今週のスタッフオススメRenta!のスタッフオススメ作品をご紹介! 気になったらぜひ立ち読みしてみてください♪ |
『いやはや熱海くん』【11月22日オススメ】 こちらの作品は、おでんの具で例えるならだしが染みた大根。 あっさりしているようで旨みたっぷり、もう何周もしている最近のイチオシです。 まず熱海くんはじめ、友人やその家族までセリフ回しが小気味良い。 マンガではあえて描かないような無意味なボケとツッコミだったり、ふとものすごく熱いことを言っていたり、リアルで人間くさくてとにかく秀逸なのです。 個人的に普段この感じのテンションで生きていることもあり、ストレスフリーで永遠に読んでいられます。 そして熱海くんという尊い存在。 同性が恋愛対象で、かつ惚れっぽくてちょいちょい(自主的に)失恋する熱海くん。 考え過ぎて自ら人生を色々ややこしくしてしまっている彼のことが気になり過ぎて沼にハマります。 とはいえ人を好きになるきっかけや失恋後の感情には「分かるよ、そうなるよね」と共感の嵐! うーん、これはまさにいやはや!さああなたも、いやはやしながら熱海くんを応援しましょう! (編集:笠井) |
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『ヘブンの天秤』【11月8日オススメ】 気持ちに余裕がある方だけ読んでください! 落ち込んでる時に読むと100%食らっちゃう問題作をご紹介します。 舞台は天界。主人公・メロは落ちこぼれの天使で、天界追放を防ぐために人間を救うことに。 同期の超優秀な天使・ケムエル(通称ケム)にアドバイスをもらいつつ、立派な天使になるべく奮闘するのですが―― ポップな絵柄とファンシーな舞台設定で、おとぎ話みたいな世界観だな〜と思っていたら一瞬で裏切られました。 サンプルで1話まるまる読めるのでぜひこの気持ちを味わっていただきたいです… とにかく出てくる人間たちの抱えているものが重すぎて、一体どうやって誰を救ったら…と打ちひしがれました。 主人公メロは自分なりの選択をして行動を起こすのですが、その結果は果たして正しかったのか?救うって何なんだ?と自問することになります。 悩みつつ更に色々な人間と出会うのですが、物語通してずっとどうしたら良かったんだ…と考えてしまうような展開が続きます… 天界が何故かブラック企業体質で天使たちが全然優しくなかったり、 偉い天使たちがお役所仕事で申請の結果が出るのに10年かかったり、 社員食堂?みたいな所があったりジワジワ違和感のある世界観も印象的でした。 微妙に笑えるセリフもあり、重たいテーマなのですが謎に淡々としてるのがこの作家さんの特徴だな〜と思います。 ハマる人はめちゃめちゃハマるはず。 メロ・ケムの出生にも謎がありそうで続きがとても気になります! 次回4巻で完結らしいので読むなら今!! (編集:村田) | |
『霧尾ファンクラブ』【10月25日オススメ】 みなさま推しっていらっしゃいますか? 今回は女子高生二人がクラスメイトの“霧尾くん”に一方通行な愛を妄想する『一方通行ラブコメディ』をご紹介します! 二人で妄想するシーンはシュールだったり、ハイテンションだったりで飽きません笑 テンション高めで友達と推しの話するの楽しい〜わちゃわちゃをずっと見ていたい〜 だんだん物語に謎もでてきており、面白いだけじゃない!とっても続きが気になるストーリーです! 他にも個性豊かな気になる登場人物たちもでてくるので、二人とどう関わるのか?気になるところです。 もちろん“霧尾くん”がどんな人物なのか…?そこにも注目してみてください。 大人になって学生時代楽しかったことをふと思い出すと、くだらない日常会話だったな…と。 友達と語らう青春っていいな〜オススメの作品是非読んでみてください! (編集:野田) | |
『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)』【10月11日オススメ】 感涙必至!ネタバレなしで読んで欲しいマンガ(個人的に)第一位! 主人公の健気さに心打たれる、異世界系タイムスリップファンタジー! 魔法学校に通う17歳のオリアナは、ある日恋人のヴィンセントと共に原因不明の死を迎える。死ぬ前の記憶を持ったまま、7歳の姿に死に戻ったオリアナ。愛しい恋人との再会を夢見ながら幾年を過ごし、やっと再会するも、彼はオリアナのことを何も覚えていなくて……。 登場人物たちそれぞれに個性が光り、感情移入待ったなし。 読み進めるうちに「あれ?涙腺緩くなった?」と視界が霞み困惑しますが安心してください、ストーリーのせいです。 青春の一言では片付けられないキュンあり、涙あり、笑いあり、ミステリあり。 みんなが幸せになるエンディングを迎えてほしいと願わずにはいられません。 まずは明るくひたむきなオリアナちゃんと、"あの日"の謎を追い求めてみてください・・! 原作ノベルもありますので気になった方はそちらもぜひ!!! (編集:田中) | |
『太陽と月の鋼』【9月27日オススメ】 主人公の鋼之助さんは平和な江戸時代の貧乏侍。 彼にはあらゆる金属を捻じ曲げる特殊能力があり、刀剣類は彼の身体に触れることすらできない。 結構なチート能力だと思うのですけど、これが自分の意思とは無関係に発動するとなると話は別。 侍なのに刀に触れず、ヒゲを剃ろうにもカミソリすら使えない。 それどころか「刀を持てぬ侍」と周囲からは馬鹿にされ、仕事にすらありつけない始末。 斬り合いともなれば頼もしいはずの能力が日常生活に仇をなす悲しさ…。 鋼之助さんは自らの能力を呪い、自己嫌悪に苛まれます。 ですが、そんな鋼之助さんは思いもがけず絶世の美女・月さんを妻に迎えることに…。 思い悩む鋼之助さんに寄り添う月さんの優しさ、健気さが心に沁みます。 鋼之助さんだけでなく周囲の登場人物にもドラマと正義があり、物語にグイグイ引き込まれる良作です。 (編集:山科) | |
『寿々木君のていねいな生活』【9月13日オススメ】 強面な寿々木くんの趣味は、季節の手しごと、お菓子作り、植物のお世話など。家族の為に朝からハーブティーを入れたり、フルーツを絞ってくれたり…いわゆる“ていねいな生活”を地でいく男子高校生です。 はい、もう存在が素敵過ぎますね。夫、恋人、友人、ご近所さん、なんでもいいのでお近づきになりたい…! でも学校という狭い世界ではまだ先入観や誤解も生じやすいようで、寿々木くんも中学時代に心ない言葉で傷つき、高校では本当の自分を隠そうとしてしまいます。 読んでいる側のオトナとしては「キミ最高だよ!」という声が届けられずもどかしくなりますが、新しい出会いを通してお互いを思いやる心を学んでいく姿に思わずグッときてしまうこと間違いなし。 読めば自分も色々な人に寄り添いたくなるはず!寿々木くんの青春(そして恋!)、一緒に見守りませんか? (編集:笠井) | |
『みどりの台所』【9月6日オススメ】 ディストピア×ほっこりグルメの新感覚ストーリー! 謎の植物が支配する世界でたくましく生き抜く姉妹の人間ドラマです。 姉のみどりと妹のさくらは義理の姉妹。 家族になって間もないある日、目が覚めるとそこは人・動物・鳥・虫が消えた世界でした。 そして街中には動物の肉を食べて成長する謎の植物が生息していて―― という設定だけでもディストピア好きの私はワクワクが止まらないのですが、 未知の植物との戦闘や街の開拓がメインではなく、 ひたすらに知恵を絞った料理を作りまくるというまさかのグルメ漫画展開に一気に引き込まれました! 畑で野菜を栽培したり、物流倉庫の保存食や調味料を拝借したり、 荒廃した世界で生き抜く姉妹のたくましいこと… そして姉・みどりの発想力が光るレシピに脱帽です……! 車麩を揚げて煮詰めて豚角煮、木綿豆腐を揚げてフライドチキンなどなど、 確かにそれっぽくなりそう!と思わず納得しちゃう創作料理ばかりでした! もちろん料理だけではなく、新たな生存者と出会ったり異形の植物を見つけたり、 どんどん深まる世界の謎からも目が離せません。 SF・グルメ漫画・人間ドラマのどれか一つでも好きな方は絶対ハマるはず!! (編集:村田) | |
