スタッフおすすめ日記
今週のスタッフおすすめ
家出した?JK?に手を差し伸べたら…から始まる可愛い二人の恋愛物語…!とは違うのです。何かがおかしい。魔性のJK?は何者?何がしたいのか?謎は深まるばかり。抜け出せなくなっていく主人公の様子とどんどん沼にはまっていくような関係性にハラハラしながらも夢中になってしまうこと間違いなしです。
いやでもあんな子を目の前にしたらそうなりますよ…。男の性だよあれは。と主人公に共感・肩入れしながら読んでました。私もそういうのに引っかかるタイプかもしれません。この世の中うまい話はないんですから。気をつけましょうね。ということで、物語はもっと泥沼に落ちていくのか、明るい方向へと向かうのか!展開に大注目です!!
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『しゃばけ』は江戸の大店・長崎屋を舞台に、病弱な若旦那・一太郎と妖たちが織りなす不思議な日常を描いた作品です。
優しさとスリルが心地よく溶け合う一冊とでもいうのでしょうか。物語には殺人事件が関わるため血なまぐさい場面もありますが、重苦しさに引きずられることはなく、読み終えたあとには“人の情”の温かさがしっかり残ります。
とりわけ一太郎を慕う鳴家たちの愛らしさが作品全体の空気をやわらげており、シリアスな展開とのコントラストが絶妙です。
また、妖たちとの関わりを通して浮かび上がる人間模様には優しい余韻があり、夏目友人帳の雰囲気が好きな方には間違いなく響く世界観だと思います。
各話で張られた伏線が丁寧に回収されていく構成も秀逸で、読み進めるほど物語の奥行きや魅力が広がっていきます。原作の空気感を大切にしつつ、コミックならではのテンポで描かれているため、シリーズ未読の方にも非常に入りやすい仕上がりです。
江戸情緒と妖怪ファンタジー、そしてミステリーが調和した『しゃばけ』。
柔らかくも深みのある物語を、ぜひ味わってみてください。
平凡な高校2年生・犬丸りおは、誰もが振り返る可愛い親友の“引き立て役”として日々を過ごしていた。唯一、自分に優しくしてくれる男友達・春田にひそかに恋心を抱くものの、ある日、彼が親友を好きだという事実に気づき、りおの胸は失恋の痛みでいっぱいになる。
そんなりおの前に現れたのは、“死神くん”こと、地味で暗いクラスメイト・越前谷。地味を装う最強イケメンの彼は、次第にりおの心に少しずつ近づき――。
じれったくも胸キュン必至の恋愛模様が、等身大の高校生活を彩ります!!
表紙の越前谷の瞳に吸い込まれ、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなし。
優しく真っ直ぐなりおの人柄に心惹かれ、常に彼女を支えてくれる越前谷の温かさに胸を打たれ、思わず「頑張れ!」と声をかけたくなりました...!さらに、ストーリーを盛り上げる個性豊かな登場人物たちも魅力的で、彼らの関係性や成長から目が離せません。
キュンとほっこり、ワクワクがたっぷり詰まった恋愛ストーリー。
恋に悩み、喜び、時には切なさを感じる登場人物たちの姿を、ぜひ一緒に見届けましょう〜〜!
顔も名前も知らないツイッターの相互フォロワーのお葬式へ行き、受付で友人の欄にチェックを入れるか迷う。
そんな場面から始まる表題作を含む、4つのお話が収録された短編集です。
『友達だった人』はSNSでも話題になった作品なのでご存知の方も多いかもしれません。
亡くなったささみさんのお葬式に参列する森本さん。
そこでの出来事を、ふたりの出会いや交流のエピソードを挟みながら描いていきます。
この短編が単体で配信されたときも涙を浮かべながら読んでいましたが、あらためて単行本を読んでもこの文章を書くために読み返しても目が潤んでしまう…。
じんわりと胸にあたたかいものが広がる、とても素敵な作品です。
ほか、個人的に好きなセリフが入っている短編が『青色のうさぎ』。
主人公が幼馴染とコミティア(オリジナル同人誌即売会)に出ることになるお話です。
「人は物語の中に〜(以下略)」のセリフにおっとなりました…!
どの短編も読後感がよく、前向きな気持ちになれるものばかりです。
自分を心身ともに労らねば…!と気づくこともできる一冊。
何度も読み返して味わっていただきたいと思います!
最強の魔王が、コミュ障で敵の圧に耐えられず、田舎へ移住。
そんな不思議な導入に惹かれて、ゆるーい世界観に見事にハマりました。
魔王が感じる居心地の良さは、住人たちがコミュ障かどうかで決まっていて、自販機=陰キャショップ、タヌキや猫=しゃべらない陰キャ動物、という独自の解釈が癖になります。いかに会話を避けて生活するか、あらゆる手段で人との接触を減らそうとする徹底ぶりにもクスっとなりました。
田舎の静けさが細かい書き込みからも伝わり、いつまでも浸りたくなる優しい雰囲気の作品。
平和なスローライフに、まったり癒されてみませんか?
高校で壮絶ないじめを受け、家庭環境も崩壊し限界を迎えていた宇一の目の前に現れたのは、幼馴染の四葉だった。四葉は宇一のことが大好きで、追い込まれた宇一を明るく、優しく包み込みます。
そんな可愛い四葉ですが、転校してきたのにはある理由があって…。
宇一の前でのカワイイ四葉と、目的を達成するために徹底的な行動をとる四葉のギャップが最高です!
ラブコメのようなタイトルとは裏腹に中々衝撃的な展開で一気読みしてしまった作品です!
夏と言えば怪談!私がこの文章を書いている時は既に秋も深まってきておりますが、ホラーはどの時期に読んでもいいですからね!ということでこちらの「オバイケ未来案内所」をご紹介いたします。
サイコホラー作品ではあるのですがコミカル調なところもあり絵も可愛らしく進んでいきますので安心して読んでいただけるかと!!思います!!
といいつつもさすがサイコホラー作品、ぞくっとする話ばかりとなっておりまして怖いもの見たさでどんどんと読み進めてしまいます。特に目の表現や顔の影の表現にドキッとさせられ、可愛らしい絵柄が逆に怖くなってくるほどです。でも一番怖いのは人間なのかもしれませんね…。そんな人間の醜いところも描き出されておりそういう意味でもドキッとさせられます。
主人公の周りの人々も一癖も二癖もあるキャラクターばかり。そうした周りとの関係性がいいスパイスとなっており注目ですよ。そして主人公の未来視の力とは…?まだ謎多き本作品、これからの解き明かしに注目です!
天才棋士・桂介の華やかな栄光の裏に隠された過去と、ある事件の真相をめぐるサスペンス。
将棋の静かな緊張感と、刑事たちの捜査パートがテンポ良く交錯し、物語が進むごとに緊迫感が高まっていきます。
一見穏やかに見える対局シーンの裏で、それぞれの思惑や信念がぶつかり合い、心理戦としての深みを増していく展開は圧巻のひとこと。
棋士としての誇り、贖罪、そして真実への執念が絡み合いながら、少しずつ事件の核心が明らかになる構成も秀逸です。
将棋の知識がなくても楽しめる人間ドラマであり、勝敗や正義よりも“人が何のために生きるか”を問うテーマも胸に残ります。
知的で重厚、でも読みやすい――そんなバランスの取れた本作は、ミステリー好きの方はもちろん、幅広い読者にお勧めしたい作品です。
恋する女子高生・若木愛音には、誰にも言えない“秘密の恋”がある。
大好きな彼氏の存在を隠し続ける彼女を支えるのも、付き合っている秘密を知っているのも親友の数ちゃんだけ。
気持ちとは裏腹に、周りの感情の変化と共に変化する毎日。恋する先にあるものとは....?
タイトルにある「好き」を色々な角度から存分に楽しめる本作。
主人公の愛音の見方が上巻と下巻でガラッと変わったのが印象的でした。
親友の数ちゃんは、愛音の事が「好き」彼氏は愛音の事を「好き」。その好きがLOVEなのかLIKEなのか。
それぞれの気持ちが詳細に描かれていて、誰目線でも考え没入できるストーリーに圧倒されました。
個人的には、クラスメイトの郁美ちゃんと彼氏の弟くんが作品の分岐点にいるように感じ、
良いスパイスとして作品の魅力を更に底上げしているように感じました....!
学生時代の自分と、大人になった今の自分、それぞれに置き換えて考えて悩んで楽しめる作品です。
上下巻でも足りない、もっと読みたい!と続編を熱望しています....!
親の再婚できょうだいになった、高校生の姉・みなとと小学生の弟・光志郎。
『転がる姉弟』はこの2人を中心とした、笑って泣ける、かけがえのない日常のお話です。
光志郎の突拍子もない発言や反応が面白くて思わず吹き出してしまったり、突然の含蓄ある言葉が深く心に入ってきたり。
みなとの恋愛にキュンとしたり、亡きお母さんの話に胸がギュッとなったり…。
ほかにも友達や祖父母とのエピソードなど盛りだくさん。宝物のような日々が綴られ、さまざまな感情を呼び起こしてくれます。心が動くマンガとはこれのことだ…!!
また、愛すべき弟・光志郎の名(迷)言にもご注目。
たとえば、キャンプで一夜を明かし、早起きして誰もいない澄んだ朝の空気をひとりじめしたときの「おれだけの朝」という言葉。
すがすがしさが伝わってきて、明日は早起きしようと心から思ったものです。
みなとのお祖父さんに会い、君には関係ないじじいさ、と本人から言われたときの叫び「関係ねェじじい〜〜!??」にはフフッとなりました(その後に新しいじいちゃんとして関係性を築くのがまた良いのです)。
光志郎が作った交通安全の標語はぜひ読んで確かめてみてください。
最後に、光志郎のお祖母さんの言葉を。
「何が起こるかわからないねえ 人生は」。
人生を転がって転がって転がりつづけている皆さんに読んでほしい、とっても素敵な作品です!
いま巷で「かわいい」と話題の美少女、犬田さん!
きっとあなたも、全コマの犬田さんを撫でまわしたくなる衝動に駆られるでしょう。
美少女とは、守ってあげたくなったり、助けてあげたくなる存在ですよね。
犬田さんはまさに、守るべき存在です。
モフモフな見た目もかわいいですが、
学生生活を一生懸命過ごす姿もたまらなく愛らしいんです!!
驚異的なかわいさで、クラスメイト達も犬田さんの一挙手一投足に釘付け。
休み時間は犬田さんの取り合いになってしまいます(ぜひ混ざりたい)。
そしてこの作品では、クラス一のモテ男子(猫)、猫柳君の存在も欠かせません。
魅惑のボディと甘え上手なテクニックで、女子を虜にしています。
どちらを推しにするか、私は尊すぎて選べませんでした。
犬田さん、猫柳君が気になり始めたそこのあなた、
このクラスの一員になったつもりで、彼女達の学生生活を一緒に見守りましょう…!
ノリと勢いで楽しい漫画を読みたい!そんな時におすすめのこの一冊!
私個人としても疲れた時など何度も読み返してはふふっとしている本作を是非紹介させてください。
主人公は極悪(自称)な令嬢、レイテ。自分ではとっても極悪な行動をしているつもりがみんなには聖女のように思われているようで…?可愛らしい容姿から繰り出される令嬢らしからぬ言葉遣いもツッコミも顔芸も面白くてどんどん彼女の魅力にはまっていきます。
ある日ひょんなことから買った奴隷が実はとんでもない人物で、というところから物語が始まるのですがその人物のキャラもめちゃくちゃ立っていてレイテといいコンビなんですよね。本人は真面目なんですがそれも面白さを演出しており、二人の掛け合いに笑ってしまうこと間違いなし!
絵も綺麗でキャラクターが魅力的になっております。疲れた時、笑いたい時、そんな時に読んでみてください。原作ノベルも含めて是非に!!
まず、戦争を描いた作品とは思えないほど、絵柄のかわいらしさに驚かされます。
ですがその柔らかいタッチが逆に、兵士たちの過酷な日常や、死と隣り合わせの現実を静かに浮かび上がらせており、気づけば作品の世界に引き込まれていました。
主人公は、漫画家を夢見る青年・田丸。
戦場の中でも日常を見つめようとする視点が、読む側にそっと寄り添ってくれます。命令に従いながらも、心のどこかで「何のために戦うのか」を問い続ける姿が心に残ります。
重さを伴う描写もありますが、絵柄の優しさに助けられて読み進めることができました。そして何より、戦後のエピソードがしっかり描かれていることで、読後に確かな救いが残ります。
戦争の悲惨さと、そこからつながる“その後”の人生。
重さと優しさが共に息づく、ぜひ手に取って頂きたい作品です
い、犬飼さーーーん!!不器用がすぎるけど沼度半端ないですーーー!!
都会から地方の印刷会社に転職した綾瀬(あやせ)いとが出会ったのは、職人気質で一見コワそうな犬飼(いぬかい)さん。
近づきたいのに近づけない――恋なんて興味なし!、そんな雰囲気の犬飼さんとまさかのオトナの関係が始まって…?
オトナだからこそ迷い、間違え、愛を深めていく....じれったいけど甘くて堪らない胸キュンラブストーリーです♡
いとの仕事も恋も真っすぐな部分に惹かれていく犬飼さんの甘さったらもう、致死量です。
コワそうに見える反面、素直で優しい部分のギャップと夜がエチエチな部分の温度差で風邪ひきそうなぐらい熱いです。
誤解が誤解を生み、すれ違いつつもお互いの最大限の愛情表現が見ていて可愛いかつリアルで、続話が出るのが待ちきれません!!
前作から作者様の大ファンですが、今回も期待を超える内容でした。
両片思いのオトナのラブストーリー、要チェックです!
京都を舞台にした、滋味あふれる味わい深い大学生活がここにあります。
といっても描かれるのは淡々とした日常ではなく、ちょっとしたお祭り感のある日々。
学び舎を離れて久しい身としては、自由にキャンパスライフを送っている学生たちがとてもまぶしく感じます…!
物語の中心にいるのは、1浪して京都大学に入学したカシオくんと、高校の同級生で京大に現役合格していた沢北さん。
高校時代、2人はマンドリン部(他に部員はおらず2人だけ)だったのですが、流行り病が蔓延しマスク着用必須、会話も演奏会もろくにできないまま卒業しました。
1年が経ち、京大生となったカシオくんは沢北さんと再会。
なんと沢北さんは女子プロレス研究会の女子レスラーとして、いま一番有名な京大生となっていたのでした…。
そんな2人の恋物語を軸として、個性豊かなキャラクターたちとともに京都の名所やお店・お祭りも登場します。
いつか訪れてみたい飲食店もちらほらと(今はなき名曲喫茶はマンガの中では健在のようです)。京都の学生たち、うらやましい。
京大生の青春とプロレスとマンドリンという意外な組み合わせがこんな素敵なお話に…としみじみしてしまうこの作品。
ぜひカシオくんたちの大学生活をのぞいてみてはいかがでしょうか!
