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2011年3月11日、福島第一原発事故。暴走する原子炉。それは現場にいた人たちにとって、まさに「死の淵」だった。それは自らの「死の淵」だけではなく、故郷と日本という国の「死の淵」でもあった。このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いをつづけた男たちは、なにを思って電源が喪失された暗闇の原発内部へと突入しつづけたのか。また、政府の対応は……。
「死」を覚悟しなければならない極限の場面に表れる、人間の弱さと強さ。あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真相がついに明らかになる。菅直人、班目春樹、吉田昌郎をはじめとした東電関係者、自衛隊、地元の人間など、70名以上の証言をもとに記した、渾身のノンフィクション。
「死」を覚悟しなければならない極限の場面に表れる、人間の弱さと強さ。あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真相がついに明らかになる。菅直人、班目春樹、吉田昌郎をはじめとした東電関係者、自衛隊、地元の人間など、70名以上の証言をもとに記した、渾身のノンフィクション。
福島第一原発の吉田昌郎所長が、「政府事故調」の聴取に答えた記録「吉田調書」。それを独占入手した朝日新聞が、「所長命令に違反、所員の9割が撤退」と大々的に報じたのは、2014年5月20日のこと。だが、それはあまりにおかしな記事だった。吉田氏本人や現場の人々に取材して『死の淵を見た男』を上梓した著者は、「誤報だ」と声を上げる。すると朝日新聞は「法的措置を検討する」と抗議。以後、両者の闘いは続いてきた。しかし8月、各紙が「吉田調書」を入手して「命令違反なし」と報道。さらに9月11日に政府が「吉田調書」全文を公開するにおよび、遂に朝日新聞は社長の謝罪会見と、編集幹部の退陣に追い込まれたのであった。
本書では、誤報事件の核心に何があったのかを当事者である著者自身が徹底追及。さらに、膨大かつ専門的な「吉田調書」の重要部分を読み解き、「全員撤退問題」から「官邸・東電本店と現場の対決」「津波対策」まで、真実をすべて解き明かす!
本書では、誤報事件の核心に何があったのかを当事者である著者自身が徹底追及。さらに、膨大かつ専門的な「吉田調書」の重要部分を読み解き、「全員撤退問題」から「官邸・東電本店と現場の対決」「津波対策」まで、真実をすべて解き明かす!
影の銀行(シャドー・バンキング)問題が日本のメディアだけでなく、世界で注目されるようになってきた。不動産バブルがいつはじけるのか。各国にどれほどの影響が及ぶのか。もちろん、日本も対岸の火事ではすまされない。総力特集では「中国バブル崩壊に備えよ」との問題意識で、中国経済分析で定評のある津上俊哉氏に冷静な視点から論述いただいた。また、『歴史の終わり』で有名なフランシス・フクヤマ氏に中長期の視点から中国の行く末を占ってもらった。第二特集では、「零戦と靖国」と題し、日本や家族を守るために散っていった兵士たちの思いを紹介。毎年終戦記念日になると恒例行事のように中韓から批判されるが、総理の靖国参拝は外交案件ではなく、思想・信条の範疇だということがよくわかる。国を守ったということでいえば、7月9日に食道がんのために死去した福島第一原発の吉田昌郎元所長も極限の状態でまさに日本を救った人物である。事故後綿密な取材を重ねた門田隆将氏と田原総一朗氏に追悼の対談をしていただいた。電力マンとしてその生涯を捧げた氏の生き様に涙を禁じえない。過去に学び、未来を生きるために、ぜひ今月号もご一読ください。