『かくりよの千日雛』【8月16日オススメ】 死後の魂はどうなるのだろう…様々な作品で描かれてきたであろうテーマですが、本作品は、明治19年夏、生命の尽きた人間の魂を集めてまわる小さな鬼たちの感動奇譚です。 鬼たちの姿は人間には見えません。しかし、子供の鬼・寅輔は鬼の姿が見える相馬という人間に出会います。 協力してお化け退治を始める二人ですが、寅輔は相馬と出会って一生懸命楽しそう。 このお話は鬼たちが無邪気でとってもかわいいのです! そんな中、依頼の家で身寄りのない女中のねねと出会い運命は動き出します… 作品を読み終えるとどうしてタイトルが『かくりよの千日雛』なのかわかり、ジーンとしてしまいました…! 鬼の子供たち、みんなが幸せになってほしいな〜 心温まるストーリーです!鬼たちにほっこりしたい、うるっとしたい方是非読んでみてください! (編集:野田) | |
『いつか死ぬなら絵を売ってから』【8月2日オススメ】 唐突ですが、「アート」とはなにか、考えたことはありますか? 千差万別の答えがあるかとは思いますが、「絵を売る」ことに焦点をあてた、あまり類を見ない作品を紹介させてください! 近年、NFTが話題を呼び、資産価値として注目を浴びる「アート」。市場価値や美術史的価値の高さ故に、予期せぬ思惑にも巻き込まれてしまう「アート」もしばしば見受けられます。 さて、「アートの価値」について触れてみましたが、果たしてその価値はどこで誰がどうやって決めるのでしょうか。 上記問いの他、絵画の流通をはじめアート市場を取り巻く環境について分かりやすくストーリーに盛り込まれているので、初心者でも肩の力を抜いて読めるのも魅力。 市場と個人の両方の視点から芸術の価値を描く本作ですが、主人公の生い立ちが明かされるに連れ心にズシンと響く響く…! 謎の資産家、透のふとした狂気の行方も気になるところ。 様々なアーティストやアーティストを志す方だけでなく、老若男女手にとって欲しい一冊! 巻末の読み切り「あざにおしろい」もだいぶ良きなのでぜひご覧ください! (編集:田中) | |
『恋い恋いつづり 文豪からの恋手紙』【7月19日オススメ】 おそらくその名を知らぬ人は居ないであろう大文豪・夏目漱石。 英語教師でもあった彼が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳したのは有名な話ですが、実はこの逸話には裏付けとなる資料が存在しないようです…。 イギリス留学中の彼が最愛の妻に手紙で送った愛の言葉は、もっと単純で真っ直ぐなものでした。 明治の男らしく気難しやで照れ屋な漱石が珍しくデレた恋文をはじめとして、樋口一葉、谷崎潤一郎、北原白秋、芥川龍之介の恐らく本人は公開して欲しくなかったであろう恋文にまつわる物語が本作には収録されています。 一番心に響いたのは漱石の話でしたが、谷崎純一郎のマニアックさや、芥川龍之介の甘々ぶりも笑ってしまいました。 日本の文化史を彩る文豪たちの恋物語。是非読んでみてください。 (編集:山科) | |
『しあわせは食べて寝て待て』【7月5日オススメ】 人と集まると、自然と健康の話になってしまうこの頃。その流れで友人にすすめられ、一気読みしてしまったのがこちら。 主人公のさとこさんは持病を抱えていますが、同じくらいの歳になると病名の付かない不自由さを抱えている人も少なくないはず。心身問わず「最近なんだか疲れてるなぁ」と感じている人に2つの側面から寄り添ってくれる作品です。 ひとつ目は、気持ちをラクにしてくれる言葉。 やさしい絵柄ですが登場人物それぞれが抱える人間関係の難しさが鋭く描かれ、それに対する年長者の言葉が何とも心にしみるのです。 もうひとつ、薬膳の考え方に近いお話がたくさん出てくるのもおすすめポイント! 四季に合わせ様々な食材が食べられるのが日本の良い所ですが、旬のものはおいしい(かつ安い)という理由だけでなく、“今この食材を食べる意味”も知識として加わり、日々の買い物が一層楽しくなりますよ。 そして最後に、誰かとリラックスしてご飯を食べることはとても大切なんだなぁと思える作品。読んでぜひタイトル通りゆったりした気持ちになってください♪ (編集:笠井) | |
『ただの飯フレです』【6月21日オススメ】 いつでも気軽にご飯誘える友だちがほしい!!と思うことありませんか? ご飯友だち=飯フレという素晴らしい関係を描いた人間ドラマ×料理漫画をご紹介します! ひとりでご飯屋さんに入れない主人公。 マッチングアプリで出会った男性とひょんなことから飯フレ関係になり、 定期的にご飯に行くことに。 この二人の関係がめっちゃ良く…特に予定がない日に「今から焼肉行きませんか?」なんてお誘い来たら絶対テンション上がりますよね… ご飯を食べながら最近あった出来事を聞いてもらったり、何気ない一言で背中を押されたり、 人とご飯に行くとただ食べるだけじゃない良さがあるよな〜と思いました。 二人の関係が今後変わっていくのか、それともこのままなのか…個人的続きが気になる漫画No1です!! (編集:村田) | |
『気になってる人が男じゃなかった【電子特典付き】』【5月31日オススメ】 女子高生の青春っていいですよね...!!! キラキラ女子高生・あやが気になるのはCDショップのミステリアスな「おにーさん」! しかし「おにーさん」の正体は、話したこともない、同じクラスの目立たない女子・みつきだったのです...! 推しに会いたいあやがキラッキラしてて、はやく2人もっと仲良くなって...!!と応援しながら読んでいます。 「おにーさん」は仕草がとってもかっこいい!恋する乙女なあやが眩しいです。 一方、みつきも正体を言おうか悩む姿も青春...ドキドキ。 あやとみつきは好きな音楽の傾向が一緒なのですが、好きなものが一緒って運命感じちゃうよなぁ〜 2人がいるだけで素敵な空間だな〜と思います! そんな2人を陰からこっそり応援していたいです!女同士の「愛情」を巡る物語、是非読んでみてください! (編集:野田) | |
『隣の席の、五十嵐くん。』【5月17日オススメ】 あ”あ”あ”あ”あ”あ”ーーーー! 甘酸っぱい!こんな青春間近で感じたかった…。 あまり目立たない地味な女の子が、ゆっくり成長しながら恋をしていくお話。 ピュアっピュアな椿ちゃんに心が浄化されると共に、 学生ならではの等身大の悩みや葛藤に胸がきゅーっと締め付けられる…。 同調圧力の回とかリアルすぎるし、こんな人いたいた!という学校あるあるや思春期の学生が上手く描かれています。 もやもやすることもあるけど、最終的には温かい気持ちになってる不思議な魅力。 ちなみに五十嵐くんみたいなイケメンはどうやったら会えるのでしょうか。 世の中優しいことばかりではないけれど、身近な人を大事にしたいな、という気持ちで溢れる作品です。 (編集:田中) | |