『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗先生最新作!
舞台は高校野球部。個性豊かな3人の女子マネージャーが繰り広げるゆるゆる日常会話劇です。
とにかくモテたい意思が強いけど空回りしている渚。
見た目はギャル、中身は真面目で野球に詳しい一ノ瀬。
1番大人しそうな顔して1番オトナな姫宮。
性格のまったく違う3人だからこそ、
些細な会話の中で「この子はこう思んだな」という違いが楽しめます!
男子部員側も、女子マネージャーとそこまで距離感が近くないがゆえに
「この作業の仕方はアイツっぽい」とか、「付き合うなら誰派」など
いかにも男子っぽい妄想を織り交ぜている所も面白いです!
序盤から「けつバット」について言及する3人が最高なので、まずは読んでみてほしい…!
日常コメディとほんのりラブ、どちらも楽しみたい方におすすめの作品です!
(それにしてもこんなに可愛いマネージャーが3人もいる野球部、大変羨ましいですね…。)
異世界転生した時、もともとあった人の魂はどこへ行ってしまうのか。
これまでそういうものだとすんなり受け入れていた設定に疑問を投げかける作品です!
コルト国の王女・アスナに成り代わった転生者は虐政の姫として忌み嫌われていたかつての王女に成り代わり、国民の幸せ第一で政策を推進していました。
それと同時に、とある地下でかつての王女・アスナが目を覚まし、自分が転生者に成り代わられていることに気が付いていきます。
なぜアスナは虐政の姫と呼ばれていたのか・転生前の魂はどこへ行くのか様々な問いに立ち向かっていくアスナはカッコいいとしか言い様がありません!
異世界系があまり得意でないという方も楽しめること間違いなしの作品ですので是非この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
誰しもが経験したことのあるであろう、外見についてなど人に言われて嫌だったこと、若しくは自分が言ってしまったこと、他の人から指摘されてはっとしたこと。自分とは違う考えの人が多くいる中でうまく関わっていくのって難しいですよね。
この作品はそうしたことを題材に、自分の言動について深く考えさせられるものとなっています!
主人公は子どものころに背の伸びが止まってしまい身長が133cmのOL、吉乃華。見た目のことで周りからいろいろ言われる日々。自分では特に嫌味を言っているつもりはなくても本人からしたらそうだったり偏見がにじみ出たり、、。自分の普段の言動を振り返って反省させられます。それでも縮こまらず強く生きる彼女の生きざまに勇気と元気をもらえます!!
そして後輩の男の子も誤解されがちな子で。恋愛についても考えさせられながら、主人公と後輩くんの関係にもドキドキ...。
キュンとしながらも実社会での自分を顧みる機会になる、そして勇気をもらえるこの作品を是非!!
ОLを辞めて雑貨店の経営をする事になったものの、上手くいかず人生に限界を感じていた亜希子の前に、
謎のおばあちゃんが現れて…!?
2人の「あっちゃん」の不思議な共同生活を描いた人間ドラマに引き込まれました!
何をするにも悲観的で、怒りの感情が多い亜希子。
その状況や気持ちの描写が絶妙にリアルで、
同世代の女性は感情移入してしまう場面が多いのではと思います。
そんな亜希子をさり気なく良い方向に導いてくれているおばあちゃん。
亜希子とは対照的に、楽観的でいつもニコニコしています。
このおばあちゃんの『「ああしておけばよかった」って後悔しながら
死にたくないって思ったの』という発言が特に心に沁みました…。
読了後に続きがとても気になるこの作品。
おばあちゃんの行動で、亜希子の生活がどう変化していくのか?
今後も目が離せません…!
金魚屋さんを営む七さんと結婚した、主人公の旭。
お似合いな2人ですが、実は利害一致のために結婚した契約夫婦....!
本当は夫婦でも、ましてや恋人同士でもない2人の関係。一緒に過ごす中で、旭は七さんにドキドキしっぱなし。
契約だったはずなの、気持ちが溢れていく旭に七さんも!?
七さんのビジュアルに一目ぼれした私は、最新刊まで読みしっかり沼にinしました。
口数が多くない七さんですが、旭に見せる愛おしい表情が本当に堪らなくてもう....
旭の真っ直ぐで素直で可愛らしい部分と七さんのクールに見えて感情が良い意味で分かりやすい(そこがいい)
2人の関係性に気付いたら虜になってしまうこと間違いなしッ!
契約結婚から始まる、ちょっぴり大人なラブストーリー♡要チェックです!
幽霊の声が聞こえる占い師・ゆめと、大学生のむつみくんコンビが心霊事件を解決!
怖い演出はないのでホラーが苦手な方も安心です。
2人は事故物件で出会った陽キャな幽霊のお願いを叶えたり、愛犬を亡くした女性にできた恋人(自分がその犬の生まれ変わりだと主張している)の正体を探ったり…、幽霊の声をたよりに依頼をこなしていきます。
そして、個性的なキャラクターたちもこの作品の大きな魅力なのです。
ちょっとガラが悪い主人公ゆめ、クールな見た目に反して人懐っこくグイグイくるむつみくん。
ゆめの叔母さんで小料理屋を営むゆきちゃんに、個人的に大好きなのがマリコさん。
マリコさんはバーらしきお店を経営している男性で、ふだんは女装をしています。
女装姿と女装を解いた姿(こうじくん)のギャップにキュンとなる…!!
キャラクター同士のユーモラスな掛け合いと、いい話な心霊ドラマ。
肩の力を抜いてゆるっと楽しめる作品です!
悪役令嬢だったはずの人生は、処刑で終わるはずだった――。
でも転生先は、まさかの日本の中年男性!?
“おじさん”として始まった第二の人生に、思わず笑いながらも不思議と引き込まれます。
職場では加齢臭を気にしつつも、礼儀や気品をにじませるその言動に、かつての令嬢の面影がちらつくのも面白い。
また職場内では、ひときわ人気のある美人社員が、実は大食漢だったり、
社内御曹司に好意を寄せられてしまったり――
おじさんとしては平穏に過ごしたいだけなのに、次々と“波”が押し寄せる始末…。
異世界から来たのに、実生活の描写に関して妙にリアルな共感が残るのは私だけではないはず。
肩の力を抜いて楽しめる、少しだけ品のあるコメディです。
伝統芸能という堅牢な世界への挑戦であり、同時に再生の物語。
踊ることしか知らなかった少年が、踊れなくなったとき――琥太朗がぶつかったのは、伝統と型の世界、「能」でした。
わからないものには全力で飛び込む。
馴染めないなら正面からぶつかる。
そんな彼のまっすぐな衝動が、古典の世界をどこか新鮮に映し出します。
格式に守られた芸に、若さゆえの迷いと勢いで踏み込んでいく泥くささ。
派手さはないけれど、ひとつひとつの所作に込められた覚悟。
舞台の裏にある積み重ねが、ページの端々から伝わってきました。
「シテ」とは何か。舞うとは何か…。
その問いに真正面から向き合おうとする琥太朗の眼差しに、こちらの背筋まで正されていくような感覚を覚える作品です。
音楽を評価し、順位をつけるコンクールという場に立たされる主人公たち。
技術に長けた者、自然体で音と向き合う者、
表現に葛藤する者、家族を背負って舞台に立つ者――。
本来比べられないはずの音と想い。
それでも真摯に向き合い、己の音を鳴らそうとするその姿に、胸を打たれました。
画面から音が聴こえる――などという陳腐な言葉では表現しきれない…音楽に触れる者たちの「気配」が、確かに描かれているように感じます。
原作を知っていても、いや知っているからこそ、この丁寧な構成と筆致に唸らされました。
音楽に少しでも心を動かされたことのある人にこそ、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
元気いっぱいポジティブギャルが、自己肯定感の低い天才画家とお友達に!
メイクをしたり友達とたくさん遊んだりすることが楽しい!と思っていた金髪ギャルのララ。
ですが、自分には夢中になれるものが何もないな〜という物足りなさも感じていました。
そんな時、秀でた才能を持つ芸術科の生徒、奏の絵を描く姿に衝撃を受け、
私も奏と一緒に絵を描きたい!と宣言します。
元気なギャルはなぜ皆純粋なのでしょうか。
特にララは真っすぐに気持ちを伝える事、どんなアドバイスも素直に受け止める事が印象的で、
素直が具現化したような人物だなぁと思います。
そんなララに影響されて、自己評価の低い奏が少しずつ変わっていく様子も全力で応援したくなりました。
さり気なく一人称が名前呼びなのもかわいいです…!
西宮先生の描くキャラ達は表情が生き生きしていて、ページを捲る度にワクワクしました!
なんだかパッとしない気分の時に前向きにさせてくれる作品です!
元男子高に女子生徒が入学....!
ドキドキ胸熱展開かと思いきや、主人公は「つまんない」「クソ真面目」超真面目ガール・山田仁菜。
推薦のためなら頑張れる!!と勉強する日々の中で、怪我をキッカケに不登校になった村田を登校させれば内申点をあげる、と担任から言われ渋々承諾することに。
正反対の凸凹な2人が織りなす青春ラブコメ♡
タイトルにもある通り、主人公の記録している学級日誌が作品の中に何度も出てきます。
不器用で何事も信じてしまう純粋な心の持ち主、山田。そんな山田の迷いや嬉しい出来事、村田への気持ちの変化が学級日誌を通じて綴られていきます。
正反対だからこそ、相手を知る為に悩み葛藤して距離を縮めていく2人が愛おしくて堪りません。
沢山のハプニングや障害を越え、卒業を迎える最後の学級日誌に何が記されるのか...!
キュンの致死量で胸いっぱいになる事間違いなし。要チェックです!
映画を観たあとのような読後感。
上下巻イッキ読み間違いなしの傑作です!
20XX年、超巨大怪獣が東京に大きな被害をもたらし、姿を消しました。
11年後、その怪獣は瀬戸内海のある島に突然現れ死亡。
怪獣学者の女性・昭(あきら)が調査にやってくるところから物語は始まります。
この怪獣は本当に死んでいるのか?という疑問を抱きつつも調査を進める昭。
原因不明の地震や謎の鳴き声、死骸から発生する「二次怪獣」など、未知の出来事の連続にこちらもワクワクが止まりません。
一方で、昭が男性ばかりの現場の中で理不尽な目にあい、悔しさを覚える場面も。
そして昭と作業員の男性・樋口さんのドラマも見どころ。
ちょっと粗野でタバコを嗜む属性の人が好きなみなさん!きっと樋口さんを好きになるはず…!
2人が最終話でああなるからこそ、「未知を既知に変えるのに 人の一生で足りるわけがない」という作中の言葉が沁みますね。
同著者の短編集『解剖、幽霊、密室』にはプロトタイプの読切も載っております。こちらもぜひチェックしてみてください!
これはみんな大好きとっても可愛らしい魔法少女のお話し、、ん、、「俺」?
はいそうです、魔法少女(♂)です。少女とは、、?まあでも元々女の子だし!そんな細かいことはどうでもいいんですね、なぜならツッコミが追い付かなくなるので!
ギャグに振り切った魔法少女漫画に笑いが止まりません!!魔法少女ものにお約束のお供のペット的存在もちゃんといますよ!超絶コワモテのおじさんですが。だんだんと可愛く思えてくるかもしれません、、??
もう敵も味方もどうでもよくなるほどのストーリーと絵柄で2巻完結とは思えないほどの充実感と笑いをご提供!!笑顔になれることが少ないこの社会で手軽に笑って健康になりましょう!
ピアノ調律という一見地味な職業をテーマに、ここまで静謐で奥深い物語が描けるのかと驚きました。
音のない世界で「音」を感じさせる描写には、マンガであることを忘れそうになるほどの感覚的な美しさを感じます。
主人公・外村の不器用な成長、人と比べて焦ったり、少しずつ「自分の居場所」を見つけていく過程…派手な成功譚よりも、こういう丁寧な成長物語のほうがしっくり来るような気がするのは、自分が年齢を重ねたせいもあるのかもしれません。
特に心に残ったのは、原作小説の冒頭にもある「森の匂いがした」という印象的な一文。
羊=フェルト、鋼=弦。タイトルの意味がわかるほどに、静かで、それでいて確かな熱を帯びた世界が立ち上がってきます。
本作は派手さこそ無いものの、静かな音楽のように、じんわりと心に染み込んでくる名作です。原作ファンの方はもちろん、映画から入った方も是非お手に取ってみて下さい
表紙の裏がありそうな表情に惹かれて最新話まで読みました。感想、めっっっちゃ良い。
優しくて、存分に愛してくれて、大切にしてくれて、スパダリだ!!と思う反面、たまに垣間見えるダーク?な部分に私大歓喜。
真面目で頑張り屋な主人公・霧島香澄は、日々頼まれた仕事を完璧にこなしていたが、社内恋愛中の爽太との同棲生活にはすれ違いが生じていた。すれ違いを解消すべく、いつもより早めに仕事を切り上げて家に帰ると、爽太と後輩の春陽との浮気現場に遭遇してしまう....。
最悪の状態の香澄の前に救世主として現れた、会社でハイスペックと話題の萱沼潤。表向きの姿以外に「沼」な部分を実は合わせ持っていて!?
愛重め〜!のレベル感ではなく、かなーり重量級の愛情を持つ萱沼さんが本当に良い。見た目は爽やかそうに何事もそつなくこなす感じ、沼すぎ...!
まだ序盤なので、萱沼さんの愛情表現が同エスカレートするのか、周りを取り巻く人々の反応であったり楽しみな要素がギュッと詰まっております!
浮気した元カレの動向もまだまだ気になるポイントではありますが、続話をワクワク待機中です♡
日々の疲れに「沼」要素たっぷりのイケメンはいかがですか!!!要チェックです〜〜!
限界社会人の心にしみるマンガです。
家事代行サービスをおこなっているクマさんが訪問先の人々の心を軽くしてくれるヒューマン(?)ドラマ。
作中クマさんが訪れるのは、毎日疲れ果てている一人暮らしの会社員やフルタイム労働ワンオペ育児の母親など、がんばっている現代人が中心です。
心に寄り添うだけでなく家事までしてくれるなんて…うらやましい…うちにも来てほしい…!
4話では妻を亡くした男性とクマさんのエピソードが語られるのですが、涙なしには読めません。
人が生きるために水が必要なように、大人にはこのマンガが必要(限界社会人にはなおさら)…!
