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江戸川乱歩の最高傑作長編と呼び声の高い小説を、美麗なタッチで完全コミック化!
貿易会社に勤める青年・蓑浦は、同僚の木崎初代と恋に落ち結婚を約束していた。しかし、初代は自宅で何者かに胸を刺され殺されてしまう! 事件の日、初代の自宅の鍵はすべてかけられており、侵入の痕跡は見当たらない。遂行不能な密室殺人事件であるように思われた。蓑浦は初代の復讐を誓い、私立探偵業である友人の深山木幸吉に捜査を依頼するが……?! -
江戸川乱歩の「かいじん二十めんそう」「まほうやしき」「赤いカブトムシ」「毒草」の4本セット。
異母兄弟の小鳥遊悠月と小鳥遊光羽を演じる舞原鈴が朗読します。
イラスト:えも
声優:舞原鈴
企画/制作:アイデアフラッド合同会社
【キャラクター】
小鳥遊 光羽(たかなし こう) 8歳
好奇心旺盛で積極的な少年。成績は優秀で、運動神経良く、誰にでもフレンドリー。異母兄弟の悠月とも仲が良い。兄弟ともにそれぞれの母親似のため、兄と外見は似ていないが、声はよく似ている。
小鳥遊 悠月(たかなし ゆづき) 11歳
芸術肌で弟の光羽に合わせて表に出る以外は内向的。成績は優秀だが、やや身体が弱い。弟と間違われるほどよく似た声を持っていたが、変声期を迎えつつある。 -
講談社 「たのしい三年生」に1958(昭和33)年4月〜1959(昭和34)年3月に連載された江戸川乱歩の「赤いカブトムシ」。
探偵ごっこを楽しむ異母兄弟の弟、小鳥遊光羽演じる舞原鈴が朗読します。
イラスト:えも
声優:舞原鈴
企画/制作:アイデアフラッド合同会社
【キャラクター】
小鳥遊 光羽(たかなし こう) 8歳
好奇心旺盛で積極的な少年。成績は優秀で、運動神経良く、誰にでもフレンドリー。異母兄弟の悠月とも仲が良い。兄弟ともにそれぞれの母親似のため、兄と外見は似ていないが、声はよく似ている。
小鳥遊 悠月(たかなし ゆづき) 11歳
芸術肌で弟の光羽に合わせて表に出る以外は内向的。成績は優秀だが、やや身体が弱い。弟と間違われるほどよく似た声を持っていたが、変声期を迎えつつある。 -
江戸川乱歩の「毒草」。
弟の探偵ごっこに相伴する異母兄弟の兄、小鳥遊悠月演じる舞原鈴が朗読します。
イラスト:えも
声優:舞原鈴
企画/制作:アイデアフラッド合同会社
【キャラクター】
小鳥遊 光羽(たかなし こう) 8歳
好奇心旺盛で積極的な少年。成績は優秀で、運動神経良く、誰にでもフレンドリー。異母兄弟の悠月とも仲が良い。兄弟ともにそれぞれの母親似のため、兄と外見は似ていないが、声はよく似ている。
小鳥遊 悠月(たかなし ゆづき) 11歳
芸術肌で弟の光羽に合わせて表に出る以外は内向的。成績は優秀だが、やや身体が弱い。弟と間違われるほどよく似た声を持っていたが、変声期を迎えつつある。 -
タテコミ日本を代表する推理小説作家、江戸川乱歩の名作『D坂の殺人事件』をコミカライズ。
乱歩の軽妙な文章を活かしつつ、出来る限り原作を忠実に視覚化。
時は大正時代、D坂で起きた妻女殺人事件の真相を探るべく、明智小五郎と私との推理合戦が今始まる!!
電書バトの「漫画 D坂の殺人事件」がタテコミで登場! -
今をときめく舞台女優・水木蘭子が、約束していた夕食に現れなかった。話を聞いた大内家の令嬢・麗子は、独り調査を開始する。これは営利誘拐? それとも……? すぐに怪しい人物が浮かび上がるが、警察はなかなか動いてくれず、麗子は素人ながら探偵役を買って出ることに。しかしこれは、世間を揺るがす怪事件の幕開けだったのだ……!!猟奇の極みを尽くした同名作を原案に、美麗なタッチで悍ましき乱歩ワールドを描く、描き下ろし新作!!