『ABURA』【5月3日オススメ】 『ABURA』は新選組作品では悪く描かれがちな御陵衛士の方々を主役に据え、彼らの盟主が非業の死を遂げた「油小路事件」を描いた作品になります。 幕末の新選組を扱った作品は数多くあれど、その敵役の伊東甲子太郎率いる御陵衛士(ごりょうえじ)をテーマ据えた作品はあまり見かけないように思うので、この作品はそういった意味でも貴重かもしれません。 1巻の主人公として表紙を飾るのは、元新選組隊士で後に御陵衛士に加わった、魁先生こと藤堂平助。 新選組時代は「池田屋の変」でも活躍し、有名な新選組作品『薄桜鬼』にも登場する剣客です。 伊東一派の粛清を図った近藤や土方も、古い仲間の藤堂だけは助けようとしていたのは幕末好きには有名な話ですが、本作でも藤堂との回想を交えてそこに至る情景を丁寧に描いています。 また物語が御陵衛士側の視点で進む為、伊東をはじめとする藤堂の仲間たちの正義がしっかりと描かれているのは勿論、敵対する新選組側の正義もちゃんと描かれており、ありがちな敵味方の抗争にはなっていないのが嬉しいところです。 幕末、新選組、人間ドラマが好きな方にはオススメの作品です。 (編集:山科) | |
『ウェルベルム‐言葉の戦争‐』【4月12日オススメ】 みなさん、日本語を上手に使えていますか? 美内すずえ先生の国民的女優マンガ『ガラスの仮面』。 初期のエピソードでヒロインが「はい」という言葉を2つの意味で使い分ける話があるのですが、 子ども心に日本語って面白いなぁ、と衝撃を受けたのを覚えています。 そんな気持ちを久々に思い出させてくれたのがこちらの作品。 頭脳バトル系ですが、プレーヤーが“言葉”で闘うという 「その発想はなかった!」設定なのです。 バトルゲームの参加者はランダムで日本語の「動詞」のスキルが与えられ、 対象物に対してそのスキルを発動できます。 フィールドは現実世界。 敵が持つスキルを推測したり、自分の動詞の新たな活用方法を探ったりしながら勝者を目指します。 生死をかけたゲームなのでかなりバイオレンスな描写もありますが、 “なぜか”ゲームに異様な才能を発揮する主人公に助けられつつ、 「この人の動詞はなんだろう」 「そんな使い方もできるのか」 「最強の動詞、あるかな…」 と知らぬ間に自分もプレーヤーと同じ気持ちで没入していること間違いなし! 時に愛を伝え、時に人の命を奪う。 人間にとって強い力を持つ言葉の魅力を、このゲームで感じてみませんか? (編集:笠井) | |
『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』【3月29日オススメ】 春は別れの季節ですね… ちょっとセンチメンタルになってしまう今日この頃ですが、 別れによって得るものもあるんだなあ〜と思わせてくれるこちらの作品をご紹介します! この作品は7つの物語を収録した短編集です。 それぞれの物語につながりは無いのですが、 うっすらと「お別れ」を感じるお話が多いのが印象的でした。 表題作『うみべのストーブ』は恋人とのお別れを描いた物語です。 お互い大切に想ってるのに上手くいかない…切ないな〜と読み進めて、 最後の展開でおっと思いつつ、やっぱり寂しさが残るラストに胸が打たれました。 お別れは辛いけど、結局自分で反省して立ち直って明日からも頑張るしかないんだな、と悲しくなりましたが、 主人公にとっては成長に繋がる良いお別れだったのかもしれません。 個人的に一番好きなのは夫が透明人間になっちゃう『きみが透明になる前に』です。 透明人間というトンデモ設定ですが、大切な人の姿が見えなくなっても変わらず一緒にいられる?という視点が斬新でした。 絵的にもとても心に残る表現が多く、セリフも本当に印象的で…とにかく絶対に読んでほしい!! 「お別れ」後の、ちょっと寂しくなった毎日で前を向くためのヒントを得られる1冊だと思います。 今いる人を大切にしよう…という気持ちになれるので、最近やさしさが足りてないなと感じる方にもぜひおすすめです! (編集:村田) | |
『おひとりさまホテル』【3月22日オススメ】 「おひとりさま」の時間、みなさんはどのように過ごしていますか? こちらは私も大好きな作品『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチ先生がおくる、様々な人が「おひとりさま」でステキなホテルに泊まる日常を描いた作品です。 ホテルを作る会社に勤める塩川史香は、ホテルで「おひとりさま」の時間をとても大切にしています。会社の同僚たちもホテルに対していろいろな思いがあります。大人だからこそ人生いろいろあるけれど、そんな時こそ1人の時間。 自分にちょっと贅沢をしてホテルでゆっくり過ごすのもいいなぁーと思う1冊です!実際に存在するホテルなので宿泊の時間を具体的に想像できるのはもちろんのこと、泊まることもできます。 これからも様々なホテルが登場すると思うととっても楽しみです。私も「おひとりさま」で作品に出てきたホテルに予約してみたいな〜と思います! (編集:野田) | |
『ゴゴゴゴーゴーゴースト』【3月15日オススメ】 クソみたいな同僚、上司、隣人や赤の他人。祟ってやりたいと思った経験はありませんか? 理不尽なことは我慢せず、守護霊におまかせ!ムカつくあいつにお仕置きして恨みを晴らしちゃいましょう♪ うらめしや… うらめしや… この恨み はらさでおくべきか…! 「え?令和で【うらめしや】って(笑) 」 そう思った方はまだまだこの良さを知らないだけ!! いや〜、正子。私の守護霊になりません?(守護霊で合ってるよね??) 度々出てくるパワーワードが強すぎて強い!あっはっは。元カレへの復讐がどうなるか楽しみすぎる〜〜〜!ときどきゾクッとするような描写もありますが、ハイテンションな登場人物たちとテンポに全部持っていかれます(笑) 笑えてスッキリするけど、どうせ読むなら元気な時におすすめしたい1冊! (編集:田中) | |
『苺ましまろ』【3月8日オススメ】 みなさん!!!『苺ましまろ』が電子書籍でも読めるんですよ〜!子どもの頃アニメにハマって、そこから漫画も読み始めた記憶があります。そんな方も多いのではないでしょうか?連載22年だそうです!我々も年を取るわけですね…!(笑) 本作は、小学生女子4人+高校生のお姉ちゃんのほのぼのした日常コメディです。いつみてもかわいいし癒されます!しかしながら笑いの方向性がシュール寄りなのがツボです!ゆるい雰囲気の中でもしっかりとしたツッコミ…ボケとのバランスが絶妙です(∩´∀`)∩ 服が本当に凝っていてリアル!ずっと可愛い!ばらスィー先生のこだわりを感じて好きです(笑) 推しはアナちゃんです!疲れたときや、何となくのんびりしたい時におすすめ!ぜひ読んでみてください♪ (編集:佳野) | |
『Artiste』【3月1日オススメ】 タイトルの『Artiste』はフランス語で意味は「芸術家」のこと。物語は生まれつき特別な嗅覚と抜群の味覚を有する気弱な主人公・ジルベールを中心に進みます。 意外な過去を持つ一癖も二癖もある登場人物が、ぶつかりながらも信頼関係を築いていく様に魅せられ、気が付けば最新刊まで一気読みしていました。 主人公の仕事がシェフということから、料理や厨房の中の話だけで進むのかと思いきや、近所に住むサブキャラクターに焦点を当てた話などもあり、群像劇として完成度が高い作品だと思います。主人公の引っ越し先に住む方々を見て、タイトルの意味が分かったような気がしました。 料理のレシピもちらほら載っていたりしたので、趣味が料理の自分としては読みながら色々試してみたりして新しい発見もありました。また猫(クロックムッシュ)が個人的にツボでした。 ほっこりするような優しい世界に触れられる作品です。是非読んでみてください。 (編集:山科) | |