『家政婦のクマさん』で心のうるおいを補給しましょう!
ハートフルな癒し漫画、見つけました…!
飼育員のお姉さんが大好きすぎるペンギンと、彼らを取り巻く人たちの物語。
可愛くて癒されて、あっという間に読み終わっていました!
まずはペンギンのぎん助に心和ませてください。
あらゆる日本語を習得して、お姉さんの敵であろう者を罵倒し、小さな体でお姉さんを守ろうとする姿がもう…愛らしくてたまりません。
そしてイルカ、ほんとに賢い。
人生相談のアドバイスまでできちゃうお利口さん。隠れた名脇役です。
人間たちの恋愛や心の変化も、水族館の仲間たちとの関わりを通して少しずつ動いていくのがまた良い!
気づいたら、ペンギンだけじゃなく人間ドラマにも引き込まれていました。
まだまだ続きが気になる展開なので、ぜひ最新巻まで読破をおすすめします!
高校の用務員として働く伏見さんとそこに通う生徒達の物語です。
友達との些細なすれ違い、家庭環境からの悩みなどそれぞれの学生が抱える悩みにそっと寄り添う伏見さん。
肯定するわけでも、否定するわけでもなくただ受け止める。ただ話を聞いてもらえるって、実はすごく嬉しいことなんだよなあと改めて感じました。
自分が学生だった頃、同じような悩みを抱えていたの大人になるにつれて忘れてしまうのはなぜなんでしょう。用務員という親や先生ではないからこそできる生徒との関わり方。大人とはなんなのか考えさせられました。
今、学生の人も学生を子供に持つ親にも是非読んでもらいたい作品です!
サキュバスという言葉に反応したあなた!いやまあ私もですけれども。これはサキュバスのお話なのにとっても可愛らしいお話です!ピュアな子の、ピュアによる、ピュアのための作品ですので安心して読んでください!
いやー、人間社会だけでなくサキュバス社会も少子化が進んでブラックな会社も増えてるんですねえ...。知りませんでした。そんな人間界とサキュバス界の社畜二人によるじれったい男女の模様が楽しめてこちらまで顔が赤くなってしまいそうです。無理をしがちで真面目な人間の男性にサキュバスの女の子が素直になれないながらも寄り添い、だんだんと意識していくその姿...!なんといじらしいのでしょう。早くくっついてください。
そしてそして、イラストがめちゃくちゃうまくて綺麗!!表情の描き方もうますぎてついじっくり見てしまいます。
是非皆さんも仕事や生活で疲れたとき、読んで浄化されてくださいね!
心優しい家族思いの花屋が、やむを得ない事情から大麻栽培に手を染め、思わぬ才能を開花させていく様子を描くヒューマンサスペンス。
当初は花屋存続の為の資金稼ぎだったのが、植物オタクの性で手段と目的が逆転して大麻栽培にハマっていく主人公。
家族を愛する善良な部分と、半グレ相手に策を弄する黒い部分のギャップが素晴らしく、知らず知らずのうちに悪党化していく様子が個人的にはたまらない!
読み進めるうちに信頼できる仲間の登場、組織を率いる長としての覚悟など、大麻王と呼ばれるに至る片鱗が見え始め、また合わせて主人公の周囲に不穏な気配も漂い始め、先の展開が気になって目が離せません。
系統的にはRenta!でも配信中の『マイホームヒーロー』と同系統のようにも感じるので、是非併せて手に取ってみては如何でしょうか。
「なめて、かじって、ときどき愛でて」の湯町先生の最新作!
心湊(ここみ)が困っているところを助けてくれた、学園のイケメン・ハジメ先輩。そんな先輩に興味が沸き、近づきたいけど近づけない....そんなある日!
ハジメ先輩がエッチなことをして女の子から精気を奪う“インキュバス”だと知る!!
いつも上手で心湊のペースを掻き乱す、沼すぎるハジメ先輩。「特別」な存在になるべく、頑張るオトメの学園えろきゅんラブストーリー。
天然なのか、健気なのか、無邪気なのか。愛らしい要素の塊のような可愛い主人公、心湊。
ハジメ先輩の毒牙にハマってしまうが、いつのまにか心湊ペースに。溺愛執着攻めというべきでしょうか、ハジメ先輩の心情の変化が愛しくて胸が苦しい...。
普通の高校生ではない「悪魔」な自分と、純粋に心湊に惹かれていく心との葛藤に目が離せません。
湯町先生の作品に支えられ、成長し、大人になりました。今も昔も素敵な作品を生み出し続けてくれていることに感謝です(涙)
艶っぽく、ドキッとしちゃう悪魔なハジメ先輩の表情に要注目!是非最新刊まで読んでみてください〜〜!!
キャッチーなタイトルのこちら。
ギャグ多めのラブコメかな?と思いきや、心が癒され幸福感に包まれるマンガです。もちろんラブコメ成分もありますよ!
かつて女子レスリングで五輪出場を期待される選手だったものの、夢叶わず若くして引退した真珠(まじゅ)。
スタイリストとして独り立ち目前の葵。
ひょんなことから葵は真珠の婚活をサポートすることになります。
真珠が婚活をする理由は、五輪の夢を共に目指した父が入院し、死ぬ前に結婚相手を見つけてほしいという願いを叶えたいから。
対する葵は、母の影響で同じ職を選び、人を輝かせるスタイリストになるぞと意気込んでいるところ。
ふたりは外見や性格や境遇など色々な面で正反対ですが、共通するのが優しさだと思っています。
相手のいいところを肯定して、そこが君のいいところだと伝えられる関係…その輝きがまぶしい…!
ふたりともカッコよくて可愛くて優しくて、お似合いでしかないんです。
真珠ちゃんのバイト先が花屋ということもあり、花がこの作品の印象をより素敵にしてくれます。
思いやりにあふれたじんわりな胸キュンをお楽しみください!
2人の可愛さずっと見ていられる…。
恋愛したら一直線な黒ギャル、玉緒にすきぴができた!その相手は、見た目は平凡だけどよく見たら原石系…!?な男子、通称「らくぴ」。
真っすぐに気持ちを伝えてくれる玉緒に、最初は怯えていたらくぴも徐々に心を開いていきます。
この2人がとてつもなく可愛くて純朴な本作品。
何気ない会話も「なんでこんなに面白くなっちゃうの!?」と思う様なギャル&ラブコメ要素全開です。
2人の恋愛模様に癒されるだけでなく、2巻以降からは玉緒の過去の恋愛エピソードなど、心がギュッとなる様な重みのある話も出てきます。
一生続き気になるぢゃん、、、とページを進める手が止まりませんでした!
玉緒とらくぴから沢山のかわちいと元気をもらえる多幸感満載の作品です!!
なんだ、よくあるラブコメか…
と思ってたら1話目からまさかの展開!?
友達以上恋人未満なカンケイの同級生・小野に翻弄される篠原。
ある日小野君に告白され、返事を保留してたらその夜に…
小野君は帰らぬ人になってしまうのです。
告白の返事が出来なかった事を後悔しながらお墓参りに行ったら、お墓の下から小野君がゾンビになって登場!?
色んな感情が沸きだす中、二人は同じ時間を過ごすことに。
しかも、小野君は「ドキドキ」しないと身体が動かなくなってしまうらしい。
なんだその設定!
イチャイチャするしかないやんけ!(歓喜)
しかし小野君は本来死んでいるはずの存在。
二人のこれからはどうなってしまうのか?
これからも目が離せません!
アラサーを過ぎたあなたに読んで欲しい!
4人の40歳女性を描いた群像劇。
人生の半分も生きていたら価値観なんて凝り固まってそうそう変えられない。ただ自分が少しでも幸せで居心地よくあるために、必死で考えて行動している…その姿に全員どこか共感でき、どんどん目が離せなくなっていきます。
西先生は何気ないシーンでキャラの性格を表現する天才だなと思うのですが、印象的だったのが、1人が主人公に家でお茶を出し自分が不倫していることを告げた後、「それ私のカップだから」と言うシーン。
そんなこと敢えて言うかな…と個人的に違和感を感じていたらその恋の結末を読んで妙に納得してしまいました(詳しくは本編を)
リアルと少女漫画的ときめきのバランスもさすが!
彼女たちの友人の1人になったつもりでオトナの“初恋”と結末を見守りたいと思います。
水の惑星となり人が住むようになった火星。その中でヴェネツィアを模した都市、ネオ・ヴェネツィアでは観光客向けの水先案内人が華やかな職業となっていました。
そんな街に地球から移住してきた灯里。見習いから一人前の水先案内人になるべく、訓練の日々が始まる...!
こんにちは、中の人です。こちらは全漫画作品の中で私が一番好きといっても過言ではないほどの作品です。
系統は何かと聞かれると日常系という答えにはなってしまうのですが、よくあるゆるーい日常系とは違うと思っています。
主人公の灯里が先輩たちや練習仲間たち、街の人たちとの関わりで成長していく物語。そしてその中で読者である私たちも人生において大切なことを学べる物語となっています。過去に囚われず今を楽しむための考え方、他の人の成功を心から喜ぶこと、気づかないうちに周りの人たちに支えられていることなど...はっとさせられることも多くありつつ、ゆるやかに流れていく物語に(荒んだ)心が洗われるようです。
そして私が思うこの作品のテーマは「時間は流れゆくもの」ということだと思っています。主人公の灯里が他の会社の2人の見習いの子たちと練習を積んでいくのを中心にストーリーが展開されていきますが、いつかはそれぞれが独り立ちしてゆくもの。ずっと同じではいられないのが人生です。それぞれの子たちが成長していく姿も楽しみつつ、このテーマについて考えつつ読んでもらえると嬉しいです♪
漫画もアニメも3周くらいしてオケコンにも行ったりしている私ですが、毎回号泣不可避ですね。年々緩くなっていく涙腺に本当によくないです。是非
古書店「十月堂」を起点に紡がれる本好き達の物語。
およそ読書が好きな人であれば一度は憧れるであろう古書店業。
本作はその店主を主人公に据えたオムニバスです。
読み進めるうちに過去に『ビブリア古書堂の事件簿』で触れた古書店に関する諸々が蘇ります。古書を媒介にして紡がれる人の縁というものは癒されるというか、読んでいてあたたかく優しい気持ちにさせられる気がします。
個人的には第2話の「コーヒーにこんぺいとう」が好みでした。
様々な書籍に触れている主人公だからこそ気付いたであろう、故人が密かに凝らした趣向。こういった優しさを感じさせる謎解きは読んでいてホッコリしますね。
余談ながら、作中で登場する書籍の著者・寺田寅彦は物理学者・随筆家として紹介されていましたが、彼は夏目漱石の最初の弟子ともいうべき存在でした。
「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉の生みの親でもあります。
寅彦自身の著作や、寅彦が登場する『先生と僕 〜夏目漱石を囲む人々〜』もRenta!では配信しているので機会がありましたら手に取ってみてはいかがでしょうか。
「東大に行ったら、幸せになれるの…?」
何とも興味深い内容紹介の入り口に、一瞬で引き込まれました。
エリート会社員の長女・ドラマプロデューサーの次女・現役東大生の三女・東大受験中の末っ子長男から成る4きょうだいの物語。
優秀かつ仕事でも責任ある役職を与えられている長女・次女、研究に没頭する理系の三女、一見順風満帆に見える3姉妹の悩み葛藤がそれぞれの目線で繰り広げられます。
年齢・仕事・結婚・出産・恋愛、ライフスタイルの中でごく普通の分岐点が、努力をして東大に行った3姉妹だからこそ見える別世界があるような。共感とはまた違う、新しい価値観を吸収しながら読み進めました。
「わたしも自分で立てた人生の計画に沿って生きていきたいってずっと思っていて。」
個人的に常日頃考えながらも、言語化していなかった真意を突き付けられた描写でした。
その計画に何を組み込んで、何を大切として生きていくかは人それぞれですが、様々な意味を含んだこの作品の中でも重要なセリフのように感じました…!
まだまだ続いていくであろう、3姉妹と弟の毎日。次巻が楽しみでなりません!!
『ながたんと青』から大ファンになりました、磯谷先生の作品ということで、ワクワクしながら待とうとおもいます♡
完璧な1話と1巻ラスト!
これからどうなっちゃうの〜〜!?と続きが気になること間違いなし!
また、1巻を読んでいるときの頭の中は半分≪かわいい≫に支配されると思います。
その一因は表紙にも登場する犬のぬいぐるみのような「しろわん」。
『スターウォーク』の舞台は西暦2240年の地球。少女ミアをサポートするAIロボットがこのしろわんなのです。
とある宇宙計画から26年ぶりに地球へ帰還したミアとしろわん。しかし地球は変わり果てており、ふたりは生存者を探すために基地を目指します。
その道中、得体の知れない危険生物との戦闘になり、そして……。
本当に素晴らしい1話で、めちゃめちゃ面白い…と思うと同時に涙を引っ込めるため大きく深呼吸しました。
しろわんの後ろ姿と「歩け 歩け 歩け」がもう…!!
1巻最後にも衝撃の展開があるので、この驚きとかわいさを味わっていただきたいと思います。
ちなみに「ぱんだわんにゃん」というAIロボットも出てくるのでかわいさ倍増です。
新感覚ゆるかわハードSFなこの作品、SFは難しそう…という方でも大丈夫!もちろんSF好きにもおすすめします!
このインパクトのある表紙。一度は目にした方もいるのではないでしょうか。
私も表紙きっかけで読み見始め、2人の行く末が気になり、
「あらま。」を日常使いするぐらいにはハマってしまいました。
田舎の地味カップル、主人公の白山とヒロインの三田さん。
地味な少年と少女がとある出来事をきっかけにカップルに。
二人はお付き合いをしながら夢の上京を目指していきます。
本作品はシュールなギャグ要素もありながら、しっかりとラブコメ。
二人の素直で真っ直ぐな思いが至る所に見えて、とても甘酸っぱいです。
それでいてザ・青春のような爽やかさは控えめなので、
終始穏やかな気持ちで読むことができました。
メインに負けず劣らず個性全開の他キャラクター達も必見。
因みに私の推しは千代ちゃんです。三田さんへのやや癖のある愛情表現がツボです。
果たして2人は無事に上京を迎えられるのか?
一緒に温かい目で見守りましょう。
いやーーすごい作品が登場した!!が初見の感想です。
ある日、白虎(巨乳美女)が捕まえたのは、出会うことが貴重な龍(少年)だった。
「まだ小さいから、食べるのは大きくなってから」と、捕食される側×捕食する側の不思議な関係が始まる。
共に過ごす中で芽生えるのは何の感情なのか?お互いにとって、この関係は一体何なのか…
惚れ惚れしてしまう画力に圧倒され、獣の描写も非常にリアルで見応えがあります!ほぼセリフがない中で、表情に魅せられる!
