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白い蕾
- ジャンル:恋愛小説
- 著者:ローレン・ホークアイ さとう史緒
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 長さ:32ページ
- ポイント数:購入300ポイント
んんっ…声が出ちゃう…。
隣室でお祖父ちゃんが寝てるのに。
妹に比べて不完全な人間で、吃音もあるわたしは誰にも愛されない――そんな思いに、物心ついたときからずっと苛まれてきた。妹のほうが美しくて、賢くて、今日、結婚も先を越されてしまった。
そんなことをつらつら考えていると、一睡もできなくなって、暑苦しくて……だめ、のどが乾いてたまらない。
「ル、ルーカス。ど、どうして、こ、ここに?」
驚きのあまり、声がもれた。キッチンに降りると、もう帰ったと思っていた、片恋相手のルーカスが目の前になぜかいて、ショートパンツしか身につけていない姿で立っていたから。
そういうわたしもネグリジェが汗だくで、ぴったり張りついて、裸同然だ。胸の膨らみを慌てて腕で隠しても、ルーカスには丸見えだろう。彼に触れられるのを乞い願い、乳首がつんと尖っているのが。
ルーカスがショートパンツをすばやく足首までおろすと、黒々とした股間が露わになり、わたしはあっと声をあげそうになった。
逃れるようにキッチン・カウンターに乗り上げると、ルーカスの指がついてくるように伸びてきて……胸にされる甘やかな愛撫に我を忘れて、すがろうとするけれど、なめらかな表面の上では支えになるものなど何も見つからない。
ネグリジェをまくりあげられて、腕にからみついたまま全裸にされると、恥ずかしくて、手のひらに爪が食い込むまでこぶしを握りしめた。
これから何をするつもりなの? その答えはわからない――だけど、彼のさらなる愛撫を心の底から求めていることだけははっきりとわかる。
隣室でお祖父ちゃんが寝てるのに。
妹に比べて不完全な人間で、吃音もあるわたしは誰にも愛されない――そんな思いに、物心ついたときからずっと苛まれてきた。妹のほうが美しくて、賢くて、今日、結婚も先を越されてしまった。
そんなことをつらつら考えていると、一睡もできなくなって、暑苦しくて……だめ、のどが乾いてたまらない。
「ル、ルーカス。ど、どうして、こ、ここに?」
驚きのあまり、声がもれた。キッチンに降りると、もう帰ったと思っていた、片恋相手のルーカスが目の前になぜかいて、ショートパンツしか身につけていない姿で立っていたから。
そういうわたしもネグリジェが汗だくで、ぴったり張りついて、裸同然だ。胸の膨らみを慌てて腕で隠しても、ルーカスには丸見えだろう。彼に触れられるのを乞い願い、乳首がつんと尖っているのが。
ルーカスがショートパンツをすばやく足首までおろすと、黒々とした股間が露わになり、わたしはあっと声をあげそうになった。
逃れるようにキッチン・カウンターに乗り上げると、ルーカスの指がついてくるように伸びてきて……胸にされる甘やかな愛撫に我を忘れて、すがろうとするけれど、なめらかな表面の上では支えになるものなど何も見つからない。
ネグリジェをまくりあげられて、腕にからみついたまま全裸にされると、恥ずかしくて、手のひらに爪が食い込むまでこぶしを握りしめた。
これから何をするつもりなの? その答えはわからない――だけど、彼のさらなる愛撫を心の底から求めていることだけははっきりとわかる。
吃音症の少年が君に届ける。これは勇気と成長の青春放送!
悩みを書いた便りが事故で校内放送に流されたドーモ。取り戻そうと放送室に行くと、学年一お騒がせガールのベラが! 果たして手紙を取り戻せるのか?!
(著者名:織田樹/初出:GANMA!1〜7話掲載分)
悩みを書いた便りが事故で校内放送に流されたドーモ。取り戻そうと放送室に行くと、学年一お騒がせガールのベラが! 果たして手紙を取り戻せるのか?!
(著者名:織田樹/初出:GANMA!1〜7話掲載分)
言葉がつかえて上手にしゃべれない吃音の少年・あずきは、周囲から孤立し、やがて不登校になった。そんなあずきを孤独の闇から救ったのはプロ野球選手の向井信次郎。どんなブーイングや逆境にも負けない彼の背中と言葉を信じ、あずきは、外の世界へと踏み出していく。
大胆で繊細な筆致の才能、デビュー! 1〜8話収録。
大胆で繊細な筆致の才能、デビュー! 1〜8話収録。
各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント、NHKBSで放送中の番組「100年インタビュー」の単行本化第2弾。今回は、日本を代表する作家・劇作家で、昨年(2010年)4月9日に肺がんのため亡くなった井上ひさしさんのインタビューをもとにまとめた。5歳で父と死別、児童養護施設に預けられ、施設から高校に通学。上智大学に進学したが、東北なまりの悩みから吃音になり、釜石で働いていた母の元へ。製鉄所や漁業で沸く釜石は、母がいて、劇場もあって居心地がよかったと懐かしむ。たくましく働く母のつてで、図書館でアルバイトしたことがきっかけで文学のよさに気づき、作家を志して再び上京。浅草の劇場のコントを書いたり、ドラマの脚本の懸賞で稼いで大学の寮費をまかなった。その後、小説・戯曲で活躍し、1984年に劇団「こまつ座」を旗揚げする。創作の原点と若い世代に伝えたいことを、ユーモアいっぱいに語る。
吃音、幻聴、リストカット-------こころを病んで病院に搬送された私は統合失調症と診断されました。最初の晩は少し泣いたけど、こころを病んだ優しい人たちが集まるここでの暮らしはとても穏やかで----。
「けっけけけ、けっ結構ででです!!」
吃音(きつおん)に悩む清掃員の六瀬は、清掃先の会社で出会ったエリート社員・高科から目を離せずにいた。大勢を前に流暢にプレゼンを行う高科の姿は自分の「憧れ」そのもの。小さな片思いを育てていた中、高科の前で、吃音が出てしまって――!? 人の気持ちが分からない系エリート×吃音コンプレックスの清掃員。コミュニケーションに問題のある2人が恋をする。単行本描き下ろしはあまあまトロトロH。
電子限定描き下ろしも収録!