『ジーンブライド【電子限定特典付】』【2月22日オススメ】 『私の少年』の美少年に心奪われすっかりファンになった高野ひと深先生。その美しさを今度は“女性”に託し、フェミニズムをテーマに掲げた本作も目が離せません! 女性なら誰しもきっと感じたことがある生きづらさや、それに立ち向かう術を知らない若者が取らざるを得なかった行動がリアルに描かれ、やり場のない怒りとともに、そんな社会で支えあって生きる人間への愛おしさもひしひしと感じられる本作。 難しいテーマの一方で、個人的に最も期待しているのは依知たちが育った“学園”を巡るSF要素! 筆者の執筆時点(2巻)ではまだまだ謎が多いのですが、カズオ・イシグロ氏の『わたしを離さないで』を読んだ時のような心の底がぞわっとする感覚を覚えており、ぜひ一緒に結末を見守って頂きたいなと思います! (編集:笠井) | |
『ほしとんで』【2月15日オススメ】 主人公:尾崎流星(18)が大学に進学し、強烈な生徒ばかりの「俳句ゼミ」に入るところから始まり、濃ゆ〜いメンバーと共に俳句を学びます。 とにかく優しい人しか出てこないです!!登場人物みんなが自由にのびのびと生きてる感じが最高で、会話が面白くて思わずニヤけてしまいます。 俳句ゼミのメンバーが、仲間というほど団結はしていないけど、お互いが居心地良さそうにしていて素敵です(泣) 俳句を知ると世の中の見え方が変わる気がしますね。 何でもない日常でも切り取って見てみたら特別なものに感じますし、 ある事象やそれに伴う想像も、その人だけの感性で表現されるので思わず「エモ…!」という気持ちに(笑) こんな学生生活を送りたかったし、何かを生み出すって素晴らしい! (編集:佳野) | |
『准教授・高槻彰良の推察』【2月8日オススメ】 ミステリ読んでると最終的に怖いのは人間って気づくよね。 実写ドラマ化もされた、怪事件を愛する准教授×嘘を聞き分ける大学生の民俗学ミステリです。 ミステリ読みたいなぁと思ってた時であった作品です。殺人事件が頻繁に起こるようなミステリではないけど読んでいてゾクッとします。 人によって物事の感じ方って違うんだよっていうのを怪奇現象をベースに伝えてくれる作品だなと感じております。 不特定多数の人とつながらなくてはいけない現代において知らない方がいいこともあるよなぁ。生きる上で自分も無意識嘘をついているんだろうなぁ。とちょっと怖くなってしまいました。 嘘ってきっと自分を守るためにも人を守るためにもつかわれてて、それが複雑に折り重なったときに事件になるんだろうなと読み終わった後に感じました。 日常の過ごし方が少し変わるかもしれないそんなミステリ、読んでみませんか? (編集:東城) | |
『吉祥寺少年歌劇』【2月1日オススメ】 宝塚歌劇団の男性版がもし存在したら…の世界で描かれる青春物語! 主人公の進藤瑞穂が“男子のみ”で構成される吉祥寺少年歌劇で男役に憧れて、付属の音楽学校に合格し入学します。しかし最初の適性面談で娘役と判定されて…と現実との違いに悩みながらスタートします。 その後主席候補の白井寿と出会い、正反対のようにみえる二人がペアになりお互いを意識して演劇の高みへと進んでいく姿がとてもアツいです。 実際にはない吉祥寺音楽学校ですが、厳しさ・行事や用語などどこか宝塚音楽学校を感じる部分もあり、宝塚がお好きな方は更に楽しめるかもしれません! こちら1冊で完結なので、瑞穂の物語が最後まで描かれておりとても読みやすいです。最後のシーンは儚いけれど、美しい少年たちの生きざまに涙がでてきました。 こんな素敵な劇があったら私も観劇しに行きたいです。 (編集:野田) | |
『九十九の神さま』【1月25日オススメ】 古物店の店主である松永伊織。彼のもとにはいわく付きの骨董品ばかりが集まってくる。 持ち主に会いたいと嘆く掛け軸、深夜に徘徊する市松人形、嫁ぎ先を見つけるまで脱げない訪問着といった、 さまざまな悩みを抱えた付喪神たちを救うべく、伊織と墨晶(古き印章の付喪神・ぼくしょう)のふたりが奮闘するオカルト人情和風ファンタジー! 滑らかで美しい曲線が印象的なイラストにも目を惹かれますが、時に鮮やか時にコミカルに描かれるストーリーや二人の掛け合いももっと見ていたくなります。 そして付喪神たちがなんとまあ可愛らしいこと! 私の身の回りにももしかしたら…?と想像が膨らみ、何度でもおいしい作品◎ その純粋さ故に人を傷つけてしまう禍(まが)になってしまう過程が悲しくも美しい。大事にしてくれる新しい持ち主が見つかるように切に願います。お気に入りの付喪神も探してみてくださいね! 伊織と墨晶の過去も未来も気になる〜〜〜!是非続きをよろしくお願いいたします!! (編集:田中) | |
『戦国小町苦労譚(コミック)』【1月18日オススメ】 農業高校に通う歴史好き女子高生、綾小路静子が織田信長の元で出世していく!? 戦国時代にタイムスリップ!みたいな作品は他にもいくつかありますが、この作品は一味違った面白さがあります。 現代の農業知識や栄養学を使って、作物を増やしたり農村の人々を健康にしたりと大活躍! 信長の勢力拡大に大きく貢献します。 「ちょっとうまくいきすぎだろ!?」 「どこでこんな知識仕入れたん!?」 と思う所もありますが…(笑) 異世界でチート能力を使っているような無双感もありつつ、あくまで現代人が持てる力を駆使して戦国時代に影響を与えていく。 そのうち静子は戦にも駆り出されるようになり、影響力がどんどん大きくなっていきます。 異世界転生もの、歴史ものが好きな人どちらにも自信をもっておすすめします! (編集:谷山) | |
『断頭のアルカンジュ【特典イラスト付き】』【1月11日オススメ】 「死の天使長」の異名を持つ革命家・サン=ジュストを主人公に据えたフランス革命に至る物語。 ロベスピエールやマリー・アントワネットを主題とした作品はよく見かけますが、サン=ジュストの視点で描かれる作品は珍しいように思います。 ただこの作品、絵は綺麗なのですが結構グロい…。でもそのグロさに眉をしかめつつも次の展開が気になりついつい読み進めてしまうのは、著者の構成の上手さなのかもしれません。 また妹の笑顔を取り戻すため、強大な権力に立ち向かう主人公と従者の関係性は『銀河英雄伝説』のラインハルトとキルヒアイスのようでもあり、ダークな雰囲気のなかにも熱いものを感じます。 過去には『ベルサイユのばら』にも登場し、誰もが一度は名前を耳にしたことがあるであろう革命家の復讐劇。是非読んでみてください。 (編集:山科) | |
『ばらかもん』【1月4日オススメ】 「ばらかもん」とは五島列島方言で「元気者」という意味。半田先生と島民たちの島での生活を描いていて、田舎が舞台なこともあり、人との繋がりに心が温まります。登場人物が全員とても個性的で、ほっこりしつつもギャグシーンも満載です。 もう一人の主人公ともいえる、小学1年生の女の子・琴石なるちゃん。天真爛漫でとても明るく行動力がある女の子です。なるちゃんと先生の掛け合いがとてもかわいくて面白くて癒されます。 書道で良い結果が残せずに落ち込む先生を、なるちゃんが餅拾いに連れ出します。餅拾いは、船からまかれるお餅を拾うイベントです。半田先生はもちろん未経験なので、周りの人たちに敵いません。 何もうまくいかずにさらに落ち込む先生に、餅拾い名人の「ヤスば」が声を掛けます。その時のヤスばのセリフが、とてもハッとさせられます。好きなシーンのひとつです。 都会で暮らす私たちにこそ、是非読んでいただきたい作品です。 (編集:高橋) | |
