絶海に行方定めぬ小船が一艘、瀕死の有明男爵と忠臣久留須左門、そして親友とたばかり内心で男爵を憎む大曽根五郎が飢渇に喘いでいた。もはやこれまでと己が妻と財産を友に託す男爵。だが一夜明けて陸影を認めた途端、本性を現わした大曽根は二人を手に掛け、まんまと男爵の後釜に据わる。それから二十数年、飛行競技大会で超絶技巧を披露する二青年があった。それと知らず出逢い宿業の仇敵と認めあうに至る二人こそ、有明と大曽根を継ぐ者である。正義を旗幟に掲げる貴公子と、帝都に大暗室と呼ぶ王国を築き全世界の覇者たらんと欲する地底魔との凄絶な戦いの火蓋が切って落とされた!
賞受賞作品。人間に稀に生まれし魔物憑き。その魔物憑きを使役し戦う者を魔獣使いという。この物語は魔獣使いを育成する学園での出来事である。落ちこぼれの主人公、久留須忠幸は双子の魔獣を使役していた。一人一体迄とされていた魔獣使いの中で、異端扱いをされ学園とも馴染めずに居た…そんな時、久留須家に仕える薬妖が現れて、忠幸と双子の魔獣を殺そうとする。
- 【全2巻】完結
- ジャンル:青年漫画
- 著者:峰岸とおる
- 出版社:グループ・ゼロ
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長さ:231ページ
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ポイント数:レンタル100ポイント
購入400ポイント
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レビュー:(1)
昭和二十年代当時、プロレス界には二人の偉大なるヒーローがいた。柔道からプロレスへ転向した伊舎堂和馬と空手界からプロレス入りした今久留須信玄だ。二人は人気の伊舎堂、実力の信玄ともてはやされた。プロレスが空前のブームになる少し前の話だ。その信玄の唯一の弟子・柳兵介は、北海道から東京へ一輪車ではるばる帝国プロレスをぶっつぶしにいくが――。