龍のルーツもわかりはじめ、今後の展開に期待大です。おねショタ好きにもおすすめ♡とりあえず読んでみてください!
人類の敵、レギオン。そしてこれに対抗するために生み出された人類の切り札、「聖女」。
とある記憶を無くした聖女と、先の戦いで家族を亡くした男を中心とした戦いと愛の物語。
とても目を引く可愛らしい絵柄と、それでいて悲哀に満ちたストーリーに目が離せません。しかしただの哀しいストーリーではなく、そこに美しさと切なさが十二分に含まれており、彼らの様々な形の「愛」に感動すること間違いなしです!
ほんとに3巻完結なのか?と思うほど様々な人間関係と過去の話がきちんと説明され、最初から最後まで気持ちが緩むことなく読めてしまいます。かくいう私もこちらの作品の連載時には恥ずかしながら全く知らなかったのですが、ふとしたきっかけで知って一気に購入・読破してしまいました。なによりヒロインの「聖女」が本当に可愛い・・・。こんな女の子が戦うために生み出されたとはなんとも残酷なものですが、彼女のあどけない表情・仕草に心掴まれました。そんな魅力的なキャラクターたちにも是非注目してください!
過去にはアニメ化もされた深くて渋い群像劇。
主人公・秋津政之助は気弱で恥ずかしがり屋の性格が災いして失職した貧乏浪人。大勢の視線が集まる場だと子供にすら負ける始末…。
ただ、他者の視線が無い場での斬り合いだと無類の強さを発揮する凄腕の剣客という一面もあるのがまた良い!
一方で彼を取り巻く仲間たちは一癖も二癖もある曲者揃い。
みなそれぞれ明かせぬ過去を持つ悪党ではあるのですが、やむを得ない事情で裏稼業に手を染めた経緯も作中で語られることに加え、彼等の陰の描写が政之助のほっこりした雰囲気と絶妙なコントラストになっていて魅了されます。
また物語の構成も序盤の何気ないシーンが後半の話につながるなど、伏線の張り方が素晴らしく読み手を飽きさせません。
登場人物の過去を描いたスピンオフ「ふたがしら」と併せて、時間のある時に是非一気読みをお勧めしたい作品です!
純度100%の獣人×人間のもふもふストーリー!
予想以上のもふもふ社長の元で秘書として一緒に働くことになった、人間の咲。
獣人が上に立つ世界で、それでも負けるか、と踏ん張り続けているが上司からのパワハラの日々に耐える毎日。
そんなある日突然社長のアトラスに呼び出されて....から始まる、現代社会のストレスも吹っ飛ぶ癒し度MAXな作品です!
先生の作画力が素晴らしすぎて、咲だけでなく読んでいるこちらも獣人に最初はビビりっぱなしでした。笑
アトラスのイメージが段々と「恐怖」から「愛おしい」に変わっていく過程はニヤニヤしちゃうこと間違いなしです。
読んでいる中で、社会人としての理想と目標が多く垣間見える作品だと思っています。
非現実的な設定ながらも、現代社会の働く上での悩みや女性の葛藤、人間関係など、リアルな悩みも一緒に感じられるストーリーで様々な側面から物語を楽しめます。
咲のクールなのに内心可愛すぎるところも、社長の見た目と中身のギャップが良い意味で最高なところも、良い!!!
あー!もふもふしたい!!
リラックスしたいときも、キュンを感じたいときも、仕事に疲れて癒しが欲しい時も。
どんな時でも癒しを与えてくれる作品です、まだ読んでいない方は是非ッ!
笑いながら泣き、泣きながら笑う。
自分がどんな感情に包まれているのかわからない。
そんな稀少な経験をしたマンガが『NKJK』(全2巻)です。
高校生の西宝さんと、不治の病にかかってしまった親友の富士矢さん。
ある日西宝さんは、富士矢さんの母親から娘を笑わせてくれないかとお願いされます。
人体には免疫力を高める「NK細胞」なるものがあり、笑いによって活性化されるらしいのです。
しかし真面目な優等生の西宝さんは、バラエティ番組を観たことがなかった…!
自分なりにお笑いを研究し、病室を訪ねてはネタを披露していきます。おでん、ヒロシ、出オチなどなど…。
途中からお笑いの師匠として登場する凛ちゃんもいいキャラなんです!
毎話いろんなネタで笑いつつも、ふと死の気配がすることもあり、どんな結末を迎えるかハラハラして読む手が止まりません。
1巻と2巻の表紙を見比べてみてください。うわあああってなりますよね…。
何も言えん…泣いたところを語ろうとするとネタバレになってしまうから…!
読了後はいいマンガを読んだ充実感に包まれました。
たくさんの人に届くよう願いをこめて!
ゆるくて笑える日常ファンタジー。
ドラゴンのイルセラちゃんにあなたもドはまりするかも…。
ある日主人公の前にドラゴンが現れ、
修行をする間に自分のことを「養ってください」と頼んできます。
一緒に暮らすことになった2人は、日常を過ごす中で
ちょっと変わった出来事にも巻き込まれるようになっていきます。
本作品は日常系が好きな方へ特におすすめな作品です!
ゆるいムードでありつつも、突っ込みのセンスが溢れていて思わず吹き出してしまいます。
そして何よりもイルセラちゃんの良さを見ていただきたい…!
ドラゴンと言えばかっこいい重厚感のある見た目を想像しますが、
イルセラちゃんはつるっとしたドラゴンで見た目もかわいらしく、
中身も調子に乗りやすかったり、ちょっと抜けている所がとても愛おしいんです。
また、メイン以外にも魅力的なキャラがたくさんいます!
多様性意識が高いおばあちゃん、明るいけどちょっとミステリアスなヒロイン、
被害妄想強めな竜神様など、個性的なキャラクター達にも注目です!
おまけ漫画までしっかり面白いので、
ぜひお茶でも飲みながらゆっくりと読んでみてください
こんなかわいらしい絵をしていているのに、なんて深い内容の作品なんだと初めて読んだ時の衝撃をいまでもよく覚えています…
主人公の家に引っ越しの挨拶にやってきたのは4歳児のコタローでした。
訳があって4歳にして一人暮らしをしているコタローと暖かくコタローの生活を見守る周りの人々のヒューマンドラマです。
4歳にもかかわらず一人暮らしをできるほどしっかりしていて、だけどやっぱり幼い子供で子供らしいところがあるコタロー。
時折見せる不思議な行動や発言とその裏に隠された本当の意味を知ると涙なしには読めません。
周りのキャラクターも一人一人が人間味にあふれていてとても魅力的です。
何かを抱えながら生きている人々が、過度に干渉はせず、突き放しもせず程よい距離でお互いを支えあっています。
笑いあり涙ありで心温まること間違いなしの作品です。
宇宙人を題材にした作品は数あれど、彼らのお金・保険についてなんて気にしたことがなかったのではないでしょうか?生物の種類は違えどお金が絡むと面倒なことになるのは共通なようで。
ある事件に巻き込まれた水森は、とある特殊能力があることから宇宙人専門の保険屋を名乗る女の子から勧誘され、共に世界を陰ながら守る戦いに身を投じていく・・・!美麗で迫力ある絵に引き込まれて一気に読みたくなること間違いなしの作品です!
超絶クールでスーツに身を包む美人のヒロイン、キャラデザが優勝すぎますね。主人公に対してだんだんと心を開いていく様も、ラブコメではないのにキュンとしてしまいます。私だけでしょうか、そんなことはないと信じたいですね。皆さんはどうでしょうか??
次にくるマンガ大賞 2024でコミックス部門5位を受賞した本作品、是非ご一読ください!!
p.s. あなたの隣にいるあの人ももしかしたら宇宙人かもしれませんよ・・?
歴史物といえば異世界転生系も含めて大体の作家が戦国物や幕末物に流れるところ、あえて東欧系…しかもドラキュラのモデルとしても知られるウラド=ドラクルを主人公に据えるあたり著者のセンスの良さを感じます。
ちなみにドラクルとはウラドの父が「ドラゴン公」と呼ばれた事に由来しており、ドラキュラとは「ドラゴン公の息子」といった意味合いがあるそうです。
オスマン帝国の大軍を度々撃退した名将であり、敵対する者に対しては串刺し刑をもって対処した激情の人。
絶対権力を持った専制君主の印象がありましたが、作中では諸侯の意向を伺わざるを得ない立場の弱い君主であったウラドの姿が描かれます。
信頼した友の裏切り、頼りにしていた忠臣の死、魅力的なライバル…中二病心をくすぐられる熱い要素が満載で、なおかつ勝利と挫折を繰り返す物語の構成には読み手を飽きさせない素晴らしさを感じます。
誰もが知っているドラキュラの、あまり知られていない実像を描いた物語。是非手に取って読んでみてください。
ヲタク×ヲタクの結婚生活、なんて興味深いッ....!
お互いの"好き”に対して遠慮しなくていい居心地満点な毎日、最高です(大拍手)
プロ漫画家を目指す東雲涼太(ほぼニート)と、サラリーマンと同人作家を兼業している小田明美の二人は「恋愛」「結婚」を勧める圧力に日々憔悴....。そんな二人が縁談で奇跡の出会い!互いの利害の一致から交際0日で入籍を決意し、偽装の夫婦生活が始まっていく!!!
自分の好きな事に対して熱量があるからこそ、相手の趣味を粗末にしない。2人の趣味は違えど、色々な形で協力して乗り越え共感していく姿に、かなーーーりグッときました。
作中のコラボカフェへの愛に共感の嵐で、ドリンクファイトしたい!!グッズと一緒に写真撮りたい!!の衝動に駆られました、、、行きたい!!!
真っ直ぐで天真爛漫な明美に魅了されていく涼太の変化にも期待しつつ、今後の2人のヲタ婚ライフを温かい目で見守っていこうと思います♡
あざと女子への“ざまあ”な話、じゃないんです!
南さん、おもしろすぎる…。この…頑張り屋さんめ…!!
とある会社を舞台に、南さんが部署を異動してきたことから始まるオフィスコメディ。
心のモヤモヤを描くところとギャグでゆるむところのバランスが素晴らしい作品なのです。
例を挙げると、南さんの上司の清川さん(女性)の恋愛対象が女性であり、家族や友人との溝を感じたり、読んでいるこちらもハッとする場面があります。
しかしそんな描写も重くなりすぎず、清川さんが出会う女性はおもしれー女ムーブをかまし、出会いのきっかけとなる南さんはそのときカラオケでソーラン節を歌っている…!(カオス!)
また、2巻収録分になりますが(分冊版8話で読めます)、同僚の実家を訪れた南さんが“結婚して一人前”などの田舎の呪いをぶち壊す回は、笑えるのに最高にさわやかです。
今の時代に生まれたハイブリッドなこのマンガ、ぜひご一読ください!
可愛い海の生き物たちが、静かなバーで過ごす癒しの空間を覗いてみませんか?
物静かで優しいマスターは、無口だけど聞き上手。
タコ墨で表現する様々なリアクションがとてもお茶目なんです。
そんなマスターに、日ごろの悩みを相談しにくるお客さんもいれば、
目的もなくふらっと訪れるお客さんもいます。
登場人物である人魚さんも、OLとして日常を過ごしながら
日頃の疲れを癒す大切な場所として、このバーを利用しています。
なんとなく話したいな〜と思ったときに立ち寄れる場所があるのって、良いですよね。
私もこんなバーが近くにあったらなぁと思いました。
日々の疲れを感じている方へ癒しを与えてくれる作品です。
ぜひ読んでみてください。
セミリンガルという言葉をご存じでしょうか?
セミリンガルとは2言語を話すことができるが、どちらの言語も中途半端になり抽象的な説明や深い思考ができない人のことを表します。
この作品はそんなセミリンガルの朝日田ありすが同級生の天才・犬星くんと共に日本人初の女性宇宙飛行士船長を目指す物語です。
ありすがセミリンガルだと気が付いた犬星くんは「おれが君を賢くする。」と言って勉強を教えるようになります。
そして、ありすが宇宙飛行士になりたいことも知り宇宙飛行士になるためのカリキュラムを作りありすの夢を一緒に追いかけるように・・!
最初はほんとに些細なことも上手に言語化できず悩んでいるありすも犬星くんとの勉強のおかげで徐々に分かるようになる姿はとても輝いて見えます!
また、孤高の天才として周りから変人扱いされている犬星くんも実は熱い気持ちをもっている男で特に「子供は、自分の力で未来を変えることができる。」というセリフが印象的でした。
近年、親ガチャ・上司ガチャなどなんでも運しだいだと考える風潮があるなかとても考えさせられるセリフですね。
まだ既刊は1巻なので今後がとても楽しみな漫画です。
是非一緒にありすの成長を見届けましょう!
皆さん大好き(?)「魔法少女まどか☆マギカ」。2011年に放送され大きな話題を呼んだ作品ですのでご存じの方も多いのではないでしょうか。皆さんこんにちは、一番好きなアニメがまどマギなスタッフ、秋月です。
そんな私が今回おすすめするのはこちら、「巴マミの平凡な日常」。アニメ本編では不遇だった彼女がメインヒロインに!!?...あれ、でもなんだか表紙のマミさんなんだか大人びているような?
そうです、何を隠そう、なんとこの作品はアラサーになった(独身の)マミさんのゆるーい日常を描いているのです!!
本編の陰鬱さはどこに...?そんなものは忘れて、彼女を中心とした大人になったキャラクターたちの姿を楽しんでください。
ダイエットしたりVRゲームしたり...本編を忘れてくすっと笑えるような、こんな世界があってもいいなと思えるような話に仕上がっています!この作品を読めばキュウべえも可愛く思えてきたり...??
なぜこのタイミングでこの作品を紹介するのか?それはまどか☆マギカが今またアツいからです!!スピンオフのマギアレコードのゲームがサービス終了となりましたが間もなく年内に新しいゲームが発売されます!また、来年には「叛逆の物語」の続きの映画も上映予定となっております!!いやー、楽しみですね。
コンテンツが盛り上がっているこのタイミングで、こんなゆるーいスピンオフ作品も読んで癒されてみてはいかがでしょう?
格好良い女性は好きですか?男装女子なんて言葉に興味ありませんか?