『チ。―地球の運動について―』【12月28日オススメ】 このマンガは本当にすごい。ここ10年くらいで最も心を揺さぶられた作品です。 現在は書籍の形が紙から電子への移行期。そしてこの作品が取り扱う時代は、活版印刷が世に出た頃の東欧。C教正統派によって異端が火あぶりにされる世の中で「地動説」に目覚めた人たちが、この異端思想を後世に残そうとする物語です。 今に生きる私たちは「地動説」の信奉者ですから当然主人公たちに肩入れします。しかし異端思想者たる主人公たちは異端審問官に追われ、とうとう悲劇的な最期を迎えます。 ただそれでも「地動説」だけは後代に遺そうとする。私たちは切れてしまいそうな糸で繋がった「地動説」に胸をなでおろし、そして次の主人公の時代を迎えます。そしてまたハラハラします。 要するにサスペンス作品です。連載中は今回も何とか生き延びた感でいっぱいでした。 そしておすすめポイントは長尺の台詞。この作品には対話や問答の末に長尺の台詞が出てきます。これが普遍的で叡智の結晶ともいえるもので、味わうほどに深い台詞なのです。 一部を抜粋すると、 "もし……過去の積み重ねの先に答えがないなら、真理にとって我々は無駄だったかもしれん。しかしたとえ…誤ちでも何かを書き留めたことは、歴史にとって無意味ではない。" など、何度読んでもグッとくる台詞が沢山あります。そして自らを省みてしまいます。 また、歴史フィクションの作品は数多くありますが、メタ的に人の歴史そのものをテーマにした作品は珍しいと思います。興味を覚えられた方はぜひ読んでみてください。 (編集:殿山) | |
『うずまき』【12月21日オススメ】 初めて読んだのは高校生の時でした。友人がビックスピリッツを読んでてこれスゲーよって紹介してくれたのがきっかけです。 著者の伊藤潤二先生の画力が半端ないのは言うまでもないですが、ただのホラーではなく意外性というか違和感があふれていてページをめくるたびにキモいです(いい意味で) よくもまあ「うずまき」というものをテーマにこれほどのホラー漫画を描くことができたものだと。 特に注目してほしいのが主人公 桐絵の彼氏にあたる秀一君です。この作品、自分は3回楽しめると人に説明することがあるんですが秀一君の印象が読むたびに変わります。 一度目はヤバいやつ、二度目は笑えるやつ、三度目はカッコいいやつなんです。ネタバレしないようにしないといけませんがこの作品最初読むとそれはそれはホラーなマンガなわけです。 ただ一度展開を知ってからまた読むと、いたるところにツッコミどころが散りばめられているのがわかります。そんなツッコミどころをクリアして再度読むと改めてこのマンガのストーリー性が優れていることに気づくのです。 自分はホラー漫画でありギャグ漫画であり純愛漫画だと思っています。一冊で3度味わえる『うずまき』をぜひ読んでみてください。(※耐性ない方は閲覧注意!) (編集:宮崎) | |
『ひらやすみ』【12月14日オススメ】 ヒロトは超自由人。後ろに急ぐ人がいてもエスカレーターの右側で立ち止まったり、映画に遅れそうでも野良猫を見つけ写真を撮ったり、気ままな散歩の途中で道端のコケを踏んでみたり…。 なにかと忙しない現代社会、こんな人に出会ったら迷惑に感じる瞬間もあるかもしれません。でも、実はみんな「本当はこうありたい…」と思っている。 それがヒロトの生活なのです。 ただそんなヒロトにも生きる上での軸があり、周囲の人はその軸の真っ直ぐ通ったヒロトからの言葉で心救われます。 代表的な言葉は、上京したてのいとこ・なつみちゃんが大学に行けず悩んでいた時の言葉。 「くよくよ考えたってしょうがないじゃん。あ、でも夕飯はめっちゃ考えるよ、くよくよしないから。」 くよくよ考えるな!と言うだけなら簡単ですが、そこに付け足された一言が、ヒロトが地に足のついた自由人であることを物語っているように思います。 そして作中に出てくる街並みもこの作品の魅力の一つ。 ヒロトとなつみちゃんは阿佐ヶ谷の平屋に住んでいるため、作中では実際の阿佐ヶ谷〜高円寺の風景が忠実に描かれています。 私も阿佐ヶ谷は夜の散歩でよく歩くのですが、そのときに感じる"静かだけれどキラキラして温かい"阿佐ヶ谷の空気感がそのまま味わえます。 また4巻では、これまで各々の生活を送っていたさまざまな登場人物たちが、ヒロトを中心として徐々に繋がり始めます。 お気楽に生きていたヒロトも、あるハプニングがきっかけで大きな変化が…? 嫌なことだらけの現代社会に疲れたら、ぜひこの作品でほっと一息ついてほしいです。 (編集:城木) | |
『ゆうやけトリップ』【12月7日オススメ】 「帰り道ふたりで心霊スポットに寄り道しませんか?」 そんな出だしで始まる『ゆうやけトリップ』。ここだけ読むと心霊物かと思われがちですが、どちらかというとライトミステリで街の噂を確かめに回る放課後の小さな冒険譚、やさしくて懐かしく少ししんみりするお話です。 主人公の二人は対照的で、小さくてちょこまかと動き回り『小動物』と評される蜷森さんと、物静かでおっとりとした非常に長身な転校生・雨村さん。 クラス内ではほとんど認知されていない関係ですが、放課後の寄り道の中で交わされる微笑ましい会話は二人だけの秘密でもあります。また会話の端々からお互いを思い遣る気持ちが滲んでおり、とても優しい気持ちにさせてくれます。 二人が探す噂の真実はどこにでもありそうな、分かってしまえば他愛のないものでしょう。しかし、二人の放課後の寄り道はかけがえのない思い出の時間として残るのだと思います。 グレースケールで描かれる宵の坂町はどこかぬくもりを感じさせ、その造形も坂の町の名の通り無数の階段にレトロな街並みと、とても魅力的です。また描き込み密度もさることながら空気の匂いさえ感じるような描写に、タイトルにもあるゆうやけに通ずる薄暗さ。 とあるシーンでカラーページが挿入されるのですが、今までグレーで表現されていたこともあり、非常に鮮やかに心へ沁みてきます。この作品一番の見所かもしれません。 そして転校生の雨村さん。彼女がいつ転校してきたのか蜷森さんは覚えていません。そんな雨村さんは蜷森さんにある問いかけをします。 「幽霊って…いると思う?」 (編集:平) | |
『ねことじいちゃん』【11月30日オススメ】 まずはなんといっても絵が、特に猫が可愛いです。癒されます。タマとじいちゃんは人より猫の方が多いんじゃないのかと思うくらい猫だらけの島で暮らしています。 タマはじいちゃんを「大吉つあん」と呼び、ばあちゃんに頼まれたから面倒を見てやっているしもべだと思っている様子。じいちゃんはじいちゃんで、ばあちゃんの忘れ形見のようなタマさんをとても大事にしていて、タマさんがお出かけしていなければどこに行くにも一緒です。 ねことじいちゃんという組み合わせだけでも可愛いが過ぎるのに、そんな仲良し2人の様子にも和みます。また、可愛いだけののほほん猫漫画のようですが、登場人物と猫たちの人間味(動物味?猫味??)溢れるやり取りや関係性など、それぞれの背景描写も見どころです。 猫が嫌いだと言いながら猫たちにご飯をあげる大吉さん家のお隣の根はやさしい巌さんや、ご年配の方が多い島で元気に声をかけながら郵便配達をする島の若者さとし、毎日喧嘩しながらも片方の具合が悪いという知らせを聞くと心配する天邪鬼なばあちゃん達。 親しいご近所さんを気にかけるような気持ちで続きが気になってしまいます。 しんみりしたり、ほんわかしたり、自分を顧みたり、これからの事を考えてみたり、、、といろいろな感情を思い起させてくれるのもおすすめできるポイントです。 水彩画のようなタッチで柔らかい絵ながら、じいちゃんとタマさんを中心に島の人々や猫たちが生き生きと描かれていて、絵としても物語としても楽しめますので、癒されたくなったら読んでみてください。 (編集:福岡) | |
