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ノベルロスフェルト伯爵家は王命を前に一家総出で頭を悩ませていた。ここ数年、各国で猛威を振るっている感染病・トウサに倒れた隣国の第二王子の療養先として領地クラーセンが選ばれたのだ。王族が滞在するとなると適当なもてなしで済ます事は許されない。けれど、近年領地の整備に力を入れ蓄えを放出していたロスフェルト家には全く財政的な余裕が無かった。いざとなれば支度金と持参金から出すしかないという父の言葉に、フェリーネは、もし王子の滞在を理由に婚約宣誓式を延期出来たら…と願わずにはいられなかった。なぜなら、彼女の心にはかつての初恋の人の影が色濃く残っていたからだ。数年前、トウサが蔓延する隣国に医療団の一員として向かい、看護活動に明け暮れていた際に出会った彼、ユーリ。不揃いに伸びた彼の黒い前髪の間から、碧の瞳がのぞくのが好きだった。フェリーネの視線に気がついた彼の瞳が、前髪の下で細められるのが好きだった。痩せた彼の背がフェリーネより高いところも好きだったし、筋張った手の動く様子も好きだった。でも、すべては過去のことだ。そのはずだったのに……。
突然名前を呼ばれ、フェリーネは反応できないでいた。まさか、とこぼれ出そうになった言葉を抑えようと口元を両手で覆う。婚約を控えた今になって、ユーリが、初恋の人が目の前に現れて―― -
ノベル幼なじみに強引に誘われ、王城のパーティに参加した公爵令嬢のクラリッサ。しかしクラリッサはつい先日、婚約破棄をしたばかり。居心地の悪さに会場を抜けだしたクラリッサは、幼い第五王子・ドロテオと遭遇する。「魔法使いに会わせてあげる」と言うドロテオと共に薬用植物園へ行くと、そこには研究者風の奇妙な格好をした男性がいた。「魔法使いのアルベルト」として紹介されたが、クラリッサは気づいてしまった。彼は現国王陛下の弟君、アルベルト・グリエルゴその人だった。お腹が空いたというドロテオに促され、三人はそろって会場へと戻ることに。けれどその途中、間の悪いことに元婚約者・ダリオと遭遇してしまう。酩酊状態のダリオはクラリッサを見つけるや激高。婚約者だった頃と同じように暴力を振るわれかけたクラリッサを、アルベルトが守ってくれた。しかしアルベルトはなぜか、「クラリッサは王立薬用植物園で働く」と宣言してしまい……。
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ノベル「……じつは俺、もうきみを帰したくないんだ」
ジリアノ国終戦百年を目前に、生家の命により出資先のダフネ騎士団に入団した伯爵令嬢・マリーナ。見習いとして精一杯に努める彼女であったが、理不尽な理由により男子騎士団員からの明確な嫌がらせを受けることとなる。そんなマリーナを助けたのは、彼女の出自を唯一知る騎士団長・ファウスト。一見表情がなく、温情も敵意もなにもない壁のような男。だが、二人きりになって初めて知る彼の素顔はひどく優しく、彼女はその姿に心を奪われていく。薄暗い団長室で、潤んだ瞳に貫かれると、マリーナは動けなくなってしまう。
「俺はきみのことばかり考えてる」――気持ちに蓋は、できなかった。彼の獣欲を目の当たりにし、腹の奥から温かいものが突き上げて……。 -
ノベル「――愛するひとがきみでよかった」伯爵令嬢セシリアのもとに、見合い話が持ち込まれた。とある事情で結婚に明るい展望がない彼女は、断りたいものの親族の手前一度会うことに。知らされた情報は名前と家柄、年齢だけ。困り果てたセシリアが町を散策していると、女性たちの噂話が聞こえてきた。「ルーマライネン侯爵令息は、身体が大きくふためと見られない顔である」緊張したまま見合いに臨んだ彼女であったが、現れたお相手は、心の美しさに惹かれた一目惚れ相手で――?子女たるもの婚前交渉は愚かな行為だとわかっているのに、くちづけとともに抱きしめられ肌を押しつけ合うと、もっともっと先をと願ってしまう。彼女の期待とともに、彼の情欲はすでに猛りを露わにしていて……。
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ノベル死神が統治する呪われた土地といわれているオリニウス領で、大災害が起こり、オリニウス伯爵家令嬢エルヴィラは、被災した領民の世話に追われていた。
