検索結果
キーワード関連順結果
回想 開高健
- ジャンル:ルポ・ノンフィクション
- 著者:谷沢永一
- 出版社:PHP研究所
- 長さ:202ページ
- ポイント数:購入500ポイント
敗戦の傷痕が残る昭和25年、冬の大阪。
「タニザワさんですかっ、ぼくカイコウですっ」。
著者と開高健の交遊は初対面としては少々奇妙なこの一言から始まり、平成元年12月、開高が亡くなるその日まで続いた。
開高が読みたいといえば、その本を自腹を切って購入し貸し与え、開高の小説「パニック」が昭和33年1月の芥川賞候補になれば、居ても立ってもいられず店じまいまで酒を飲み、早朝、受賞を知るや「放心」してしまう著者。
言うことは何でも聞き、することは何でも許す、わずか1歳年長である著者の開高に対する母性のような友情……。それを支えたものは、身近に才能を見ることへの喜び以外の何物でもなかった。そんな友情を結べる友をもつことは、まさに人生の至福だったろう。
「開高健が、逝った。以後の、私は、余生、である」。
本書の最後はこう結ばれている。
生涯の友が「傑出した個性」との40年の交遊を綴った、感動の回想録である。
「タニザワさんですかっ、ぼくカイコウですっ」。
著者と開高健の交遊は初対面としては少々奇妙なこの一言から始まり、平成元年12月、開高が亡くなるその日まで続いた。
開高が読みたいといえば、その本を自腹を切って購入し貸し与え、開高の小説「パニック」が昭和33年1月の芥川賞候補になれば、居ても立ってもいられず店じまいまで酒を飲み、早朝、受賞を知るや「放心」してしまう著者。
言うことは何でも聞き、することは何でも許す、わずか1歳年長である著者の開高に対する母性のような友情……。それを支えたものは、身近に才能を見ることへの喜び以外の何物でもなかった。そんな友情を結べる友をもつことは、まさに人生の至福だったろう。
「開高健が、逝った。以後の、私は、余生、である」。
本書の最後はこう結ばれている。
生涯の友が「傑出した個性」との40年の交遊を綴った、感動の回想録である。
「昭和」が終わり二十年が経とうとしている。その六十余年の歴史には、目まぐるしい思想変遷があった。戦前―戦後という大きな断絶、六〇年安保、七〇年大学闘争、オイルショック、ポストモダン、バブル経済……。時代意識の転換はいかに起き、作家や学者たちはどのような発言をしたのか。マルクス主義の人間学を樹立しようとした三木清、大衆の肉体主義を批判した丸山真男、大衆の自立こそが変革の出発点だとした吉本隆明をはじめ、芥川龍之介、柳田国男、福田恆存、三島由紀夫など、彼らの功罪を含めて果敢に批評。ベトナム戦争をめぐって開高健をやり玉にあげた吉本隆明や、丸谷才一の「国家論」に噛み付いた江藤淳などのエピソードも印象深い。また、八〇年代以降、西部邁や小室直樹、浅田彰が登場してきた必然性を考察。司馬遼太郎、長谷川慶太郎といった思想家の範疇におさまらない人物が登場するのも斬新である。豊饒な昭和思想史を総括した記念碑的労作。
文豪のそばにはいつも猫がいた。
この世に名作を残した作家40人と寄りそった猫の心温まるストーリー
夏目漱石、谷崎潤一郎、内田百けん、室生犀星、志賀直哉、大佛次郎、三島由紀夫、池波正太郎、開高健、アーネスト・ヘミングウェイ、エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ヘルマン・ヘッセ…etc.
【目次】
第1章 日本の文豪と猫
第2章 海外の文豪と猫
第3章 猫の名作案内
この世に名作を残した作家40人と寄りそった猫の心温まるストーリー
夏目漱石、谷崎潤一郎、内田百けん、室生犀星、志賀直哉、大佛次郎、三島由紀夫、池波正太郎、開高健、アーネスト・ヘミングウェイ、エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ヘルマン・ヘッセ…etc.
【目次】
第1章 日本の文豪と猫
第2章 海外の文豪と猫
第3章 猫の名作案内
苦く遊び、学んで、そして感じなさい。開高健歿後20年、単行本初収録のエッセイ18篇と厳選された47篇の計65篇が時代を越えて、いま甦る。
【目次より】
●マスコミ雑感
●ミルクに化けた奨学金
●病床雑感
●メリメの魅力
●『チャップリンの独裁者』
●貴重な道化 貴重な阿呆
●ケチくさくない作品
●もう一度行きたいところベスト・3
●「可愛い女」のオーレンカ
●広津和郎氏の一片 等々
【目次より】
●マスコミ雑感
●ミルクに化けた奨学金
●病床雑感
●メリメの魅力
●『チャップリンの独裁者』
●貴重な道化 貴重な阿呆
●ケチくさくない作品
●もう一度行きたいところベスト・3
●「可愛い女」のオーレンカ
●広津和郎氏の一片 等々
ベトナム、戦争、革命/ルポルタージュ/日本人の遊び場/芸術、表現者/作家、作品論/食と酒/釣り紀行/オーパ、オーパ!! /南北アメリカ大陸縦断記/白いページ/開高評論/開高閉口/開高文学