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石田三成の名補佐役であり、関ヶ原の合戦の影の仕掛人とも言われる島左近。これまでの通説では関ヶ原合戦で戦死したとされていた。しかし実際は首級も上がらず、戦死は確認されていない。記録によっては西国に落ちのびたとするものもあるのである。現在、左近の墓と称するものが京都と奈良にある。だが、対馬にもあることはあまりにも知られていない。著者はかつて別件の取材で対馬を訪れた際、この墓を見つけ、以来ずっと気になっていたという。それが最近になって、対馬の国守・宗氏の系図をたどっていた著者は、その支流に島新六(左近の幼称)を見つけたのである。左近の生涯を語った資料はほとんどない。そこで著者はこの新発見を元に想像を働かせ、左近は島津義弘隊と共に九州に落ちのびたと推理した。そうすると対馬の墓の謎も解け、全てのつじつまが合う。本書はその他、左近と柳生一族との深い関わり合いなど、意外な事実も取り入れた歴史小説である。
胸にある竜の痣は、胡竜国を守る儀式のため、天に選ばれた証。そう隣国から嫁いできた母に聞かされたテルンビルト王国の王女・璃杏は、儀式に参列するために胡竜国の王都へと向かうことに。ところが、気づいたら近衛軍に守られていた場所から、知らない場所に移されていて!? 訳が分からない中、なんとか逃げ出せたものの、辿り着いた街では誰も王女だと信じてくれないばかりか、騙されて妓楼に売られる始末。そこで出会った近衛兵だという青年・滄波も胡散臭くて――。あなたは味方? それとも敵? 過酷な運命に立ち向かう姫君の中華風ラブファンタジー!
※電子版はショートストーリー『大蛇の餌づけ』付。
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
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