『朝子のムジカ!!【電子単行本】』【11月23日オススメ】 子育てが落ち着いたり、定年退職したり、自分の時間が増えて 昔好きだったことや新しいことを始める周囲の人たちを最近羨ましく眺める機会が多く、こちらの作品もそんな気持ちで手に取りました。 離婚という形で自分だけの時間を取り戻し実家に帰ってきた主人公。 40歳という年齢と土地柄のせいで前途多難ではありますが、「自分が心から楽しいと思えて夢中になれるもの」への情熱のおかげか、少なくとも私にはただの“出戻りのかわいそうな人”には見えません。 そしてそのまっすぐな想いがかつての天才ピアノ少年の心も動かす…? 音楽マンガならではのドラマチックな展開に期待が高まります! まだ1巻ですがもう「Over the Rainbow」の脳内再生の準備もばっちりです…! いくつになっても自分の心に正直でいたい。でも現実はなかなか上手くいかない… そんな方にぜひ手に取って頂きたい作品です。 (編集:笠井) | |
『ガチ恋粘着獣 〜ネット配信者の彼女になりたくて〜』【11月16日オススメ】 登録者数100万人越えのYouTuber【コズミック】。スバル・コスモ・ギンガのイケメン3人でゲーム実況や面白い系企画の動画配信を行っているグループです。 タイトルの通り、その3人にそれぞれ”ガチ恋”してしまった女の子が理性と本能の狭間で揺れ動く物語です。 一見、狂気的なぶっとんだオタクが怖い話なのかな?と思われてしまいそうですがそんなことはないです! 彼女達(ガチ恋してる女の子達)の思考プロセスをたどると、めちゃくちゃリアルで、何かを推したことがある人間の誰しもが一度は思ったことのある感情が詰まっています。 他人事ではなく、行動に移すか移さないかの紙一重の差なのかな〜とジワジワ思います。 また、話しが進むにつれて彼女たちとコズミックの関係性もかなり味わい深いものがあり、 単に”ヤバいオタク”として処理できるものではなく、ある種の悲哀があって描写が絶妙だなぁと感心します。理性や倫理を上回る激アツ感情をみると、一周回ってみんな愛おしく見えてくる不思議です。 人気YouTuberもただの人間ですし、それぞれの葛藤や自己矛盾があり、どうしようもできないこともありますよね。。 ギャグも面白いし、オタクの描写が上手すぎます! 私はほぼYouTubeを見ない人間なのですが、本当に現実でコズミックが存在していて欲しかった〜!推したい〜〜!下火になんてさせない…!!!という気持ちにさせてくれます(笑) コスモくん推しがギンガ推しに変わりそう…いや全員好きだわ… ぜひ読んでみてください (編集:佳野) | |
『今夜すきやきだよ』【11月9日オススメ】 「普通はこう」「〇〇とはこうあるべき」みたいな決めつけにモヤっとすることありませんか? そんなモヤっとを100%解消!とはいかないものの、友達に悩み相談した後のように気持ちが楽になる作品です! 結婚願望強め・仕事はバリバリのあいこと、恋愛や結婚にはあまり興味なし・家事が好きな絵本作家のともこ。一緒に暮らせばお互いの苦手分野を補えるのでは?ということで、正反対な二人のシェアハウスが始まります。 最初は価値観の違いで衝突したりもしますが、自分の考えを正直に伝えたり、ご飯を食べながら話したり、対話を通して解決していく様子がとても素敵でした。 「この人は私と考え方が違うんだな…」と諦めちゃうのってすごくもったいないんだな〜 違った価値観の人間との共同生活を経て、自分の中にあった「普通はこうでしょ」「〇〇なんてありえない」という決めつけを少しずつ捨てて「自分はどうしたいかな」という考え方で人生を選ぶようになった二人。 みんなこういう風に考えられたらしんどいしがらみも無くなるのにな、でもそもそも自分もそういう決めつけしちゃうときあるな、とすごく色々考えてしまいました。 読んだ後少し人に優しくなれる作品なので、なんか最近自分荒れてるな…という方にぜひおすすめしたいです! (編集:村田) | |
『天幕のジャードゥーガル』【11月2日オススメ】 表紙買いしたらウィ〇ペディアを漁る毎日になりました。史実に興味がないという方にもぜひお勧めしたい作品…! 可愛い笑顔が売りの奴隷の少女シタラは、教養を付けさせるべくとある学者の家に預けられる。内心奴隷としての身分を受け入れられないシタラは脱走を試みるもあえなく失敗。しかし、居合わせた子息との出会いが彼女の人生観を変える。それからは自身の人生を切り拓くため、「知」を求めるが――。 かわいらしいイラストとは裏腹に、「知」を題材としたハードな内容が絶妙なバランスで、読み進める指が止まりません。 これでまだ序章とは…!早く続きが読みたい!ムハンマド坊ちゃん(泣) 精緻な時代考察と丁寧に描かれるストーリーに知的好奇心をくすぐられる方も少なくないのでは。いつの間にか少女シタラの不思議な魅力に取り憑かれること間違いなしです! (編集:田中) | |
『小悪魔教師サイコ』【10月26日オススメ】 問題児たちばかりのクラスに担任としてやってきた美人の新米教師・葛西先生 男子生徒は色めき立ち卑猥な言葉を浴びせるもうまくかわす先生。 先生が教室に入ろうとするとことに水を浴びせかけ、笑う生徒たち。 これはそんな問題山積みの生徒たちと、新米美人教師が様々な問題を乗り越えて少しずつ心の距離を縮めていくハートフル青春ストーリー!…ではもちろんありません。 タイトルの通り「サイコ」なんです。この先生。 1巻から早くも本性があらわになりますが…2巻でさらに加速。 調子に乗ったいじめっ子が痛い目に合う…なんてレベルを超えています。ぜひその目で、葛西先生の「サイコ」っぷりを、目をそらさずに見てもらいたい! (編集:谷山) | |
『マイデイア ―正岡子規と秋山真之―』【10月19日オススメ】 明治時代の学校を舞台にした青春群像劇。 主人公は俳句の中興の祖と呼ばれる俳人・正岡子規(作品内では升)と、日露戦争でロシア艦隊を打ち破った名参謀・秋山真之(作品内では淳五郎)。 司馬遼太郎先生の歴史小説『坂の上の雲』にも描かれた内容でもあるのですが、歴史物特有の堅さは全くなく、実在する二人が実際に過ごした学生時代が、ほのぼのとした温かい絵柄で描かれます。 登場人物の一人「清水」との絡みは、脚色はあるにせよ実際にあった話のようなので、その点に関しても胸にせまる物がありました。 登場人物たちの予備知識が全くなくても十分に楽しめる作品なのですが、物語自体が彼らの青春時代で完結しているので、作品を読んで彼らの行末が気になった方は江川達也先生の『日露戦争物語』も併せて読んでみるとスッキリするかも知れません。 (編集:山科) | |
『山田くんとLv999の恋をする』【10月12日オススメ】 少女漫画の見どころといえば「お互いの気持ちが通じ合うシーン」 こちらの作品は自分史上トップ3に入るほどの名シーンでした!あぁ、こんな彼氏欲しい…涙 2人の出会いはネットゲームですが、読者にゲームの知識は特に不要。 思いやりがあって常識人(バイトもできる!)だけど恋愛は苦手な茜ちゃんが、レベルMAXの山田くんをどう攻略するのか。心を空っぽにしてキュンを享受してください! なおカップルになってからも未成年の山田くんとの寸止め感(?)が逆にエロく、イケメンフェロモンが大量発生しております。 良い人ばかりでないリアルな人間模様も面白いので、興味を持たれた方はとにかくまずは4巻まで読んでみてください〜! (編集:笠井) | |