吃音(きつおん)に悩む清掃員の六瀬は、清掃先の会社で出会ったエリート社員・高科から目を離せずにいた。大勢を前に流暢にプレゼンを行う高科の姿は自分の「憧れ」そのもの。小さな片思いを育てていた中、高科の前で、吃音が出てしまって――!? 人の気持ちが分からない系エリート×吃音コンプレックスの清掃員。コミュニケーションに問題のある2人が恋をする。単行本描き下ろしはあまあまトロトロH。
電子限定描き下ろしも収録!
どどどもる私。〜吃音って知ってる?〜
- ジャンル:ルポ・エッセイ漫画
- 著者:安藤たかゆき
- 出版社:wwwave comics
- 長さ:44ページ
- ポイント数:購入200ポイント
- レビュー:(4)
どもるのは個性! 吃音症の作者・安藤たかゆきがどもるからこそ感じた、人々との触れ合い、楽しさ、生き辛さをありのままに描いたリアルエッセイ! ――言いたい言葉が出てこない……なんでもないことなのにどもってしまう……どもるせいで人に笑われる……結構! ならばこちらから笑わせましょう! 吃音を武器に笑わせて目立ってやる! コンプレックスをポジティブに捉える生き方だっていいじゃない!
子供の頃に、書生に弄ばれた過去が影を落とし、文弥はひどい男性恐怖症の上に吃音だ。芸者の母譲りの、その容姿のせいで、学院の教師にも目をつけられ、みじめで孤独だった。
新学期──文弥は、威圧的なハーフの上級生エルンスト・惣一郎と、寮で同室にさせられる。美貌だが、昏い灰色の瞳をした伯爵令息。先輩はあの時の書生とは違うと言い聞かせながらも、おどおどとする文弥を見て、何を思ったのか、惣一郎が自分の家来にすると言い出して……。
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
新学期──文弥は、威圧的なハーフの上級生エルンスト・惣一郎と、寮で同室にさせられる。美貌だが、昏い灰色の瞳をした伯爵令息。先輩はあの時の書生とは違うと言い聞かせながらも、おどおどとする文弥を見て、何を思ったのか、惣一郎が自分の家来にすると言い出して……。
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
中学を卒業して以来、近所の消しゴム工場で働く道雄。彼は吃音のコンプレックスがあり、友人も作れずに孤独な毎日を過ごしている。唯一のあたたかい思い出は、昔、悠馬にいじめっ子から助けてもらったこと。悠馬は良い学校を卒業し、今やタイヨー文具の若き常務となった。工場に現れる悠馬を、道雄は時々遠くから見つめるだけ……。
しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。
《電子限定の描き下ろしページも追加収録!》
しかし工場ではストが起き、爆発騒ぎにまで発展、その事故によって悠馬は視力を失ってしまう。悠馬のことが心配でいてもたってもいられない道雄は、そっと悠馬に花を届ける。そんな「名無しの君」に悠馬は信頼を寄せ始めるが……。
《電子限定の描き下ろしページも追加収録!》
一生男性なしで生きていく。だって、騙されたくないもの……。
母は妊娠と同時に恋人に捨てられ、未婚のままイヴを産んだ。そんな生い立ちに強い男性不信の念を植えつけられた彼女は、経営する下着メーカー〈イヴの誘惑〉のイメージとは裏腹に地味で生真面目で、緊張すると吃音の癖が出るのが悩みだ。だがある日、イヴの乾いた生活を一瞬にして覆す男性が現れる。ひったくりに遭った彼女を助けてくれた、ドラコ・モレッリ――出会ったその日のうちに、イヴは彼からめくるめく悦びを教えられた。翌朝ドラコは、これからも大人の関係を楽しもうと甘く説き、恋愛にまつわるすべてに無知なイヴは、彼の手管に絡めとられていく。ドラコが“地味で無害な女性”を探していた事情など、露も知らずに。
■『シークの冷たい求婚』の関連作をお届けします。ひったくられた鞄を取り返してくれたヒーロー。はずみで開いた鞄から散らばったのは……セクシーなランジェリー? レースの山に足首まで埋もれたヒーローと一見堅物なヒロインの、印象的な出会いから始まるロマンスです。
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