本作は分類こそ少女漫画ですが、ショートカット好き・男装女子好きな男性に対しても激推しできる良作です。
男装喫茶に勤務する三人の男装女子と三人の男性を中心に話が進む群像劇なのですが、女性陣の魅力がヤバすぎて、正直男性陣はほぼ空気です。
またひと言で男装女子といっても王子様系・クール系・俺様系とそれぞれ特徴があり、幅広い嗜好に対応していて隙が無い!
個人的にイチオシは王子様系の男装女子で、本作のメインヒロイン的立ち位置の蘇芳さん。
颯爽としていて朗らかで、ジャケットも似合う美人さん。
男装の麗人なんて言葉はまさに彼女の為にある言葉かもしれません。
男装をしていない普段の姿とのギャップもまたイイ!!
距離感がバグってるなんて語られる彼女ですが、相手役のトキワさんとの関係性も見ていてキュンが止まりません。
作中で女性陣の男装姿にときめいて自身の嗜好に戸惑う男性陣ですが、正直ここまでくると性別なんかどうでもよくなってしまいそうです。
男装姿の女性陣と男性陣の話なので一見BLっぽくも見えますが、話の流れは王道の恋愛群像劇。アニメ化もしている本作は男女問わずお勧めできる作品ですので、是非読んでみてください!
ああ、本当に顔が良い。
冒頭から、奏人先輩のビジュアルの高さに「顔、良ッ」と声が出てしまいました。
そんな顔が良すぎるこじらせ先輩×打たれ強いド面食い後輩のラブコメ作品です!
同じ高校に通うと噂のインフルエンサー、奏人先輩推しの才南。
ついに遭遇を果たすも彼は退学の危機!絶対阻止したい才南はSNSの「中の人」を引き受けて...!
退学阻止の為に始めたSNSがいつの日か、才南にとってかけがえのないものに変化していく過程が見ていて心熱くなります..
奏人先輩の表と裏の違いにキュンが止まらず、、、才南の奏人先輩に向けるラブの変化と葛藤に悩む姿に共感し、、、
読み進めていくうちに自然と顔好きワールドに引き込まれること間違いなしです。
登場するキャラクターの個性もかな〜り豊かで、笑いあり涙あり成長アリで読後満足度100%!!!
続刊が出るたび小躍りしながら読んでおります...
今後更なる変化に立ち向かっていく二人に乞うご期待です♡
このエッセイ漫画、キュンが止まりません。
本作品は、当時リアルタイムで更新されたピュアな恋愛を描いています。
オタクでひとみしりな主人公が恋をしたのは、無口で無表情な草食系男子。
会話するのもひと苦労の前途多難な恋に、心はキュンキュンしたり地の底まで落ち込んだり……。
人見知りの主人公が、恋の成就の為に一歩ずつ行動に移していく勇気と、
徐々に進展していくリアルな恋愛模様。
上手くいって良かったね!次も頑張れ!と、
まるで主人公の友人のような気持ちで一緒に応援してしまいました。
そして相手の菊川さんも片思いのしがいがあると言うか、無表情キャラから時折見せるギャップがとても可愛らしいんです。
最近「キュン」が足りていない皆さんにおすすめの作品です!
ぜひ読んでみてください
仕事って大変ですよね。
皆さんも「行きたくないな」「めんどくさいな」と思う日もありますよね。
この作品は、是非そんな時に読んでほしい作品です。
物語は主人公の麦田さんが新入社員として商社に入社するところから始まります。
尊敬する上司や先輩と共に成長していく麦田さんを見ると自分も頑張らなくてはと思わされます!
近年はSNSの影響でインフルエンサーやYouTuberなどのキラキラした職業が目立っていますがサラリーマンもカッコいいんだぞ!すごいんだぞ!という気持ちにさせてくれます。
そしてなんといっても上司たちがカッコいい!
自分もいつかこんな上司になれたらなんて思ったり…。
また、ビジネスの考え方や様々な業界のビジネスモデルを学ぶことができてそういった面でもとても面白い作品だと思います。
ちょっと下を向きそうになったとき、是非手に取って見てください。
突然ですが、ロボットとの恋愛なんて興味ありませんか?あっ、ないなんて即答しないでください。ロボットといっても可愛いヒューマノイドですよ!
大人気美少女ゲーム、「ATRI -My Dear Moments-」。現在アニメも放送されている作品のコミカライズ版です。
舞台は、海面上昇により陸地の多くが沈んだ世界。そんな世界で暮らしている夏生は過去の事故によりトラウマに囚われ続けていた。ある日、海底で眠っている女の子に命を救われた夏生はその子との生活を送っていくことになるのだが...。
「恋心」、「戸惑い」、「友情」、「決断」。周りを巻き込みながら様々な思いが交錯しつつ展開されるストーリーに引き込まれていくこと間違いなし!なんといってもヒロインの女の子がとにかく可愛い!!ヒューマノイドだということを忘れてしまうくらい人間味溢れるキャラクターでおっちょこちょいなところもあって。もう恋愛はロボット相手でもいいんじゃないでしょうか。
でもだからこそ切なくもなる、そんな展開が待っています。
ラブコメ好きのあなたにも感動するストーリーが好きなあなたにも、是非読んでいただきたい作品です。美少女ゲームには少し抵抗がある方もいらっしゃるでしょうか?イメージしている美少女ゲームとは違うかもしれませんよ?
漫画はまだまだ続いていきます。続きがとっっっても気になる最新刊の終わりですが!!感動の結末まで配信をお見逃しなく!!
怖いものみたさ、ってありますよね。
七不思議、幽霊、都市伝説、怪奇現象、etc…怖い反面、興味本位で覗いてみたくなる。関わりたくないのに思わず見てしまう。
人の心を揺さぶる魅力がホラーにはあると思っております。好奇心は止められません。ホラー大好き田中です。
さて、夏といえば思い浮かぶのは怪談。怪談といえばそう、百物語です。
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とある放課後。窓から飛び降りようとしている少年を止めようとした「ヒナちゃん」は、「ユウマくん」に百物語を教えます。思い留まった「ユウマくん」はその後、主に語り部となり、百物語が紡がれるのですが…。
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動くイマジナリーフレンド。欲しいと口にしたものが届くポスト。手相から始まった恋などなど。身近にあるものを題材にした話が多く、日常の延長線上に本当にあるのではないかと思わせるエピソード達に想像力を掻き立てられます。
また、本編は百物語という名に違わず短編集ではありながらも一つ一つの話のクオリティが高く、何度も繰り返し見てしまう点も魅力です。どこから見ても楽しめますが、ぜひ最初から通して読んでいただきたい作品。
どこかしらに謎と違和感が漂う「ユウマくん」にも目が離せません。
物語の過程がホラーなのか、結果がホラーなのか。なに?なぜ?の先にある恐怖の種をぜひその目で確かめてみてください。
「多聞君は神!!」
「復唱して下さい」
\多聞くんは神!!/
木下うたげは大人気アイドル・F/ACE(フェイス)の福原多聞くんを推している高校生。ある日ハウスキーパーのバイトで向かった先が、なんと多聞くんの家だった! しかも、多聞くんの本性はセクシー&ワイルドなアイドル姿とは真逆の、ジメジメ陰キャで…?
うたげちゃんの多聞くん愛に脱帽。
こんなに熱心なファンが身近にいたらジメジメ陰キャの多聞くんも頑張れるってもんだ!
アイドル全開の多聞くんはもちろんかっこいいけどジメ原さんのかわいさも最高。全人類共通認識ですよね?
うたげちゃんと多聞くんの会話のテンポが秀逸でどんどん読み進めてしまうのも魅力的。推しについて語るときって早口&大声になりがちよね…と読みながら思ってしまいました(笑) 絵と文字からうたげちゃんの勢いが伝わってくるのが本当にすごいと思います!
そして、巻末にファンサうちわの作り方講座が載っているコミックはこれが初なのでは!?
アイドルオタクにも、そうじゃない人にも読んでもらいたい!新感覚ラブコメ!!
読了後、元気がもらえる!そんな作品です!!
現代ビジネス用語として定着した「スタートアップ」というワード。
一般的に起業という意味で使われますが、特に革新的なアイデアで短期的に成長する企業を指すそうです。何だかよく分からないという方も、GoogleやFacebookというとイメージしやすいでしょうか?
こちらはそんなスタートアップに奮闘する若者たちの物語。…ですが、このお話は既に彼らが“成功”したところから始まります。
成功するって分かってたら面白くないのでは?と思われるかもしれないのですが、その成功のレベルが途方もなさ過ぎて、逆に「どうしたらこうなれるの!?」とそそられてしまいました。
お金はない。あるのは頭脳とPCだけ。“ギター1本抱えて上京”的な2人がどうやって成り上がっていくのか…今注目の原作者・稲垣理一郎先生から次々繰り出される想像を超えた一手に「そうきたかぁ〜」と唸らされること間違いなし。
そこに巨匠・池上遼一先生の描く人間味溢れるキャラと圧倒的なイイ男&イイ女が加わり、毎回ドラマチックな展開に胸が熱くなります。
最強タッグが描く今ドキサクセスストーリー。最後までぜひ一緒に見届けてください!
まさか猫をテーマにした漫画で涙ぐむとは思いませんでした…。
本作はタイトルの通り素敵なおじさまと、夏目友人帳のにゃんこ先生を彷彿とさせる風貌の猫「ふくまる」の交流を描いた物語。
普段読まないジャンルという事もあり左程期待もせずに読み進めたのですが、なかなかどうして…物語の緩急が素晴らしい。
基本的にホッコリとするような日常が描かれるのですが、要所要所に散りばめられた「ふくまる」の心情が切なくていじらしくて心に刺さります。
誰しも何かしら満たされない辛い過去があるものだと思いますが、本作にはその辛さに寄り添って癒してくれるような温かさを感じます。
疲れた心に効く一服の清涼剤のような良作『おじさまと猫』、是非読んでみてください。
皆さん数学は好きですか?
私の学生時代は数学のテストは平均点をうろうろしてた人間でした。
しかし!この漫画が本当に大好きすぎて、なぜもっと早く出会わなかったのかと思っています…!
数学がわからなくとも爆笑できるとは、さすが絹田村子先生…(合掌)
主人公:横辺建己が暗記が得意で名門大学の理学部に余裕で入ったものの、数学で躓き人生初の挫折をし、そしてそのまま2浪する──というところから始まります。
数学は暗記で済まない、自分で理解し考えることが求められる学問。思う存分学問に向き合えるのって、すごく尊いことですよね。さらにいえば、学ぶのが面白い・楽しいと思えるって学問の正に本質だなとしみじみ…社会人になった今だからこそ、その難しさと貴重さを痛感します。
今学生時代をやり直せるならもっと熱心に勉強したかもな…いやどうかな…
お友達かついつものメンバーとなる皆が「俺たち友達!!」という雰囲気ではなく、わりとゆる〜い感じでサバサバと繋がってるのも好きです。同じ温度感で、学ぶことを楽しめる仲間がいるものも素晴らしいことですね(泣)
個人的に【こんなキャンパスライフを送りたかった】漫画NO.1です。
ちなみに、お友達の北方くん(スロットにハマり2浪)の柄シャツが大好きです♡
ジャズとサックスに魅了された青年のサクセスストーリー。
「SUPREME」「EXPLORER」「MOMENTUM」と続く長編シリーズの第一弾。
元々この著者の作品『岳』が好きだったことから読み始めた作品でしたが物語の構成が素晴らしく、知識が無い自分でもストーリーに引き込まれ、気が付けば最新刊まで一気読みしていました。
全くの未経験から泥臭く努力を重ねる主人公の姿や、数々の挫折、導いてくれる師匠や、豊かな才能を持つ仲間たちとの出会いと別れ…。
青春漫画の王道をことごとく抑えており、主要キャラクターが熱くてお互いの関係性もエモい! 年齢性別を問わず、多くの方に触れて頂きたい名作です!
映画化もされているので、作品を読んだ後は実際に映像と音で世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
ベテランのコンビニ深夜アルバイト・島さん。
普段はどこか頼りなくて、仕事も出来る感じじゃないのに…
読めば読むほど島さんがカッコいい!
渋い!いい味出してる!
この作品は島さんとコンビニで働く人・コンビニにやってくるお客さんとのふれあいを中心に描いた人間ドラマ。
島さんは優しさと強さを併せ持ち、色んな人に愛を持って接していきます。
基本的には温厚な島さんですが、過去には何かあった様子。
背中一面に彫られている刺青が、島さんの人生が一筋縄では無かったことを表してるようです。
それでも、自分の近所にこんなコンビニがあったらいいなぁとも思うし
自分の職場にこんな上司…いや『同僚』が居たら嬉しいだろうなぁ、なんて思います。
説教臭くなりそうでならず、読後感がとても気持ちいい作品。
ぜひ一度読んでみてください。
ミユキ蜜蜂先生の作品は最高だ...!と頭抱えちゃうぐらい胸キュン必須の作品です!
遊び人バンドマンの家に、行き場のないJKが同居!?父を亡くし居心地の悪い村から上京した環(高1)。一人暮らしするはずが行き倒れ、気づくと知らないイケメンの部屋!!「男と同じ部屋で寝るってイミ、わかってる?」と...?
二人のこれからはどうなる...?
主人公の抱える過去とは一体?
前作の『なまいきざかり。』が完結し、成瀬ロスだった私の心を潤してくれた狼...!何故こんなにも先生が描く男性キャラはどれも魅力的なんだろうか.....!主人公、環の不器用ながらも真っすぐに狼にぶつかっていく姿に勇気をもらいつつ、二人の愉快な同居生活にワクワクドキドキする作品です。
一番は何より、遊び人だった狼の心情の変化が丁寧かつ色気満載に描かれていて、「本当好き!!!!!!!!!」って言いながらニヤケ顔で読みました...!周りのキャラクターも個性豊かで、どこを切り取っても面白さ抜群です。
キュンキュン不足のそこのあなた!!読んで損はさせません〜!
スカッと作品に少し飽きてきたな…という方におすすめ。ホラー要素を兼ね揃えた現世と怪異が交錯するダークサスペンス
依頼した人間を不慮の事故に見せかけて消してくれるという会社「神かくし」。振り込め詐欺グループにいた影井新太は詐欺の仕事もままならないまま、先輩に連れられ、ターゲットの人間を消してほしいと「神かくし」に依頼するが、会社の正体は意外なクライアントに人材を紹介する仕事だった!?