そんな時、オリニウス領のはずれにある神殿の管轄である禁足地の森に、異変が生じる。森の一部に湧水が出て、土がぬかるんでいたのだ。森の調査のため、王都にある神殿から神官補佐が派遣され、エルヴィラは彼の世話をすることになる。訪れた神官補佐は若く美しい男性だった。
エルヴィラは彼とは初対面だったが、なぜかエルヴィラは彼に見覚えがあるような気がした。そしてそんなエルヴィラの違和感を肯定するように、神官補佐・フーゴは不敵な笑みをエルヴィラに向けこう言った。「エルヴィラ、まだ僕を思い出せないの?」
どうやらエルヴィラとフーゴは過去に逢ったことがあるらしい。しかもフーゴは過去のふたりの仲が親密であったかのように、エルヴィラに親し気に接してきて……。
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ノベル10年続いた戦争が終結し、町が活気を取り戻し始めたある日。18歳になったアリーナは自分がはるか昔に結婚していたことを知った。それはアリーナが8歳の頃のこと。戦地に赴く兵士との形だけの婚姻のはずだった。しかし手違いにより婚姻届は正式に受理されており、現在もアリーナは書面上、兵士の妻となっているらしい。戦地から帰還した兵士――アリーナの夫であるバルトロはアリーナより14歳も年上で、しかも戦場での功績により辺境伯という身分を得ていた。初めのうちこそ顔も知らなかった夫の存在に戸惑い、速やかに離婚の手続きを行うつもりでいたアリーナだったが、バルトロと過ごすうちその心は変化し始める。「もっとバルトロと一緒にいたい。もっと彼のことを知りたい」 そう思ったアリーナはバルトロの妻として、彼と共に彼の領地へ移住する決意をする。こうしてアリーナとバルトロは10年越しの新婚生活をスタートさせるが……。
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ノベル「……だけどアナベル、俺は会いたかった」莫大な借財が発覚し、急速に没落してしまった伯爵家の元令嬢アナベル。暮らしは変わったものの、自立した生活に幸せを見つける毎日。しかし、彼女の胸を締めつけるもの……それはかつての恋心だった。ある日、侍女育成のための家庭教師をしていたアナベルは、紹介先の職場に出向く事となった。そこにはなんと、次期侯爵のヴァラク――没落と同時に失われた婚約関係、愛し続けたアナベルの元婚約者がいた。すると突然、ヴァラクは彼女を抱き寄せるなりくちびるを重ねてきて――
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ノベル「悪役令嬢なのに、愛されるなんて聞いてません!?」
『悪役令嬢×溺愛』をテーマにお届けする、ハッピーエンドお約束のアイリーノベル書き下ろし短編集。現代から転生をする悪役令嬢、入れ替わりの悪役令嬢、はたまた現代へ転生をする悪役令嬢、乙女ゲームの悪役令嬢など、バリエーション豊かなたっぷり11作品でお届けする、極甘ハッピーアンソロジー!
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ノベルフェリシアは19歳で第二王子と結婚した。しかし、結婚式より以前に第二王子は亡くなっていた。フェリシアと第二王子の結婚は、王子の死を隠すための偽装結婚だったのだ。それから3年。第二王子の死が公表され未亡人となったフェリシアは、今度は第一王子と不義密通を働いた咎により、王都から追放されてしまう。実はこれは明らかな冤罪であり、フェリシアの追放は彼女を陥れた犯人を炙り出すため、王により立てられた計画だった。王都から田舎町へ居住を移したフェリシアは身分を偽り、護衛役の第三王子のレギウスと共に暮らし始める。フェリシアにはわからないことが多かった。王子であるレギウス自らがフェリシアの「護衛」を務める意味。身に覚えのない不義密通の罪を着せられた理由。しかしその時すでに、フェリシアを狙う恐ろしい謀は着実に進行していて……。
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ノベルIRIEnovel100作品刊行を記念した日野さつき合本版!
