黒博物館 スプリンガルド
19世紀・ヴィクトリア朝初期のロンドンで、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。現場では、高笑いしながら跳び去る怪人の姿が目撃されていた。3年前、夜道で女性たちを驚かせたという「バネ足ジャック」が殺人鬼となって帰ってきたのか? 事件を追うロンドン警視庁の警部は、意を決してある「貴族」の館へ馬車を飛ばす……。『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。熱き活劇の名手が奏でる怪奇と冒険と浪漫の協奏曲(コンチェルト)!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎氏による初の青年誌掲載作品。
舞台は19世紀のロンドン。女性を狙って悪戯をする「バネ足ジャック」、事件を追うロンドン警察の警部、そして一人の貴族が主な登場人物。事件の真相は?そして、「バネ足ジャック」の正体とは?実在の人物や事件による歴史的ストーリーを軸に、藤田節ともいえるアクションと情熱が炸裂するダークファンタジーです。
藤田作品に触れたことのない人に僕なりにその最大の魅力をお伝えすると、それは絵でもストーリーでもなく(勿論それも素晴らしいのですが!) 、読み手をマンガの中に引きずり込む展開・描写・セリフの力が圧倒的なのです。
例を挙げるならば、
「からくりサーカス」での鳴海vsアルレッキーノの見開きスローモーション、井戸の中でのベロベロバアのカラーページ、勝&正二のピンスポの照明、ロケット発射のキス。
「うしおととら」での「風が…やんだじゃねえか…」、「太陽と一緒に戦っている!」「もう…食ったさ」などの名言など。
藤田作品の魅力を語ると切りがなないので『黒博物館〜』に話を戻します。
これまで活躍されていた年誌から青年誌に移られたことで、迸る熱さはそのままに、19世紀のロンドンの耽美な雰囲気、実際にあった怪事件や人物を扱ったことによるミステリー性など、新たな魅力が加わっています。そして、全エピソードに登場する学芸員さんの可愛さ!また、エピソード間には評論家の仁賀克雄氏によるコラムも掲載されています。
ちなみに、現在モーニングで連載中のスピンオフ『黒博物館 ゴーストアンドレディ』もオススメです!学芸員さんも登場します!
(編集:野村|作成日:2015/4/14 )