作中に「ただの振り込め詐欺」というような発言が出てくるのですが、やられた側が「ただの」と思うかどうかは別だよなというのを痛感させらる描写に考えさせられました。
因果応報、やられたことはやり返される。ただしその方法は人によって違う。
もしかしたら、本当に怪異によって裁かれている悪人もいるかもしれないな…
割とがっつり裁かれてるのでホラー要素が苦手な方はご注意を。
『意外なクライアント』の正体や、社長の過去も今後明らかになっていくのかと思うと続きが気になります。
是非、ご一読ください。
私は小さい生き物が好きなのですが、今回は小さくても心が強いうさぎが出てくるお話をご紹介します。
ある日きつねがうさぎを食べようとすると、そのうさぎに告白されます!
実はそのうさぎのことをきつねは昔助けていたのです。
食うものと食われるもの、共に生きていけるのか...?
うさぎが一途にきつねに好きと伝えるシーンがとってもかわいいです。
うさぎの影響なのか、きつねもだんだん本来の穏やかさを取り戻していきます。そんなきつねに目が離せません。
きつねの友達もうさぎの友達も個性豊かですが、特殊な関係を見守ってくれているのがわかるので大好きです。
じんわりと心があたたまるハートフルなお話。
みなさんも是非読んであたたかい気持ちになってください!
エリートサラリーマン、今までの人生を捨てて目指すは芥川賞!!
今一番アツい夢追い系漫画をご紹介します!
主人公・黒田は超器用人間。
仕事もプライベートも充実、人生は順風満帆…だったはずが、仕事での無理が祟ってある日突然働けなくなります。
そんなある日、文芸部時代の後輩で今は売れっ子小説家・黄泉野と再会し、
実はずっと燻っていた「小説家になりたい」という夢に向かって進むことに!
とっても器用な人生を送っていた黒田、小説家の道もとんとん拍子で進むのかと思いきや、
周りの共感も得られず執筆活動も全然上手くいかず…
上手くいかない状況の中、自己防衛かのように「そんなマジにやってるわけじゃないし」「記念受験的なやつだし」的な、いや俺本気じゃないんでムーブをかます黒田。
うううカッコ悪い…でも誰でもこういう経験あるよな…と苦い気持ちになりました。
そんなダサさをバッサリ切り捨てる売れっ子作家・黄泉野の言葉はかなり痺れるのでぜひ読んでみてほしいです!
私にはグサっと刺さりました…泣
ダサい予防線を捨て、未知の世界に体当たりで泥臭く挑む黒田の姿には胸打たれること間違い無しです。
やらない理由を探すのは楽だけどそれだと人生もったいないよなあ〜〜と勇気づけられました。
読むと何かを始めたくなる、新しい季節にぴったりの作品です!
文豪エピソードも随所にちりばめられているので、日本文学好きな方にもぜひおすすめですよ〜!
変声期に悩む中学生男子と、組長のカラオケ好きに悩むヤクザの交流を描いたコメディ。
主人公は中学校で合唱部の部長を務める「聡実」とヤクザの「狂児」。
本来なら何の接点も無さそうな2人ですが「歌」というキーワードが彼らを結びつけます。
事の発端は狂児が所属する組の組長がカラオケと刺青(彫る方)にハマったこと。
組のカラオケ大会で最下位になると画伯も真っ青のドヘタな刺青を彫られる罰ゲームが待っているので、狂児はこれを回避するために聡実に接近。
ただ一方の聡実は中学最後の合唱大会を前に変声期を迎えて悩んでいる真っ最中。
ヤクザに歌を教えるどころではないので、当初はビビり且つ嫌々ながら付き合う聡実。しかも狂児だけでなく何故か他の組員にまで教える羽目に…。
狂児がヤクザでありながら妙に紳士的だったり、聡実がビビりな割に歌に関しては結構毒舌だったりと基本的にコメディタッチで話が進むのですが、後半では2人の距離感が縮まりブロマンス的な関係性すら感じられるようになります。
映画化もされた人気作で、笑いとほっこりした感情をバランスよく与えてくれる名作です。巻末の描き下ろし作品も含め是非読んでみてください。
皆さんの人生何点ですか?
タイトルだけ読むと、よくあるマウント女子の話かと思いきや...?
読み始めたら続きが気になってしまうはずです!
全てに点数をつけ、SNSの「いいね」に喜びを感じる美咲。夫、娘、家、すべて120点。
そんなある日、幼少期にマウンティングしていた同級生・瞳が近所に引っ越してきたことをきっかけとして、だんだんと変わっていく物語。
瞳は一体何を考えてるのー?美咲と同じ感情で気になってしまいますが、真相は...?
マウント女子・美咲もただの嫌な女かと思っていましたが、人間性をみているうちになぜか変化に応援してしたくなってしまいます。
最後はハッピーエンドになってほしい!
美咲と家族や瞳との関係が気になった方は是非読んでみてください!
「それな。」とタイトルにツッコミを入れた方もドキッときた方も必見!
あなたの「ありがとう」に愛はあるんか?
令和になって早6年。ハラスメントの種類も豊富になり、「男/女なら?」という言葉もとんと耳にしなくなりましたが(私だけ?)、性格はそうそう変われるものじゃありません。
本作主人公である勝男もその一人。
付き合って6年になる彼女・鮎美が作ってくれたご飯に対してありがた〜〜〜いアドバイスを贈る日々。
「全体的におかずが茶色い」「顆粒だしなんてありえない」「レンチンは味が落ちる」昭和の親父か!なんて言いたくなりますね。
と、そうこうしている内にご想像通りの展開に。
なんで?どうして?と同僚の助けもありつつ考え行動していくうちに、大好きな彼女への「あたりまえ」が欠けていたことに気付いていくのですが―――。
……枠にはめて彼を見ていたのは自分の方かもしれません。もしや私もそろそろ価値観のアップデートが必要かも?
今日が人生で一番若い日!ということで、勝男と一緒に自分を顧みる時間をつくってみませんか?
未練たらたらな勝男に果たして春はくるのか。
次巻が待ち遠しくて仕方がない今日この頃です。
赤羽と並ぶ酔っ払いの聖地・蒲田が街ごと異世界に転移!
安くて美味しい居酒屋が多くて、黒湯で有名な温泉や良いサウナも沢山あって個人的に大好きな街・蒲田。本作はついつい足を運んでしまう魅力的な街・大田区蒲田に訪れた横浜出身の編集者が、街ごと異世界に転移するコメディです。
キングオブコントで優勝した芸人さんが原作を担当しているだけあって、異世界物でありながら実在する街・蒲田の自由な魅力と、思わず笑ってしまうネタが満載の内容になっています。
空に飛んでいるドラゴンを気にも留めなかったり、ゴブリンと種族を超えて居酒屋で盛り上がったり、異世界に転移しているのに京急蒲田駅に通勤ラッシュがあったり…挙句の果てに様子を見に来た異世界の騎士を焼き鳥とビールで篭絡したり等々…。
ツッコミどころが満載で、褒めているんだかディスっているんだか分からないようなテンションで話が進みますが、あるあるネタが多いのと話の構成が上手いのとでついつい読み進めてしまいます。
原作者の蒲田愛が伝わる異世界蒲田。帰りの電車で読もうものなら、ついつい千円握りしめて蒲田のセンベロに行きたくなるかもしれません。
蒲田に行ったことがある方も、まだ行ったことが無い方も、是非読んでみてください!
「どういうことなの!??」の連続!一度読むと止められないゾクゾク系青春マンガです!
本当に何を書いてもネタバレになってしまうので、
とにかく読んでください!としか言えない…
どんでん返しやサスペンスが好きな方はぜひ1巻だけでも読んでほしいです。
物語序盤、主人公・せいかはとあるきっかけで謎の青年と出会い、
彼の家でギターを教えてもらう関係になります。
舞台となる家が森の中の洋館と雰囲気たっぷりのシチュエーションで、
日本じゃないみたいな非日常感があってすごく惹き込まれました。
ギター練習を通して少しずつ近づいていく二人がもう、めちゃめちゃまぶしい…
主人公の努力家ぶりもすごく健気で可愛いんです!
洋館住みの謎が多い青年&素直で健気な女子高生という組み合わせもたまりません。
そんな平和な日常の中で、少しずつ青年の謎めいた部分や、せいかの友人の仄暗さが描かれ始め…
「ん?」「今のどういうこと?」というちょっとした違和感から、
一気にゾクゾクが爆発する1巻ラストまでの流れはぜひ読んで体験してほしいです!!
骨太なストーリーが好きな方、びっくりしたい方、あとは青春パートに癒されたい方など幅広くおすすめの作品です!
今回はあみだむく先生が描く、ピアノと出会った青年のあっつい成長物語をご紹介します!
問題児と呼ばれ喧嘩ばかりしていると思われている高校生・寅雄。
実際はいじめられていた子を助けるために喧嘩をしたりと、正義感のある不器用な青年ですが、自分の想いをうまく伝えられないもどかしさを感じていました。
そんな時、天才ピアニスト・治郎とピアノに出会って彼の人生は変わっていきます…!
読み進めると、まるで音楽のように一気に読んでしまいました。
ピアノで想いを伝えるシーンがページ全体で表現されており、非常に迫力があります。
漫画なので音は聞こえませんが、演奏の勢い・想いが伝わってくるようです。
先生の描く表情豊かな登場人物たちが魅力いっぱいです。
音楽が好きな方はもちろん、詳しくない方でも楽しめる作品です!
みなさんもピアノで熱い青春、感じてみませんか?
え、激務に耐えかねてそれを補える社内システムを同僚と推しの力を借りてやっと開発したけどワンオペしていた私をクビですか正気ですか?
「「「エンジニアは数字じゃない!!」」」
社長交代を機に解雇予告を受け渡された主人公・佐藤愛。
偶然再会した幼馴染の会社に勤めることになり無職は無事回避。しかしながらその後の運命やいかに・・!
プログラムやらSEやら難しそう…?と思った方も大丈夫!主人公の持ち前の明るさと破天荒さでいつの間にかストーリーに没入していることでしょう。
時に熱い講義が繰り広げられるので、社内環境やら何やら身の回りのことを考えさせられますが、読み終えるころにはちょっぴり笑顔で働けそうな自分がいます。
コスプレは作中の社内規定で問題ないとのことなので、読まず嫌いはもったいない!
原作ノベルもありますので続きが気になった方はそちらもぜひ!
文豪として有名な夏目漱石ですが、作家活動をしていたのは亡くなるまでの十数年に過ぎず、生涯の大半は英語教師として生活していました。
実際のちに漱石のもとに集まった門下生のほとんどは、漱石が教師をやっていた頃の教え子たちだったようです。本作は漱石とその門下生の日常を4コマ形式でコミカルに描いた作品です。
漱石自身は気難しくて面倒くさい性格だった事が親族の回顧録などでも語られていますが、本作は個性豊かな門下生たちのキャラが立っていることもあり、本来の漱石の生涯における暗さをあまり感じさせることなく物語が進みます。
個人的に印象に残った門下生は以下の4人。
・「天災は忘れた頃にやってくる」との言葉を生んだ物理学者にして漱石の一番弟子・寺田寅彦。
・漱石愛が強すぎて5m強もの長さの手紙を書いて送ってきた鈴木三重吉。
・平塚らいてうとの心中騒ぎを起こした問題児・森田草平
・漱石に心酔しつつも、その影響力の虜になることを恐れた芥川龍之介。
また門下生だけでなく俳句界の革命児・正岡子規をはじめとする漱石の学生時代からの友人との逸話も豊富で、文豪としての漱石では無く彼の飾る事のない人間性に楽しく触れることのできる作品になっています。
漱石の学生時代から亡くなるまでを網羅した作品ではありますが、4コマ形式で話が進むのでサクサク読めます。夏目漱石と友人、門下生たちが織り成す群像劇、是非読んでみてください。
こちらの作品は、おでんの具で例えるならだしが染みた大根。
あっさりしているようで旨みたっぷり、もう何周もしている最近のイチオシです。
まず熱海くんはじめ、友人やその家族までセリフ回しが小気味良い。
マンガではあえて描かないような無意味なボケとツッコミだったり、ふとものすごく熱いことを言っていたり、リアルで人間くさくてとにかく秀逸なのです。
個人的に普段この感じのテンションで生きていることもあり、ストレスフリーで永遠に読んでいられます。
そして熱海くんという尊い存在。
同性が恋愛対象で、かつ惚れっぽくてちょいちょい(自主的に)失恋する熱海くん。
考え過ぎて自ら人生を色々ややこしくしてしまっている彼のことが気になり過ぎて沼にハマります。
とはいえ人を好きになるきっかけや失恋後の感情には「分かるよ、そうなるよね」と共感の嵐!
うーん、これはまさにいやはや!さああなたも、いやはやしながら熱海くんを応援しましょう!
気持ちに余裕がある方だけ読んでください!
落ち込んでる時に読むと100%食らっちゃう問題作をご紹介します。
舞台は天界。主人公・メロは落ちこぼれの天使で、天界追放を防ぐために人間を救うことに。
同期の超優秀な天使・ケムエル(通称ケム)にアドバイスをもらいつつ、立派な天使になるべく奮闘するのですが――
ポップな絵柄とファンシーな舞台設定で、おとぎ話みたいな世界観だな〜と思っていたら一瞬で裏切られました。
サンプルで1話まるまる読めるのでぜひこの気持ちを味わっていただきたいです…
とにかく出てくる人間たちの抱えているものが重すぎて、一体どうやって誰を救ったら…と打ちひしがれました。
主人公メロは自分なりの選択をして行動を起こすのですが、その結果は果たして正しかったのか?救うって何なんだ?と自問することになります。
悩みつつ更に色々な人間と出会うのですが、物語通してずっとどうしたら良かったんだ…と考えてしまうような展開が続きます…
天界が何故かブラック企業体質で天使たちが全然優しくなかったり、
偉い天使たちがお役所仕事で申請の結果が出るのに10年かかったり、
社員食堂?みたいな所があったりジワジワ違和感のある世界観も印象的でした。
微妙に笑えるセリフもあり、重たいテーマなのですが謎に淡々としてるのがこの作家さんの特徴だな〜と思います。
ハマる人はめちゃめちゃハマるはず。
メロ・ケムの出生にも謎がありそうで続きがとても気になります!
次回4巻で完結らしいので読むなら今!!
みなさま推しっていらっしゃいますか?
今回は女子高生二人がクラスメイトの“霧尾くん”に一方通行な愛を妄想する『一方通行ラブコメディ』をご紹介します!
二人で妄想するシーンはシュールだったり、ハイテンションだったりで飽きません笑
テンション高めで友達と推しの話するの楽しい〜わちゃわちゃをずっと見ていたい〜
だんだん物語に謎もでてきており、面白いだけじゃない!とっても続きが気になるストーリーです!