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日本を代表する推理小説作家、江戸川乱歩の名作『D坂の殺人事件』をコミカライズ。
乱歩の軽妙な文章を活かしつつ、出来る限り原作を忠実に視覚化。
時は大正時代、D坂で起きた妻女殺人事件の真相を探るべく、明智小五郎と私との推理合戦が今始まる!! -
童話の世界は実は超過激!?
エロティックで残酷な世界を描く大人の女性のためのコミックアンソロジー。
特集は「血塗られた女の残酷儀式」。
巻頭作品は、亡き夫の夢を継がせるため、生き埋めになることを選んだ女の生き様!
「人柱 お静」(まんが/天ヶ江ルチカ)。
成り上がるため性奴隷になることすら受け入れた娘が最後に見つけた本当の幸福とは!?
「金の斧銀の斧」(まんが/竹崎真実)、
夫が死んだら妻は生きたまま焼死を強要される、狂気の風習!
「サティー ―焼かれる未亡人―」(まんが/安武わたる)
獣の皮を着て誰とも話さなければ幸せになれる!?
悪魔の企みに翻弄される姫君!
「試練の聖衣」(まんが/愛田真夕美)、
処女の生き血を纏えば若さが甦る!?
稀代の悪女に憧れた女のおぞましい儀式!
「Bloody Lady 〜ブラッディーレディー〜」(まんが/鎌田幸美)
天才陰陽師清明は女だった!?
「安倍清明」(まんが/花里ひかり)
夫が間男を演じて妻を寝取る、奇妙な夫婦がみつけた幸せ!
「一人二役」(原作/江戸川乱歩、まんが/つか絵夢子) -
タテコミ“僕たちはもう、再び地上へ出ることはない。この世界では、きみと僕とが全人類なのだ”
昭和初期、東京。美しい青年・蓑浦(みのうら)には、結婚を約束した初代という恋人がいた。ある日、初代が何者かによって殺害されてしまう。蓑浦は、学生時代に自分に好意を持っていた諸戸道雄が、嫉妬から彼女を殺したのではないかと推測する。諸戸は頭もよく容姿もいい完璧な男だったが、蓑浦にしか興味を抱かない同性愛者だった。諸戸は愛する蓑浦のため、献身的に探偵活動に協力するが……?
ぶんか社コミックスの「江戸川乱歩傑作集 孤島の鬼」がタテコミで登場! -
戦場から帰還した夫は手足と聴覚を失い…何もできない夫の世話で狂っていく妻の葛藤!!
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大正から昭和にかけて活躍した小説家・江戸川乱歩の作品をコミック化!
猟奇とエロス入り混じる様々な世界が詰め込まれた短編集。
映像化もされた『陰獣』『屋根裏の散歩者』含む7編収録 -
ノベル
江戸川乱歩 電子全集
- 【全16巻】完結
- ジャンル:小説・文芸
- 著者:江戸川乱歩 日本文学電子全集編集委員会
- 出版社:電書バト
- 長さ:860ページ
- ポイント数:購入181ポイント
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レビュー:
(2)
江戸川乱歩の名作・代表作を一挙収録した江戸川乱歩全集の決定版。※本書は全16巻中の1巻目です。
●目次
二銭銅貨
一枚の切符
恐ろしき錯誤
二癈人
双生児
D坂の殺人事件
心理試験
黒手組
赤い部屋
日記帳
算盤が恋を語る話
幽霊
盗難
白昼夢
指環
夢遊病者の死
百面相役者
屋根裏の散歩者
一人二役
疑惑
人間椅子
接吻
闇に蠢く
湖畔亭事件
空気男
パノラマ島綺譚 -
童話の世界は実は超過激!?