『ホテル・メッツァペウラへようこそ』【10月5日オススメ】 作品全体の雰囲気がとても素敵でお気に入りの漫画です! 物語は、フィンランドで営んでいる小さなホテル“メッツァペウラ”へ ある吹雪の日に、謎の青年“ジュン”がたどり着くところから始まります。 ジュンは、厳しくも温かく迎えてくれる老紳士:クスタとアードルフの元で ホテルで働き始めるのですが、本当に温かくて優しい、素晴らしく面倒見の良いイケオジ2人なんです!!! ジュンとの3人との生活がほっこりするしずっと見ていたい… 個性豊かな客が訪れる、ホテルでの人間ドラマがじんわり沁みます。。 フィンランドの大自然や可愛いお部屋や小物、美味しそうな料理と みてるだけで癒されるような丁寧な描写が満載で何度も読み返してしまいます。 個人的には秋や冬にピッタリの作品だと思いますので、この季節にぜひ♪ (編集:佳野) | |
『推しが兄になりました【デジタル版限定特典付き】』【9月28日オススメ】 最近、推しと○○っていう作品増えたなぁと思いながら好きなので読んでしまう今日この頃です。 母の再婚でできた兄は、推しの人気モデル・ノアだった!という王道設定ながらテンポよく進んでいくためどんどん読み進めてします! 私はハイスピードハートフルホームドラマとかってに名付けました。 主人公のハルちゃんがかわいいくて見ていてにっこり(*'▽') ノア君のお兄ちゃんムーブも最高! そしてハルちゃんのお母さんのために頑張るところ、グッときます! 基本コメディなのに、家族間の話はしっかり描かれていてメリハリがいいのも魅力だと思います! 出てくるキャラクターがみんないい子なのでストレスフリーで読めるのもおすすめポイントです! 毎巻続きが気になるところで終わるので早く!次!となってしまうところが難点ではありますが(笑) 推しと○○設定が好きな人もそうでない人も、読んでみてはいかがでしょうか。 (編集:東城) | |
『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜』【9月21日オススメ】 所詮は他人事。だから面白く感じる。 とある女性ブロガーのブログが炎上した。個人情報を晒され、心ない書き込みをされる日々。突然、被害者となったブロガーは意を決して弁護士に相談することになるがーー。 「いつの間にか犯罪しちゃってた」恐ろしさがリアルに描かれており、”生活からネットやSNSを切り離す事が出来ない”という心当たりがある方には一読をおすすめしたい作品。 法律に苦手意識がある方でも、作品内で分かりやすく説明されているので安心して読めます◎ 「所詮は他人事」。当事者にとってはたまったものではありません。明日は我が身。 自分は大丈夫、は大きな罠かもしれません。 (編集:田中) | |
『きみのご冥福なんていのらない』【9月14日オススメ】 なんだ、よくあるラブコメか… と思ってたら1話目からまさかの展開!? 友達以上恋人未満なカンケイの同級生・小野に翻弄される篠原。 ある日小野君に告白され、返事を保留してたらその夜に… 小野君は帰らぬ人になってしまうのです。 告白の返事が出来なかった事を後悔しながらお墓参りに行ったら、お墓の下から小野君がゾンビになって登場!? 色んな感情が沸きだす中、二人は同じ時間を過ごすことに。 しかも、小野君は「ドキドキ」しないと身体が動かなくなってしまうらしい。 なんだその設定! イチャイチャするしかないやんけ!(歓喜) しかし小野君は本来死んでいるはずの存在。 二人のこれからはどうなってしまうのか? これからも目が離せません! (編集:谷山) | |
『アンパンメン−明治起業家譚− 単行本版』【9月7日オススメ】 主人公はとあるベンチャー企業の社長。仕事がうまくいかず、友人からも見放された彼が明治時代初期にタイムスリップ。 アンパンをはじめとして、普段当たり前のように身の回りにあるものが、過去には如何に珍しいものであったか。またそれを作り広めるのにどれだけのドラマがあったのかが主人公の目を通して語られていきます。 物語は今も銀座に本店を構えるアンパンの老舗の創業者と主人公が中核になって進むのですが、それ以外にも静岡の茶畑栽培だったり、上野のレストランだったりと一度は聞いたことがあるような老舗の店名が沢山出てきます。 明治の人からすれば未来から来た主人公ですから色々とチートが出来そうなものですが、この作品では現在の常識が災いして思わぬ危険を招き寄せることもしばしば。 元々はサムライだった人たちがいかに考え、悩み、商人として起業し成功していったのか。 チートでサクサク物事を解決していく物語には無い熱さとロマンを感じられる作品です (編集:山科) | |
『初恋の世界』【8月31日オススメ】 アラサーを過ぎたあなたに読んで欲しい! 4人の40歳女性を描いた群像劇。 人生の半分も生きていたら価値観なんて凝り固まってそうそう変えられない。ただ自分が少しでも幸せで居心地よくあるために、必死で考えて行動している…その姿に全員どこか共感でき、どんどん目が離せなくなっていきます。 西先生は何気ないシーンでキャラの性格を表現する天才だなと思うのですが、印象的だったのが、1人が主人公に家でお茶を出し自分が不倫していることを告げた後、「それ私のカップだから」と言うシーン。 そんなこと敢えて言うかな…と個人的に違和感を感じていたらその恋の結末を読んで妙に納得してしまいました(詳しくは本編を) リアルと少女漫画的ときめきのバランスもさすが! 彼女たちの友人の1人になったつもりでオトナの“初恋”と結末を見守りたいと思います。 (編集:笠井) | |
『虎は龍をまだ喰べない。』【8月24日オススメ】 いやーーすごい作品が登場した!!が初見の感想です。 ある日、白虎(巨乳美女)が捕まえたのは、出会うことが貴重な龍(少年)だった。 「まだ小さいから、食べるのは大きくなってから」と、捕食される側×捕食する側の不思議な関係が始まる。 共に過ごす中で芽生えるのは何の感情なのか?お互いにとって、この関係は一体何なのか… 惚れ惚れしてしまう画力に圧倒され、獣の描写も非常にリアルで見応えがあります!ほぼセリフがない中で、表情に魅せられる! 龍のルーツもわかりはじめ、今後の展開に期待大です。おねショタ好きにもおすすめ♡とりあえず読んでみてください! (編集:佳野) | |
『株式会社 神かくし』【8月17日オススメ】 スカッと作品に少し飽きてきたな…という方におすすめ。ホラー要素を兼ね揃えた現世と怪異が交錯するダークサスペンス 依頼した人間を不慮の事故に見せかけて消してくれるという会社「神かくし」。振り込め詐欺グループにいた影井新太は詐欺の仕事もままならないまま、先輩に連れられ、ターゲットの人間を消してほしいと「神かくし」に依頼するが、会社の正体は意外なクライアントに人材を紹介する仕事だった!? 作中に「ただの振り込め詐欺」というような発言が出てくるのですが、やられた側が「ただの」と思うかどうかは別だよなというのを痛感させらる描写に考えさせられました。 因果応報、やられたことはやり返される。ただしその方法は人によって違う。 もしかしたら、本当に怪異によって裁かれている悪人もいるかもしれないな… 割とがっつり裁かれてるのでホラー要素が苦手な方はご注意を。 『意外なクライアント』の正体や、社長の過去も今後明らかになっていくのかと思うと続きが気になります。 是非、ご一読ください。 (編集:東城) | |