他にも個性豊かな気になる登場人物たちもでてくるので、二人とどう関わるのか?気になるところです。
もちろん“霧尾くん”がどんな人物なのか…?そこにも注目してみてください。
大人になって学生時代楽しかったことをふと思い出すと、くだらない日常会話だったな…と。
友達と語らう青春っていいな〜オススメの作品是非読んでみてください!
感涙必至!ネタバレなしで読んで欲しいマンガ(個人的に)第一位!
主人公の健気さに心打たれる、異世界系タイムスリップファンタジー!
魔法学校に通う17歳のオリアナは、ある日恋人のヴィンセントと共に原因不明の死を迎える。死ぬ前の記憶を持ったまま、7歳の姿に死に戻ったオリアナ。愛しい恋人との再会を夢見ながら幾年を過ごし、やっと再会するも、彼はオリアナのことを何も覚えていなくて……。
登場人物たちそれぞれに個性が光り、感情移入待ったなし。
読み進めるうちに「あれ?涙腺緩くなった?」と視界が霞み困惑しますが安心してください、ストーリーのせいです。
青春の一言では片付けられないキュンあり、涙あり、笑いあり、ミステリあり。
みんなが幸せになるエンディングを迎えてほしいと願わずにはいられません。
まずは明るくひたむきなオリアナちゃんと、"あの日"の謎を追い求めてみてください・・!
原作ノベルもありますので気になった方はそちらもぜひ!!!
主人公の鋼之助さんは平和な江戸時代の貧乏侍。
彼にはあらゆる金属を捻じ曲げる特殊能力があり、刀剣類は彼の身体に触れることすらできない。
結構なチート能力だと思うのですけど、これが自分の意思とは無関係に発動するとなると話は別。
侍なのに刀に触れず、ヒゲを剃ろうにもカミソリすら使えない。
それどころか「刀を持てぬ侍」と周囲からは馬鹿にされ、仕事にすらありつけない始末。
斬り合いともなれば頼もしいはずの能力が日常生活に仇をなす悲しさ…。
鋼之助さんは自らの能力を呪い、自己嫌悪に苛まれます。
ですが、そんな鋼之助さんは思いもがけず絶世の美女・月さんを妻に迎えることに…。
思い悩む鋼之助さんに寄り添う月さんの優しさ、健気さが心に沁みます。
鋼之助さんだけでなく周囲の登場人物にもドラマと正義があり、物語にグイグイ引き込まれる良作です。
強面な寿々木くんの趣味は、季節の手しごと、お菓子作り、植物のお世話など。家族の為に朝からハーブティーを入れたり、フルーツを絞ってくれたり…いわゆる“ていねいな生活”を地でいく男子高校生です。
はい、もう存在が素敵過ぎますね。夫、恋人、友人、ご近所さん、なんでもいいのでお近づきになりたい…!
でも学校という狭い世界ではまだ先入観や誤解も生じやすいようで、寿々木くんも中学時代に心ない言葉で傷つき、高校では本当の自分を隠そうとしてしまいます。
読んでいる側のオトナとしては「キミ最高だよ!」という声が届けられずもどかしくなりますが、新しい出会いを通してお互いを思いやる心を学んでいく姿に思わずグッときてしまうこと間違いなし。
読めば自分も色々な人に寄り添いたくなるはず!寿々木くんの青春(そして恋!)、一緒に見守りませんか?
ディストピア×ほっこりグルメの新感覚ストーリー!
謎の植物が支配する世界でたくましく生き抜く姉妹の人間ドラマです。
姉のみどりと妹のさくらは義理の姉妹。
家族になって間もないある日、目が覚めるとそこは人・動物・鳥・虫が消えた世界でした。
そして街中には動物の肉を食べて成長する謎の植物が生息していて――
という設定だけでもディストピア好きの私はワクワクが止まらないのですが、
未知の植物との戦闘や街の開拓がメインではなく、
ひたすらに知恵を絞った料理を作りまくるというまさかのグルメ漫画展開に一気に引き込まれました!
畑で野菜を栽培したり、物流倉庫の保存食や調味料を拝借したり、
荒廃した世界で生き抜く姉妹のたくましいこと…
そして姉・みどりの発想力が光るレシピに脱帽です……!
車麩を揚げて煮詰めて豚角煮、木綿豆腐を揚げてフライドチキンなどなど、
確かにそれっぽくなりそう!と思わず納得しちゃう創作料理ばかりでした!
もちろん料理だけではなく、新たな生存者と出会ったり異形の植物を見つけたり、
どんどん深まる世界の謎からも目が離せません。
SF・グルメ漫画・人間ドラマのどれか一つでも好きな方は絶対ハマるはず!!
死後の魂はどうなるのだろう…様々な作品で描かれてきたであろうテーマですが、本作品は、明治19年夏、生命の尽きた人間の魂を集めてまわる小さな鬼たちの感動奇譚です。
鬼たちの姿は人間には見えません。しかし、子供の鬼・寅輔は鬼の姿が見える相馬という人間に出会います。
協力してお化け退治を始める二人ですが、寅輔は相馬と出会って一生懸命楽しそう。
このお話は鬼たちが無邪気でとってもかわいいのです!
そんな中、依頼の家で身寄りのない女中のねねと出会い運命は動き出します…
作品を読み終えるとどうしてタイトルが『かくりよの千日雛』なのかわかり、ジーンとしてしまいました…!
鬼の子供たち、みんなが幸せになってほしいな〜
心温まるストーリーです!鬼たちにほっこりしたい、うるっとしたい方是非読んでみてください!
唐突ですが、「アート」とはなにか、考えたことはありますか?
千差万別の答えがあるかとは思いますが、「絵を売る」ことに焦点をあてた、あまり類を見ない作品を紹介させてください!
近年、NFTが話題を呼び、資産価値として注目を浴びる「アート」。市場価値や美術史的価値の高さ故に、予期せぬ思惑にも巻き込まれてしまう「アート」もしばしば見受けられます。
さて、「アートの価値」について触れてみましたが、果たしてその価値はどこで誰がどうやって決めるのでしょうか。
上記問いの他、絵画の流通をはじめアート市場を取り巻く環境について分かりやすくストーリーに盛り込まれているので、初心者でも肩の力を抜いて読めるのも魅力。
市場と個人の両方の視点から芸術の価値を描く本作ですが、主人公の生い立ちが明かされるに連れ心にズシンと響く響く…!
謎の資産家、透のふとした狂気の行方も気になるところ。
様々なアーティストやアーティストを志す方だけでなく、老若男女手にとって欲しい一冊!
巻末の読み切り「あざにおしろい」もだいぶ良きなのでぜひご覧ください!
おそらくその名を知らぬ人は居ないであろう大文豪・夏目漱石。
英語教師でもあった彼が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳したのは有名な話ですが、実はこの逸話には裏付けとなる資料が存在しないようです…。
イギリス留学中の彼が最愛の妻に手紙で送った愛の言葉は、もっと単純で真っ直ぐなものでした。
明治の男らしく気難しやで照れ屋な漱石が珍しくデレた恋文をはじめとして、樋口一葉、谷崎潤一郎、北原白秋、芥川龍之介の恐らく本人は公開して欲しくなかったであろう恋文にまつわる物語が本作には収録されています。
一番心に響いたのは漱石の話でしたが、谷崎純一郎のマニアックさや、芥川龍之介の甘々ぶりも笑ってしまいました。
日本の文化史を彩る文豪たちの恋物語。是非読んでみてください。
人と集まると、自然と健康の話になってしまうこの頃。その流れで友人にすすめられ、一気読みしてしまったのがこちら。
主人公のさとこさんは持病を抱えていますが、同じくらいの歳になると病名の付かない不自由さを抱えている人も少なくないはず。心身問わず「最近なんだか疲れてるなぁ」と感じている人に2つの側面から寄り添ってくれる作品です。
ひとつ目は、気持ちをラクにしてくれる言葉。
やさしい絵柄ですが登場人物それぞれが抱える人間関係の難しさが鋭く描かれ、それに対する年長者の言葉が何とも心にしみるのです。
もうひとつ、薬膳の考え方に近いお話がたくさん出てくるのもおすすめポイント!
四季に合わせ様々な食材が食べられるのが日本の良い所ですが、旬のものはおいしい(かつ安い)という理由だけでなく、“今この食材を食べる意味”も知識として加わり、日々の買い物が一層楽しくなりますよ。
そして最後に、誰かとリラックスしてご飯を食べることはとても大切なんだなぁと思える作品。読んでぜひタイトル通りゆったりした気持ちになってください♪
いつでも気軽にご飯誘える友だちがほしい!!と思うことありませんか?
ご飯友だち=飯フレという素晴らしい関係を描いた人間ドラマ×料理漫画をご紹介します!
ひとりでご飯屋さんに入れない主人公。
マッチングアプリで出会った男性とひょんなことから飯フレ関係になり、
定期的にご飯に行くことに。
この二人の関係がめっちゃ良く…特に予定がない日に「今から焼肉行きませんか?」なんてお誘い来たら絶対テンション上がりますよね…
ご飯を食べながら最近あった出来事を聞いてもらったり、何気ない一言で背中を押されたり、
人とご飯に行くとただ食べるだけじゃない良さがあるよな〜と思いました。
二人の関係が今後変わっていくのか、それともこのままなのか…個人的続きが気になる漫画No1です!!
女子高生の青春っていいですよね...!!!
キラキラ女子高生・あやが気になるのはCDショップのミステリアスな「おにーさん」!
しかし「おにーさん」の正体は、話したこともない、同じクラスの目立たない女子・みつきだったのです...!
推しに会いたいあやがキラッキラしてて、はやく2人もっと仲良くなって...!!と応援しながら読んでいます。
「おにーさん」は仕草がとってもかっこいい!恋する乙女なあやが眩しいです。
一方、みつきも正体を言おうか悩む姿も青春...ドキドキ。
あやとみつきは好きな音楽の傾向が一緒なのですが、好きなものが一緒って運命感じちゃうよなぁ〜
2人がいるだけで素敵な空間だな〜と思います!
そんな2人を陰からこっそり応援していたいです!女同士の「愛情」を巡る物語、是非読んでみてください!
あ”あ”あ”あ”あ”あ”ーーーー!
甘酸っぱい!こんな青春間近で感じたかった…。
あまり目立たない地味な女の子が、ゆっくり成長しながら恋をしていくお話。
ピュアっピュアな椿ちゃんに心が浄化されると共に、
学生ならではの等身大の悩みや葛藤に胸がきゅーっと締め付けられる…。
同調圧力の回とかリアルすぎるし、こんな人いたいた!という学校あるあるや思春期の学生が上手く描かれています。
もやもやすることもあるけど、最終的には温かい気持ちになってる不思議な魅力。
ちなみに五十嵐くんみたいなイケメンはどうやったら会えるのでしょうか。
世の中優しいことばかりではないけれど、身近な人を大事にしたいな、という気持ちで溢れる作品です。
『ABURA』は新選組作品では悪く描かれがちな御陵衛士の方々を主役に据え、彼らの盟主が非業の死を遂げた「油小路事件」を描いた作品になります。
幕末の新選組を扱った作品は数多くあれど、その敵役の伊東甲子太郎率いる御陵衛士(ごりょうえじ)をテーマ据えた作品はあまり見かけないように思うので、この作品はそういった意味でも貴重かもしれません。
1巻の主人公として表紙を飾るのは、元新選組隊士で後に御陵衛士に加わった、魁先生こと藤堂平助。
新選組時代は「池田屋の変」でも活躍し、有名な新選組作品『薄桜鬼』にも登場する剣客です。
伊東一派の粛清を図った近藤や土方も、古い仲間の藤堂だけは助けようとしていたのは幕末好きには有名な話ですが、本作でも藤堂との回想を交えてそこに至る情景を丁寧に描いています。
また物語が御陵衛士側の視点で進む為、伊東をはじめとする藤堂の仲間たちの正義がしっかりと描かれているのは勿論、敵対する新選組側の正義もちゃんと描かれており、ありがちな敵味方の抗争にはなっていないのが嬉しいところです。
幕末、新選組、人間ドラマが好きな方にはオススメの作品です。
みなさん、日本語を上手に使えていますか?
美内すずえ先生の国民的女優マンガ『ガラスの仮面』。
初期のエピソードでヒロインが「はい」という言葉を2つの意味で使い分ける話があるのですが、
子ども心に日本語って面白いなぁ、と衝撃を受けたのを覚えています。
そんな気持ちを久々に思い出させてくれたのがこちらの作品。
頭脳バトル系ですが、プレーヤーが“言葉”で闘うという
「その発想はなかった!」設定なのです。
バトルゲームの参加者はランダムで日本語の「動詞」のスキルが与えられ、
対象物に対してそのスキルを発動できます。
フィールドは現実世界。
敵が持つスキルを推測したり、自分の動詞の新たな活用方法を探ったりしながら勝者を目指します。
生死をかけたゲームなのでかなりバイオレンスな描写もありますが、
“なぜか”ゲームに異様な才能を発揮する主人公に助けられつつ、
「この人の動詞はなんだろう」
「そんな使い方もできるのか」
「最強の動詞、あるかな…」
と知らぬ間に自分もプレーヤーと同じ気持ちで没入していること間違いなし!
時に愛を伝え、時に人の命を奪う。
人間にとって強い力を持つ言葉の魅力を、このゲームで感じてみませんか?
春は別れの季節ですね…
ちょっとセンチメンタルになってしまう今日この頃ですが、
別れによって得るものもあるんだなあ〜と思わせてくれるこちらの作品をご紹介します!
この作品は7つの物語を収録した短編集です。
それぞれの物語につながりは無いのですが、
うっすらと「お別れ」を感じるお話が多いのが印象的でした。
表題作『うみべのストーブ』は恋人とのお別れを描いた物語です。
お互い大切に想ってるのに上手くいかない…切ないな〜と読み進めて、
最後の展開でおっと思いつつ、やっぱり寂しさが残るラストに胸が打たれました。
お別れは辛いけど、結局自分で反省して立ち直って明日からも頑張るしかないんだな、と悲しくなりましたが、
主人公にとっては成長に繋がる良いお別れだったのかもしれません。
個人的に一番好きなのは夫が透明人間になっちゃう『きみが透明になる前に』です。
透明人間というトンデモ設定ですが、大切な人の姿が見えなくなっても変わらず一緒にいられる?という視点が斬新でした。
絵的にもとても心に残る表現が多く、セリフも本当に印象的で…とにかく絶対に読んでほしい!!
「お別れ」後の、ちょっと寂しくなった毎日で前を向くためのヒントを得られる1冊だと思います。
今いる人を大切にしよう…という気持ちになれるので、最近やさしさが足りてないなと感じる方にもぜひおすすめです!