エロティックで残酷な世界を描く大人の女性のためのコミックアンソロジー。
特集は「涙の子ども虐待史」。
巻頭作品は、ネグレクトママが起こした凄惨な子ども虐待事件!
「ママがあたしを撃った」(まんが/安武わたる)。
憧れた王子に愛されるため、人肉食の人魚姫が血の雨を降らす!
「人魚姫」(まんが/竹崎真実)、
過酷な労働も家族のために耐えた娘が知った真実!
「座敷童子」(まんが/天ヶ江ルチカ)
傲慢で美しい娘が知った割の良すぎる気持ちイイ仕事!
「パンを踏んだ娘」(まんが/愛田真夕美)、
人身売買で売られた娘は、暴力と性虐待の餌食に!
「なみだの運河」(まんが/汐見朝子)、
家族のため臓器を売った子どもと、我が子のため臓器を買う大人たち――
「小さな命」(まんが/空路)
貧乏娘が金持ち女に連れられていった恐怖のブティック!!
「誘拐ブティック 〜オルレアンの噂〜」(まんが/花里ひかり)、
戦争から帰った夫は、一匹の芋虫になっていた……!
「芋虫」(まんが/川崎三枝子) -
講談社「たのしい二年生」に1959(昭和34)年10月〜1960(昭和35)年3月に連載された江戸川乱歩の「かいじん二十めんそう」。
弟の探偵ごっこに相伴する異母兄弟の兄、小鳥遊悠月演じる舞原鈴が朗読します。
イラスト:えも
声優:舞原鈴
企画/制作:アイデアフラッド合同会社
【キャラクター】
小鳥遊 光羽(たかなし こう) 8歳
好奇心旺盛で積極的な少年。成績は優秀で、運動神経良く、誰にでもフレンドリー。異母兄弟の悠月とも仲が良い。兄弟ともにそれぞれの母親似のため、兄と外見は似ていないが、声はよく似ている。
小鳥遊 悠月(たかなし ゆづき) 11歳
芸術肌で弟の光羽に合わせて表に出る以外は内向的。成績は優秀だが、やや身体が弱い。弟と間違われるほどよく似た声を持っていたが、変声期を迎えつつある。 -
講談社「たのしい三年生」に1957(昭和32)年1月号〜3月号まで連載された江戸川乱歩の「まほうやしき」。
探偵ごっこを楽しむ異母兄弟の弟、小鳥遊光羽演じる舞原鈴が朗読します。
イラスト:えも
声優:舞原鈴
企画/制作:アイデアフラッド合同会社
【キャラクター】
小鳥遊 光羽(たかなし こう) 8歳
好奇心旺盛で積極的な少年。成績は優秀で、運動神経良く、誰にでもフレンドリー。異母兄弟の悠月とも仲が良い。兄弟ともにそれぞれの母親似のため、兄と外見は似ていないが、声はよく似ている。
小鳥遊 悠月(たかなし ゆづき) 11歳
芸術肌で弟の光羽に合わせて表に出る以外は内向的。成績は優秀だが、やや身体が弱い。弟と間違われるほどよく似た声を持っていたが、変声期を迎えつつある。 -
初登場の“絵物語”と唯一の連載西部劇往年の少年雑誌で一世を風靡した“絵物語”がF全集に初登場!遠い星からやって来たヒーロー猫の活躍を描いた絵物語「スーパーキャッティ」(文/久米みのる)に加え、江戸川乱歩書き下ろし原作の「かいじん二十めんそう」も収録。さらに西部を舞台にした痛快アクションまんが「かけろセントール」も楽しめるお得な1冊! (解説/加藤丈夫)
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ノベル美しい人妻の静子は大江春泥からつけ狙われる。決して姿を現さない春泥。そして静子の夫がついに犠牲になる。恐れ慄く若く美しい人妻。緻密な犯行に思えたが、手がかりから推理を組み立て、やがて追い詰める。果たして淫獣を暴くことはできるのか。江戸川乱歩の代表作のひとつ「淫獣」。
人嫌いの征木愛造であったが、美人女優の木下芙蓉に憧れていた。しかし芙蓉は友人の恋人であった。横恋慕した征木は芙蓉を殺してしまう。死体を愛する征木。しかしやがて遺骸はだんだん朽ちてゆく。おぞましい死体愛好者となった征木は……。「蟲」を収録。
※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