■合本版収録作品:
2020年刊行『身請け姫の純愛初夜〜美貌の王子に娶られて〜』
2020年刊行『再会蜜夜〜キスに溺れる同棲生活〜』
2021年刊行『睦言の森の奥で〜幽霊侯爵は閑に愛す〜』
2022年刊行『あなたの子なんて言えません〜次期侯爵様との秘密の授かり一夜〜』
2022年刊行『婚約破棄られ令嬢はビジネスオネェな騎士団長に溺愛されればいいのよっ!』
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ノベル「ハッピーエンドをこれからも……」
最高に心地良いハッピーエンドをテーマに、「アイリーノベル」は100作品をお届けして参りました。100作分の感謝を込めて、エピソード集を作成!
100作品分のあらすじやキャラクター説明に加え、ノベル表紙にラフギャラリー等がぎゅぎゅっと詰まったIRIEnovel読者必読の1冊です。
いつの時代も望まれてやまないハッピーエンドを、これからもぜひお楽しみください。
<収録作家>
著者:
フォクシーズ武将/小野氏ときよ/日野さつき/桜旗とうか/本郷アキ/花音莉亜/更紗/秋花いずみ/夕日/柴田花蓮/ひなの琴莉/雪宮凛/沙布らぶ/篠原愛紀/ぐるもり/まつやちかこ/さくら茉帆/蒼凪美郷/一宮梨華/望月沙菜/小達出みかん/イシクロ/砂月美乃/霧内杳/みずたま/ハットリタクミ/御子柴くれは/姫沙羅/春宮ともみ/ごろごろみかん。/水田歩/ろいず/江原里奈/さぶれ(順不同)
イラストレーター:
フォクシーズ大使/ゆめゾン/風街いと/まりきち/乃里やな/夢志乃/文月ゆなん/高辻有/桐都/KISERU/Whimhalooo/いずみ椎乃/しおみ凛/立花にっける/唯奈/千影透子/茲助/スズメ柴/ミヅタナシコ/紺子ゆきめ/ちろりるら/ちょめ仔/よしざわ未菜子/カトーナオ/木ノ下きの/haruka/ぼんばべ/時瀬こん/稲垣のん/岡舘いまり/yuiNa/さばるどろ(順不同) -
ノベルモルシア国第一王女のカルラは燃えるような赤毛をしている。モルシア国では赤毛は珍しく、太陽の化身を意味する。幸運を呼ぶ吉兆とされる自分の赤毛を、カルラは愛していた。19歳になったカルラは隣国・アラゴン王国の第一王子・ルフィノと婚姻を結ぶこととなった。カルラよりひとつ年上のルフィノもまた、カルラと同じ赤毛をしており、モルシア国ではこの婚姻を「太陽の結婚」と呼び、盛大な歓迎式を用意して彼を迎えた。しかしモルシア国民からの歓迎を受ける彼は緊張した面持ちをしていて、カルラはそれが気になった。ルフィノのための晩餐の後、カルラは彼がなぜそんなにも緊張しているのか、そのわけを知った。アラゴン王国では、赤毛は凶兆とされ忌み嫌われているのだ。太陽の化身として人々に愛されて育ったカルラを、アラゴンに娶ることは正しいのか。ルフィノには、それがわからないのだという。彼のおかれた境遇と不安を知ったカルラは……。
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ノベルリンド王国の王女であるリディアは、幼いころから城に軟禁状態で暮らしている。リディアの母の家系は代々美しい姫ばかりに恵まれており、政略結婚で財を成した一族だった。リディアにだけはそんな人生を歩んでほしくないという思いで、生まれながらに群を抜いて美しかったリディアを人目から遠ざけたのだった。そんなある日、リディアはお忍びで出かけた森の中で、城が襲撃を受けていることに気づく。
森から出ることもできなくなったリディアはそのまま眠り込んでしまい、気がつくと男性の腕に抱きかかえられていた。ランベールと名乗る男に連れられ城へ戻ったリディアは、侍女たちの機転により姫であることを隠すことに成功する。しかし、ランベールだけはリディアの正体に気がついていた。「リンドを侵略するつもりか」と問うリディアに、ランベールは「略奪も破壊も誇れることではないが、でも俺は、きみのことはほしい」と迫ってきて……。
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ノベル「あたしは運命の男よ。あたし以外はあんたには釣り合わないわ」
第一王子から婚約を破棄された侯爵家の令嬢エリーズは、自身の将来や王都への失望を胸に遠方の観光地を訪れる。そこで彼女に声をかけたのは、優しい眼差しとオネエ言葉の美丈夫、騎士団長アドルフォだった。明るく美しい彼と麗しの一夜を共にするエリーズ。だが彼を伴い家に帰るエリーズを待っていたのは、自分を捨てた王子の新しい婚約者との邂逅だった…。