『僕が死ぬだけの百物語』【8月10日オススメ】 怖いものみたさ、ってありますよね。 七不思議、幽霊、都市伝説、怪奇現象、etc…怖い反面、興味本位で覗いてみたくなる。関わりたくないのに思わず見てしまう。 人の心を揺さぶる魅力がホラーにはあると思っております。好奇心は止められません。ホラー大好き田中です。 さて、夏といえば思い浮かぶのは怪談。怪談といえばそう、百物語です。 --------- とある放課後。窓から飛び降りようとしている少年を止めようとした「ヒナちゃん」は、「ユウマくん」に百物語を教えます。思い留まった「ユウマくん」はその後、主に語り部となり、百物語が紡がれるのですが…。 --------- 動くイマジナリーフレンド。欲しいと口にしたものが届くポスト。手相から始まった恋などなど。身近にあるものを題材にした話が多く、日常の延長線上に本当にあるのではないかと思わせるエピソード達に想像力を掻き立てられます。 また、本編は百物語という名に違わず短編集ではありながらも一つ一つの話のクオリティが高く、何度も繰り返し見てしまう点も魅力です。どこから見ても楽しめますが、ぜひ最初から通して読んでいただきたい作品。 どこかしらに謎と違和感が漂う「ユウマくん」にも目が離せません。 物語の過程がホラーなのか、結果がホラーなのか。なに?なぜ?の先にある恐怖の種をぜひその目で確かめてみてください。 (編集:田中) | |
『島さん』【8月3日オススメ】 ベテランのコンビニ深夜アルバイト・島さん。 普段はどこか頼りなくて、仕事も出来る感じじゃないのに… 読めば読むほど島さんがカッコいい! 渋い!いい味出してる! この作品は島さんとコンビニで働く人・コンビニにやってくるお客さんとのふれあいを中心に描いた人間ドラマ。 島さんは優しさと強さを併せ持ち、色んな人に愛を持って接していきます。 基本的には温厚な島さんですが、過去には何かあった様子。 背中一面に彫られている刺青が、島さんの人生が一筋縄では無かったことを表してるようです。 それでも、自分の近所にこんなコンビニがあったらいいなぁとも思うし 自分の職場にこんな上司…いや『同僚』が居たら嬉しいだろうなぁ、なんて思います。 説教臭くなりそうでならず、読後感がとても気持ちいい作品。 ぜひ一度読んでみてください。 (編集:谷山) | |
『多聞くん今どっち!?』【7月27日オススメ】 「多聞君は神!!」 「復唱して下さい」 \多聞くんは神!!/ 木下うたげは大人気アイドル・F/ACE(フェイス)の福原多聞くんを推している高校生。ある日ハウスキーパーのバイトで向かった先が、なんと多聞くんの家だった! しかも、多聞くんの本性はセクシー&ワイルドなアイドル姿とは真逆の、ジメジメ陰キャで…? うたげちゃんの多聞くん愛に脱帽。 こんなに熱心なファンが身近にいたらジメジメ陰キャの多聞くんも頑張れるってもんだ! アイドル全開の多聞くんはもちろんかっこいいけどジメ原さんのかわいさも最高。全人類共通認識ですよね? うたげちゃんと多聞くんの会話のテンポが秀逸でどんどん読み進めてしまうのも魅力的。推しについて語るときって早口&大声になりがちよね…と読みながら思ってしまいました(笑) 絵と文字からうたげちゃんの勢いが伝わってくるのが本当にすごいと思います! そして、巻末にファンサうちわの作り方講座が載っているコミックはこれが初なのでは!? アイドルオタクにも、そうじゃない人にも読んでもらいたい!新感覚ラブコメ!! 読了後、元気がもらえる!そんな作品です!! (編集:東城) | |
『勤番グルメ ブシメシ!』【7月20日オススメ】 江戸幕末といえば、一般的には新選組や坂本龍馬といった志士たちが活躍する革命期といった印象があります。でもその時代を生きた人全員が、チャンバラで血生臭い日常を送っていたかというと、そうでもないようです。 この『勤番グルメ ブシメシ!』は、実際に江戸幕末の動乱期を生きたひとりのサムライの日記が原作です。ただ物語の冒頭こそ「桜田門外の変」というテロ事件の描写から始まりますが、それ以降は物騒な話は殆どありません。 唯一の事件といえば、主人公が楽しみにとっておいた晩御飯のおかずを、親戚の叔父さんが勝手に食べてしまったことくらい…。当時の京都では新選組が壮絶な殺し合いをしていたことを考えると、同じ時代とは信じられないほど平凡なサムライの生活が描かれていきます。 そしてそんな日常の中で描かれる、当時の人が食べていた料理の数々。 柏餅や揚げ饅頭、寿司や刺身、鍋に味噌田楽といった品々を、主人公のサムライが某孤独な貿易商よろしくこれまた旨そうに食べていく。 私自身、最近料理にハマっていることもあり、作中の料理を実際に作ってみたり、物語に出てきたお店に実際行ってみたりと、この物語の世界にすっかり引き込まれ気付けば続編も含めコンプリートしておりました。 江戸幕末のサムライが記したグルメ日記、是非読んでみてください。 (編集:山科) | |
『トリリオンゲーム』【7月13日オススメ】 現代ビジネス用語として定着した「スタートアップ」というワード。 一般的に起業という意味で使われますが、特に革新的なアイデアで短期的に成長する企業を指すそうです。何だかよく分からないという方も、GoogleやFacebookというとイメージしやすいでしょうか? こちらはそんなスタートアップに奮闘する若者たちの物語。…ですが、このお話は既に彼らが“成功”したところから始まります。 成功するって分かってたら面白くないのでは?と思われるかもしれないのですが、その成功のレベルが途方もなさ過ぎて、逆に「どうしたらこうなれるの!?」とそそられてしまいました。 お金はない。あるのは頭脳とPCだけ。“ギター1本抱えて上京”的な2人がどうやって成り上がっていくのか…今注目の原作者・稲垣理一郎先生から次々繰り出される想像を超えた一手に「そうきたかぁ〜」と唸らされること間違いなし。 そこに巨匠・池上遼一先生の描く人間味溢れるキャラと圧倒的なイイ男&イイ女が加わり、毎回ドラマチックな展開に胸が熱くなります。 最強タッグが描く今ドキサクセスストーリー。最後までぜひ一緒に見届けてください! (編集:笠井) | |
『数字であそぼ。』【7月6日オススメ】 皆さん数学は好きですか? 私の学生時代は数学のテストは平均点をうろうろしてた人間でした。 しかし!この漫画が本当に大好きすぎて、なぜもっと早く出会わなかったのかと思っています…! 数学がわからなくとも爆笑できるとは、さすが絹田村子先生…(合掌) 主人公:横辺建己が暗記が得意で名門大学の理学部に余裕で入ったものの、数学で躓き人生初の挫折をし、そしてそのまま2浪する──というところから始まります。 数学は暗記で済まない、自分で理解し考えることが求められる学問。思う存分学問に向き合えるのって、すごく尊いことですよね。さらにいえば、学ぶのが面白い・楽しいと思えるって学問の正に本質だなとしみじみ…社会人になった今だからこそ、その難しさと貴重さを痛感します。 今学生時代をやり直せるならもっと熱心に勉強したかもな…いやどうかな… お友達かついつものメンバーとなる皆が「俺たち友達!!」という雰囲気ではなく、わりとゆる〜い感じでサバサバと繋がってるのも好きです。同じ温度感で、学ぶことを楽しめる仲間がいるものも素晴らしいことですね(泣) 個人的に【こんなキャンパスライフを送りたかった】漫画NO.1です。 ちなみに、お友達の北方くん(スロットにハマり2浪)の柄シャツが大好きです♡ (編集:佳野) | |