ノベル日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の作品。
貧乏小説の家人見廣介と大富豪の菰田源三郎はうり二つであった。源三郎が死んだことにより廣介は成りすましを考える。果たしてそれはうまく実行され、念願の芸術を完成させるためある島をパノラマ島へ大改造してしまう。目くるめく壮大で華麗な島。やがて完成間際というとき、源三郎の妻が疑念を抱く。果たして夫は本物の夫なのか。想像の極地のパノラマ島で起こったこととは……。
※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
ノベル日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の短編三本を収録。「二銭銅貨」乱歩処女作。江戸川乱歩が世に出るきっかけとなった作品。当時としては斬新なアイデアが素晴らしい。「押絵と旅する男」汽車の中で出会った風変わりな男。その男が持っていた押絵について奇妙な話をする……。「人間椅子」家具職人が作った椅子、その中で生活する男。知らぬ間に日常を見られていたのか。すぐそこまで迫ってくる恐怖。ラストは鮮やかなどんでん返し。
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ノベル日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の短編三本を収録。「日記帳」病気で死んだ弟の初七日に発見した日記帳に書かれていたこととは。暗号の謎を解読したとき判明する皮肉な出来事。「D坂の殺人事件」明智小五郎が初登場する記念碑的作品。D坂にある古本屋で起きた密室殺人事件。その向かいの喫茶店で見ていた私は明智小五郎が犯人ではないかと推理するが……。「心理試験」稀代の犯罪者に心理試験は通用するのか。金持ちの老婆殺しの真相に迫る明智小五郎の名推理。
※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
ノベル日本の探偵小説界に大きな足跡を残した江戸川乱歩の短編二本を収録。変装の名人で大怪盗が日本中を恐怖に陥れた。次々と盗まれる高価な美術品。いずれも鮮やかに魔法のように盗み去ってしまう。明智小五郎と小林少年の活躍を描く「怪人二十面相」。たまたま列車に乗り合わせた乗客同士。スリが追い詰められ間一髪、調べられる前に講じた策とは。会話しながら状況がどんどん変わっていく。「指輪」
※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。 -
ノベル先代の遺言は不条理なものだった。双生児の兄弟のうち生き存えた側に全財産を与える。如何ともしがたい、四十年前に決まったことだ。かくて兄の余命幾許もない今、弟の勝ちは目前。よかろう、それも運命。肯じえない定めには人為的な死を。濡れぬ先こそ露をも厭え、ひとたび踏み惑うた人の道、悪行を重ねることに躊躇いなどない……。癒されぬ渇きゆえに屈折した、哀しい愛の物語。
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ノベル《盲獣》 いつにない早起き、ありふれた日常だったはずの朝が始まる。雨に降りこめられた展覧会場で、森厳な空気に相容れぬ雰囲気を醸す人影を見た水木蘭子は、凶事の予感に怖気をふるう。それは魅入られたかのように盲獣の魔手に搦め取られていく自身への哀歌にも似て……
《地獄風景》 旧家の一人息子が私財を蕩尽した大遊園地――さながら怪奇のおもちゃ箱――に集まる、名にし負う猟奇の紳士淑女たち。ひとり、またひとりと増える犠牲者を後目に殺人遊戯はエスカレートしていく。「犯人は誰か、その理由は?」と公募された犯人当て懸賞小説。共に竹中英太郎画伯の華麗な挿絵を付す。 -