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ノベル『禁忌の愛』をテーマに上下巻総勢10名の作家陣が贈る、珠玉の書き下ろし短編集。巻末にはラフギャラリーを収録。禁じられるからこそ激しく燃える、様々な形の愛をお楽しみ下さい。
■上巻収録作品:
『その太陽は私のもの』(日野さつき)
『罪の花』(柴田花蓮)
『都合のいい夢をあなたと』(イシクロ)
『先生あのね』(小達出みかん)
『年上世話係の一途な禁断愛』(ひなの琴莉)
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ノベル
あなたの子なんて言えません〜次期侯爵様との秘密の授かり一夜〜
- ジャンル:ティーンズラブ小説
- 著者:日野さつき whimhalooo
- 出版社:Palmier
- 長さ:104ページ
- 1巻購入:500ポイント
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レビュー:
(2)
「俺はきみが羨ましい。あの子の成長を見守っていられたんだから」
伯爵令嬢クラウディアは、食事会で出会い惹かれ合った次期侯爵カルミネと情熱の一夜を過ごす。それきり再会が叶わないまま時が経ち、クラウディアの妊娠が発覚する。風の噂で婚約したと聞いたカルミネの立場を案じ、おなかの子の父親が誰か決して言おうとしないクラウディア。激怒したクラウディアの父親は、彼女を家から追い出してしまうが……。
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ノベル十代の頃、病に倒れ生死の淵をさまよったエリーナ。そのせいで当時進んでいた婚約話は流れてしまい、エリーナに残されたのは病の後遺症である視力の低下。心因性だと医師は言うが、22歳になった今なお、エリーナの目は暗い場所では見えなくなってしまう。
そんなある日、エリーナは思い出の屋敷が売りに出されたことを知る。「せめて最後にひと目だけでも」と屋敷に向かったエリーナは、そこで思いがけず、かつての婚約者・マティアスと再会する。聞けば、彼はこの屋敷を購入するつもりらしく、購入前に状態を確かめにきたのだという。突然の再会を喜びつつも戸惑う二人は、雨宿りのため屋敷の中へ入ることに。
しかし、長きに渡り使用されていなかった屋敷は老朽化が進み、薄暗いこともありエリーナには歩くことも困難だった。マティアスはそんなエリーナの手を引いてくれた。昔のまま、優しく美しいマティアスにエリーナの胸は高鳴るが……。
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ノベル侯爵令嬢ディアナは、政略結婚で8つも年下の第二王子に嫁ぐことに。しかし体が弱いという第二王子は結婚式に姿を見せず、初夜もディアナ一人きりで過ごしていた。「幸せになりたかったな」モヤモヤした気持ちを鎮めようとお酒を嗜んだディアナは酩酊してしまう。
いつの間にか現れた逞しく麗しい男に組み敷かれ、激しく抱かれ……すべて酔いが見せる夢──そう思いディアナは快感に溺れ乱れてしまうが、目覚めると事実だと思い知らされる。不義密通してしまったことに頭を抱えるディアナ。しかしその男は行方不明になっていた初恋の相手ヴァルトルで──
なぜ彼は身を隠すのか。ディアナも彼のたくらみに協力して姿を消すことになって……!?
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ノベル「きみの……未来の夫はもう決まっているのだろうか」
山深い国の伯爵の娘アマリアは、亡くなった祖母が最期に過ごしていた療養地の侯爵、マルクスと出会う。どこか儚げで不思議な雰囲気のマルクスと一目惚れしあったアマリアは、めくるめく一夜を共にした後、彼の住まう緑豊かな療養地を訪れる。地元でも有数の医院の持ち主であるマルクスだが、アマリアはその地で囁かれる幽霊話を耳にして……。
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ノベル「おまえの純潔をよこすんだ」
──侯爵令嬢のエミーリアは兄のアルトゥルを秘かに恋い慕っていた。しかし屋敷が不審火で焼けたとき、自分を救うためにアルトゥルが大怪我を負ってしまったことに心を痛め、介抱する日々。ようやく傷が癒えた頃、怪我が原因でアルトゥルが後継者から外されたと聞き自分を激しく責め、そして消せない恋心にも思い悩むエミーリア。
しかしある夜、助けた報酬を払うかと問うアルトゥルに寝台に押し倒され強引に甘く抱かれてしまう。禁断の関係──だが、彼と結ばれることに障害がないと分かり想いを通わせるが、アルトゥルに言い寄る積極的な令嬢に振り回され、家督争いに巻き込まれて……!?
