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田辺元とハイデガー

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作品詳細

西田幾多郎につぐ、日本の「第二の哲学者」と評される田辺元。彼の「種の論理」は、世界とは何か、国家とは何か、民族とは何か、社会とは何か、個人とは何か、これらのものはどのように接合しているのかについて問う壮大な知的格闘である。「種」とは、「個体」――「種」(たとえば「日本〔人〕」など)――「類」(「人類」がこれに当たる)の「種」を指す。この「種の論理」はレヴィ=ストロースやドゥルーズの哲学に匹敵する高みに達しながら、国民総動員を哲学的に裏づけたため戦後封印される。しかし田辺は戦後戦争遂行を懺悔(ざんげ)し、「日本民主主義」を提唱して日本の進むべき道を示した。西田やハイデガーに影響を受けつつも、西田の神秘主義やハイデガーの「他者の不在」を批判した田辺の哲学の本質に迫る。特に田辺が生涯を費やした、ハイデガーの存在学との対決について精緻に論述。「種の論理」がいま私たちに突きつけているものとは何か。

(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)

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田辺元とハイデガー

田辺元とハイデガー

京都学派・田辺元の哲学の全貌を、ハイデガーの思想との対決をたどりつつ描く。なぜ田辺の哲学だけが戦後封印されたのか?【全218ページ】
配信日:2020/11/19
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