ノベル探偵小説に精神分析を導入する試みの先鞭をつけた作品「疑惑」、乱歩には珍しいユーモラスな短編「接吻」、E・A・ポオの「跳び蛙」に想を得た佳品「踊る一寸法師」、ヒロインの訴えるような語り口が印象的で、再三にわたり映像化、劇化されている表題作「人でなしの恋」、心酔していた宇野浩二を思わせる「木馬は廻る」等々、大正十四年から十五年にかけて発表された、著者の短編作家時代の掉尾を飾る十編を収録。初出時の挿絵全点を付した江戸川乱歩短編集成第三弾。
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ノベル片山里の湖畔に旅装を解いてはみたものの、刺戟のなさから女湯の覗き見を始めた男。凝った仕掛けのレンズを通して無聊を慰めてみるが、或る夜を境に屈託の虜となる。女の背中を窺う短刀の一閃――我が目に映ったものは犯行現場か、妄執のなせる業か?! 傑作「湖畔亭事件」に初の新聞連載「一寸法師」を併載。
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ノベル因果な来歴から幽霊塔と呼ばれるその塔で、北川光雄は宿命的な出逢いをする。鄙にはまれな麗人、野末秋子の凄絶とさえ映る美相に心は乱れて、文目も分かぬ恋路の闇を惑い歩く。数奇な境涯にあるらしき懸想人に妻問を拒まれるも愛染断ちがたく、私情を捨てた献身を誓うのだったが――。
全編に彩る計り知れない謎、金銀財宝を秘めた西洋館を舞台に展開する波瀾万丈の翻案大ロマン。 -
ノベル東に人の弱みを探してゆすり、西でネタを拾って小説を書き、南に薄倖の少女を救い、北では美女を侍らせての豪遊……やることなすこと図に当たり意気揚々の影男。しかし殺人請負会社に関わったことから前途は一天俄に掻き曇り、刺客に狙われる破目に。悪党が鎬を削る活劇に快刀乱麻の腕の冴えを見せるは、ご存知名探偵!
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ノベル《何者》 夏の夜、宴の興も醒めやらぬ頃、陸軍少将邸に轟いた銃声。惣領息子が重傷を負い、書斎が荒らされ、敷地外へ続く足跡は古井戸でぷっつり。被害者の父親、許婚から老僕、来客に至るまでが怪しい素振りを……。乱歩作品の中でも一と言って二と下がらぬ本格仕立ての秀作。
《暗黒星》 明智小五郎は焦燥に駆られていた。赤煉瓦の洋館に住む凄艶な美少年伊志田一郎の身が案じられてならない。その折も折「先生、早く来てください」とSOSが。インバネスを翻し、伊志田一家を順々に仕留めていく黒覆面の怪人は、名探偵をも病室に追いやって……。 -
ノベル法医学の権威宗像隆一郎博士が探偵事務所を開設して数年。難事件を次々に解決して英名天下にあまねく轟き、かの明智小五郎に比肩するばかりであった。ある日のこと、博士の助手木島が予告殺人の犯人に関する手掛りをもたらし、彼自身も毒を盛られて死ぬ。予告された犠牲者は川手庄太郎、妙子、雪子の父娘。木島が携えた証拠品とは、三つの渦巻が相擁する世にも稀なる指紋であった。弔い合戦に臨む宗像博士を敵に廻し、悪魔の証三重渦状紋の主は観念の眼を閉じるのか。終盤に至って名探偵明智小五郎が京城から帰朝、長広舌を以て披露する明快な論理が、残虐飽くなき復讐魔に引導を渡す。
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ノベル絶海に行方定めぬ小船が一艘、瀕死の有明男爵と忠臣久留須左門、そして親友とたばかり内心で男爵を憎む大曽根五郎が飢渇に喘いでいた。もはやこれまでと己が妻と財産を友に託す男爵。だが一夜明けて陸影を認めた途端、本性を現わした大曽根は二人を手に掛け、まんまと男爵の後釜に据わる。それから二十数年、飛行競技大会で超絶技巧を披露する二青年があった。それと知らず出逢い宿業の仇敵と認めあうに至る二人こそ、有明と大曽根を継ぐ者である。正義を旗幟に掲げる貴公子と、帝都に大暗室と呼ぶ王国を築き全世界の覇者たらんと欲する地底魔との凄絶な戦いの火蓋が切って落とされた!