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ノベル『あまあま授かりえっち』をテーマに5人の作家が贈る、珠玉の読み切り短編集。侯爵様と、王様と、先輩と、恋人と、同棲相手と…溺れる愛をお楽しみ下さい!「気弱な姫と虎の王の甘い繋がり」(夕日)/「小さな幸せが芽生えた情熱的な夜」(花音莉亜)/「癒し系な彼の甘くて熱い寵愛」(秋花いずみ)「愛したひとは軍人侯爵さま」(日南れん)/「これから一緒にいるんだし!〜新居のふたりの家族計画〜」(日野さつき)
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ノベル華やかな顔立ちとグラマラスな身体つきが目を引く伯爵令嬢・グロリアは、夜会での強引な誘いを断った腹いせに、相手の男により「男遊びの激しい尻軽」だと根も葉もない噂を流されてしまう。しかしグロリアはその見た目に反して初心で真面目な淑女。噂に踊らされている人々の好奇の目に晒されながらも、町の教会で奉仕活動に勤しんでいた。実はグロリアは、同じく奉仕活動に参加している常に襟巻きで顔を隠している男性・シェロに密かに思いを寄せていたのだ。そんなある日グロリアは両親から、隣国の公爵との縁談が決まったと告げられる。断ることはできないと悟り、シェロにせめて恋心だけは伝えようと試みるグロリアだったが、シェロはそれを受け入れてはくれなかった。それでも、最後に彼と言葉をかわすことができた。その思い出を心の支えとし、故郷を離れ隣国へ嫁ぐ決意を固めるグロリアだったが……。
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ノベル「……する?」「する」
地元の名家だった実家を飛び出し、昼はバイト、夜はキャバ嬢として不安定な生活を送る美紀。夜の街で偶然再会したのは、美紀と同じくしがらみを嫌って家を出た、幼馴染の徹だった。かつての想いを取り戻すように、甘い甘い同棲生活を送る二人。だが美紀は実家に居場所を知られ、徹は実家のお家騒動のいざこざに巻き込まれてしまい――
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ノベルこの先出会う男性すべてを、あの人だと思えばいい──権力争いを嫌って城の外れの庭園に住む第六王女オデッタは、黒髪麗しい隣国の王子ヴィクトルと恋に落ちる。二人を妬んだ実の姉に命を狙われたオデッタは、差し向けられた刺客のわずかばかりの情けで、娼館に売られてしまう。命を奪われるよりはと震えながら覚悟を決める、処女のオデッタ。いよいよ開かれた二重扉の向こうから現れたのは……。
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ノベル叔父であるベネショフ公爵から、娘のライサの相手をしてほしいと頼まれ、ライサの住まう屋敷に滞在していたイリーナ。ある日、イリーナは偶然、ライサと見知らぬ男性の逢い引き現場を目撃してしまう。慌ててその場を立ち去ろうとしたイリーナだったが、木の根に足を取られ転倒し、そのまま気を失ってしまう。次にイリーナが目覚めたのはベッドの上。森で倒れていたイリーナを助けてくれたのは、叔父が敵対する貴族・シュミート伯爵家の現当主・アドリアンだった。実はライサの逢い引き相手は、シュミート側の人間だったのだ。ライサの恋のため、そして自身の胸に芽生えたアドリアンへの思慕のため、両家の争いを諌めようと決意するイリーナだったが……。
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ノベルロアミール王国の王女・クリスチナは、モラヴィス公国との争いのなか身を潜めるためクラーラと名を変え、髪を染め身分を隠して場所を転々とし、ある村で暮らすようになる。そこで出会った端整で精悍な少年・ダミアンと心を通わせ──初恋だった。しかし互いに将来を誓った直後、突然終戦の報せが入り村をすぐに出なければならなくなる。ダミアンへの想いをおさえ、敵国の王子との政略結婚──王女として和平のため自らを捧げる決意をする。そして3年後、婚姻の日。目の前に現れたのは思いがけない人物! 喜びに包まれるクリスチナ。その晩、夫婦として肌を重ねるのだが、なぜか王子は素っ気なくすれ違いばかりで……!?
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ノベルトルストキア国、アンバー公爵家の末っ子であるレティシアは、好奇心旺盛で活発な性格。幼い頃に母を亡くしてからというもの、父と兄ひとり、姉ふたりに大切にいつくしまれて育てられたため、多少シスコン気味。そんなある日、隣国のビフレンから王妃と王子・ユルキが来訪する。とある理由からビフレン一行が滞在している別邸にこっそりもぐりこんだレティシアは、そこで驚くほどに美しい容姿をした荷物番の青年と鉢合わせをしてしまう。ホリの深い精悍な顔立ちをした青年は、レティシアの愛読する英雄譚に登場する獅子の化身そのもので、レティシアはひと目で彼に惹かれてしまう。侍女のふりをして青年と楽しいひとときを過ごすレティシア。しかし青年は、レティシアに淫らな遊びを教えてきて……!?
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ノベル
恋人のふりを頼まれました!? イケメン同僚との偽恋は前途多難
- ジャンル:ティーンズラブ小説
- 著者:日野さつき たなか
- 出版社:パブリッシングリンク
- 長さ:218ページ
- 1巻レンタル:300ポイント 1巻購入:600ポイント
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レビュー:
(2)
ダイエットを考えていた冬萌(ともえ)は、チラシで見たエクササイズ教室を見学しようと空手道場を訪れた。そこで最近転勤してきたばかりの川内(せんだい)に遭遇し、ある理由から彼女のふりをしてくれないかと頼まれる。イケメンの川内からの頼みに悪い気がしなかった冬萌は、軽い気持ちで引き受けるが……。そんなある日、誰もいない更衣室で冬萌は川内に抱きしめられ、唇を奪われてしまう。「彼女のふり」だったはずが、どんどん川内との距離は近くなる。しだいに川内に惹かれていく冬萌だったが、同時に川内と接する機会が増えるたび、元彼を思い出して罪悪感に苛まれる。そんな中、川内の女性に関するよくない噂を耳にして…。恋人のふりからはじまった関係はどうなっていくの? すれ違いだらけの、もどかしい偽恋ラブストーリー。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。 -
絵ノベルずっと欲しかったんだ 私のカレは強引なケダモノ……
学生時代に好きだったカレとの再会、そして恋に落ちた……でもカレには実力者の娘という婚約者がいた――
◆<STORY>「俺だけの前で、好きなだけ感じてくれ」
彼の情熱が私の心を、体を変えていく――。
学生時代からずっと好きだった勇輝と再会し、互いの気持ちを確認した麻里。
勇輝は実家が経営するホテルの開業を手伝うため、故郷に戻ってきていた。
幸せに浸っていた麻里だったが、勇輝が地元の実力者の娘と婚約していることを知ってしまう。
“婚約は親同士が言っているだけ”という勇輝を信じる麻里に、婚約者が宣戦布告して…。
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
蜜夢文庫『強引執着溺愛ダーリン あきらめの悪い御曹司』が絵ノベルで登場! -
ノベルバサル家令嬢・セラフィナの侍女として働いていたルチアは、セラフィナの祖父であるバサル家当主代行・フランシスに突如、衝撃の事実を知らされる。「お前は現当主である我が息子、シッチェスが町の娘に産ませた妾の子。可愛い孫娘・セラフィナの代わりにアンドラデ共和国に嫁いでおくれ」 ずっと天涯孤独だと思っていた自分には家族がいた。本来ならば喜ばしいその事実に打ちのめされながら、ルチアは隣国の島国・アンドラデ共和国へ嫁入りした。アンドラデは海賊のように野蛮な人種の国。そんな噂を聞かされていたルチアだったが、彼女の夫となったイヴァンは男性美に溢れたたくましい男で、そしてとても優しかった。イヴァンのおおらかさと優しさに惹かれていくルチアだったが、妾腹であることを隠して嫁入りしたことが後ろめたく、彼の愛を素直に受け入れることができない。「私がバサル家の正当な血筋の娘でなくても、イヴァンは私を愛してくれる?」 そんな二人の日常は、アンドラデの港に停泊していた海賊船に招かれ、海賊の首領と対峙したことで一変していく……。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。