「おひとりさま」の時間、みなさんはどのように過ごしていますか?
こちらは私も大好きな作品『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチ先生がおくる、様々な人が「おひとりさま」でステキなホテルに泊まる日常を描いた作品です。
ホテルを作る会社に勤める塩川史香は、ホテルで「おひとりさま」の時間をとても大切にしています。会社の同僚たちもホテルに対していろいろな思いがあります。大人だからこそ人生いろいろあるけれど、そんな時こそ1人の時間。
自分にちょっと贅沢をしてホテルでゆっくり過ごすのもいいなぁーと思う1冊です!実際に存在するホテルなので宿泊の時間を具体的に想像できるのはもちろんのこと、泊まることもできます。
これからも様々なホテルが登場すると思うととっても楽しみです。私も「おひとりさま」で作品に出てきたホテルに予約してみたいな〜と思います!
クソみたいな同僚、上司、隣人や赤の他人。祟ってやりたいと思った経験はありませんか?
理不尽なことは我慢せず、守護霊におまかせ!ムカつくあいつにお仕置きして恨みを晴らしちゃいましょう♪
うらめしや… うらめしや… この恨み はらさでおくべきか…!
「え?令和で【うらめしや】って(笑) 」
そう思った方はまだまだこの良さを知らないだけ!!
いや〜、正子。私の守護霊になりません?(守護霊で合ってるよね??)
度々出てくるパワーワードが強すぎて強い!あっはっは。元カレへの復讐がどうなるか楽しみすぎる〜〜〜!ときどきゾクッとするような描写もありますが、ハイテンションな登場人物たちとテンポに全部持っていかれます(笑)
笑えてスッキリするけど、どうせ読むなら元気な時におすすめしたい1冊!
みなさん!!!『苺ましまろ』が電子書籍でも読めるんですよ〜!子どもの頃アニメにハマって、そこから漫画も読み始めた記憶があります。そんな方も多いのではないでしょうか?連載22年だそうです!我々も年を取るわけですね…!(笑)
本作は、小学生女子4人+高校生のお姉ちゃんのほのぼのした日常コメディです。いつみてもかわいいし癒されます!しかしながら笑いの方向性がシュール寄りなのがツボです!ゆるい雰囲気の中でもしっかりとしたツッコミ…ボケとのバランスが絶妙です(∩´∀`)∩
服が本当に凝っていてリアル!ずっと可愛い!ばらスィー先生のこだわりを感じて好きです(笑)
推しはアナちゃんです!疲れたときや、何となくのんびりしたい時におすすめ!ぜひ読んでみてください♪
タイトルの『Artiste』はフランス語で意味は「芸術家」のこと。物語は生まれつき特別な嗅覚と抜群の味覚を有する気弱な主人公・ジルベールを中心に進みます。
意外な過去を持つ一癖も二癖もある登場人物が、ぶつかりながらも信頼関係を築いていく様に魅せられ、気が付けば最新刊まで一気読みしていました。
主人公の仕事がシェフということから、料理や厨房の中の話だけで進むのかと思いきや、近所に住むサブキャラクターに焦点を当てた話などもあり、群像劇として完成度が高い作品だと思います。主人公の引っ越し先に住む方々を見て、タイトルの意味が分かったような気がしました。
料理のレシピもちらほら載っていたりしたので、趣味が料理の自分としては読みながら色々試してみたりして新しい発見もありました。また猫(クロックムッシュ)が個人的にツボでした。
ほっこりするような優しい世界に触れられる作品です。是非読んでみてください。
『私の少年』の美少年に心奪われすっかりファンになった高野ひと深先生。その美しさを今度は“女性”に託し、フェミニズムをテーマに掲げた本作も目が離せません!
女性なら誰しもきっと感じたことがある生きづらさや、それに立ち向かう術を知らない若者が取らざるを得なかった行動がリアルに描かれ、やり場のない怒りとともに、そんな社会で支えあって生きる人間への愛おしさもひしひしと感じられる本作。
難しいテーマの一方で、個人的に最も期待しているのは依知たちが育った“学園”を巡るSF要素!
筆者の執筆時点(2巻)ではまだまだ謎が多いのですが、カズオ・イシグロ氏の『わたしを離さないで』を読んだ時のような心の底がぞわっとする感覚を覚えており、ぜひ一緒に結末を見守って頂きたいなと思います!
主人公:尾崎流星(18)が大学に進学し、強烈な生徒ばかりの「俳句ゼミ」に入るところから始まり、濃ゆ〜いメンバーと共に俳句を学びます。
とにかく優しい人しか出てこないです!!登場人物みんなが自由にのびのびと生きてる感じが最高で、会話が面白くて思わずニヤけてしまいます。
俳句ゼミのメンバーが、仲間というほど団結はしていないけど、お互いが居心地良さそうにしていて素敵です(泣)
俳句を知ると世の中の見え方が変わる気がしますね。
何でもない日常でも切り取って見てみたら特別なものに感じますし、
ある事象やそれに伴う想像も、その人だけの感性で表現されるので思わず「エモ…!」という気持ちに(笑)
こんな学生生活を送りたかったし、何かを生み出すって素晴らしい!
ミステリ読んでると最終的に怖いのは人間って気づくよね。
実写ドラマ化もされた、怪事件を愛する准教授×嘘を聞き分ける大学生の民俗学ミステリです。
ミステリ読みたいなぁと思ってた時であった作品です。殺人事件が頻繁に起こるようなミステリではないけど読んでいてゾクッとします。
人によって物事の感じ方って違うんだよっていうのを怪奇現象をベースに伝えてくれる作品だなと感じております。
不特定多数の人とつながらなくてはいけない現代において知らない方がいいこともあるよなぁ。生きる上で自分も無意識嘘をついているんだろうなぁ。とちょっと怖くなってしまいました。
嘘ってきっと自分を守るためにも人を守るためにもつかわれてて、それが複雑に折り重なったときに事件になるんだろうなと読み終わった後に感じました。
日常の過ごし方が少し変わるかもしれないそんなミステリ、読んでみませんか?
宝塚歌劇団の男性版がもし存在したら…の世界で描かれる青春物語!
主人公の進藤瑞穂が“男子のみ”で構成される吉祥寺少年歌劇で男役に憧れて、付属の音楽学校に合格し入学します。しかし最初の適性面談で娘役と判定されて…と現実との違いに悩みながらスタートします。
その後主席候補の白井寿と出会い、正反対のようにみえる二人がペアになりお互いを意識して演劇の高みへと進んでいく姿がとてもアツいです。
実際にはない吉祥寺音楽学校ですが、厳しさ・行事や用語などどこか宝塚音楽学校を感じる部分もあり、宝塚がお好きな方は更に楽しめるかもしれません!
こちら1冊で完結なので、瑞穂の物語が最後まで描かれておりとても読みやすいです。最後のシーンは儚いけれど、美しい少年たちの生きざまに涙がでてきました。
こんな素敵な劇があったら私も観劇しに行きたいです。
古物店の店主である松永伊織。彼のもとにはいわく付きの骨董品ばかりが集まってくる。
持ち主に会いたいと嘆く掛け軸、深夜に徘徊する市松人形、嫁ぎ先を見つけるまで脱げない訪問着といった、
さまざまな悩みを抱えた付喪神たちを救うべく、伊織と墨晶(古き印章の付喪神・ぼくしょう)のふたりが奮闘するオカルト人情和風ファンタジー!
滑らかで美しい曲線が印象的なイラストにも目を惹かれますが、時に鮮やか時にコミカルに描かれるストーリーや二人の掛け合いももっと見ていたくなります。
そして付喪神たちがなんとまあ可愛らしいこと!
私の身の回りにももしかしたら…?と想像が膨らみ、何度でもおいしい作品◎
その純粋さ故に人を傷つけてしまう禍(まが)になってしまう過程が悲しくも美しい。大事にしてくれる新しい持ち主が見つかるように切に願います。お気に入りの付喪神も探してみてくださいね!
伊織と墨晶の過去も未来も気になる〜〜〜!是非続きをよろしくお願いいたします!!
農業高校に通う歴史好き女子高生、綾小路静子が織田信長の元で出世していく!?
戦国時代にタイムスリップ!みたいな作品は他にもいくつかありますが、この作品は一味違った面白さがあります。
現代の農業知識や栄養学を使って、作物を増やしたり農村の人々を健康にしたりと大活躍!
信長の勢力拡大に大きく貢献します。
「ちょっとうまくいきすぎだろ!?」
「どこでこんな知識仕入れたん!?」
と思う所もありますが…(笑)
異世界でチート能力を使っているような無双感もありつつ、あくまで現代人が持てる力を駆使して戦国時代に影響を与えていく。
そのうち静子は戦にも駆り出されるようになり、影響力がどんどん大きくなっていきます。
異世界転生もの、歴史ものが好きな人どちらにも自信をもっておすすめします!
「死の天使長」の異名を持つ革命家・サン=ジュストを主人公に据えたフランス革命に至る物語。
ロベスピエールやマリー・アントワネットを主題とした作品はよく見かけますが、サン=ジュストの視点で描かれる作品は珍しいように思います。
ただこの作品、絵は綺麗なのですが結構グロい…。でもそのグロさに眉をしかめつつも次の展開が気になりついつい読み進めてしまうのは、著者の構成の上手さなのかもしれません。
また妹の笑顔を取り戻すため、強大な権力に立ち向かう主人公と従者の関係性は『銀河英雄伝説』のラインハルトとキルヒアイスのようでもあり、ダークな雰囲気のなかにも熱いものを感じます。
過去には『ベルサイユのばら』にも登場し、誰もが一度は名前を耳にしたことがあるであろう革命家の復讐劇。是非読んでみてください。
「ばらかもん」とは五島列島方言で「元気者」という意味。半田先生と島民たちの島での生活を描いていて、田舎が舞台なこともあり、人との繋がりに心が温まります。登場人物が全員とても個性的で、ほっこりしつつもギャグシーンも満載です。
もう一人の主人公ともいえる、小学1年生の女の子・琴石なるちゃん。天真爛漫でとても明るく行動力がある女の子です。なるちゃんと先生の掛け合いがとてもかわいくて面白くて癒されます。
書道で良い結果が残せずに落ち込む先生を、なるちゃんが餅拾いに連れ出します。餅拾いは、船からまかれるお餅を拾うイベントです。半田先生はもちろん未経験なので、周りの人たちに敵いません。
何もうまくいかずにさらに落ち込む先生に、餅拾い名人の「ヤスば」が声を掛けます。その時のヤスばのセリフが、とてもハッとさせられます。好きなシーンのひとつです。
都会で暮らす私たちにこそ、是非読んでいただきたい作品です。
このマンガは本当にすごい。ここ10年くらいで最も心を揺さぶられた作品です。
現在は書籍の形が紙から電子への移行期。そしてこの作品が取り扱う時代は、活版印刷が世に出た頃の東欧。C教正統派によって異端が火あぶりにされる世の中で「地動説」に目覚めた人たちが、この異端思想を後世に残そうとする物語です。
今に生きる私たちは「地動説」の信奉者ですから当然主人公たちに肩入れします。しかし異端思想者たる主人公たちは異端審問官に追われ、とうとう悲劇的な最期を迎えます。
ただそれでも「地動説」だけは後代に遺そうとする。私たちは切れてしまいそうな糸で繋がった「地動説」に胸をなでおろし、そして次の主人公の時代を迎えます。そしてまたハラハラします。
要するにサスペンス作品です。連載中は今回も何とか生き延びた感でいっぱいでした。
そしておすすめポイントは長尺の台詞。この作品には対話や問答の末に長尺の台詞が出てきます。これが普遍的で叡智の結晶ともいえるもので、味わうほどに深い台詞なのです。
一部を抜粋すると、
"もし……過去の積み重ねの先に答えがないなら、真理にとって我々は無駄だったかもしれん。しかしたとえ…誤ちでも何かを書き留めたことは、歴史にとって無意味ではない。"
など、何度読んでもグッとくる台詞が沢山あります。そして自らを省みてしまいます。
また、歴史フィクションの作品は数多くありますが、メタ的に人の歴史そのものをテーマにした作品は珍しいと思います。興味を覚えられた方はぜひ読んでみてください。
初めて読んだのは高校生の時でした。友人がビックスピリッツを読んでてこれスゲーよって紹介してくれたのがきっかけです。
著者の伊藤潤二先生の画力が半端ないのは言うまでもないですが、ただのホラーではなく意外性というか違和感があふれていてページをめくるたびにキモいです(いい意味で)
よくもまあ「うずまき」というものをテーマにこれほどのホラー漫画を描くことができたものだと。
特に注目してほしいのが主人公 桐絵の彼氏にあたる秀一君です。この作品、自分は3回楽しめると人に説明することがあるんですが秀一君の印象が読むたびに変わります。
一度目はヤバいやつ、二度目は笑えるやつ、三度目はカッコいいやつなんです。ネタバレしないようにしないといけませんがこの作品最初読むとそれはそれはホラーなマンガなわけです。
ただ一度展開を知ってからまた読むと、いたるところにツッコミどころが散りばめられているのがわかります。そんなツッコミどころをクリアして再度読むと改めてこのマンガのストーリー性が優れていることに気づくのです。
自分はホラー漫画でありギャグ漫画であり純愛漫画だと思っています。一冊で3度味わえる『うずまき』をぜひ読んでみてください。(※耐性ない方は閲覧注意!)
ヒロトは超自由人。後ろに急ぐ人がいてもエスカレーターの右側で立ち止まったり、映画に遅れそうでも野良猫を見つけ写真を撮ったり、気ままな散歩の途中で道端のコケを踏んでみたり…。
なにかと忙しない現代社会、こんな人に出会ったら迷惑に感じる瞬間もあるかもしれません。でも、実はみんな「本当はこうありたい…」と思っている。
それがヒロトの生活なのです。
ただそんなヒロトにも生きる上での軸があり、周囲の人はその軸の真っ直ぐ通ったヒロトからの言葉で心救われます。
代表的な言葉は、上京したてのいとこ・なつみちゃんが大学に行けず悩んでいた時の言葉。
「くよくよ考えたってしょうがないじゃん。あ、でも夕飯はめっちゃ考えるよ、くよくよしないから。」
くよくよ考えるな!と言うだけなら簡単ですが、そこに付け足された一言が、ヒロトが地に足のついた自由人であることを物語っているように思います。
そして作中に出てくる街並みもこの作品の魅力の一つ。
ヒロトとなつみちゃんは阿佐ヶ谷の平屋に住んでいるため、作中では実際の阿佐ヶ谷〜高円寺の風景が忠実に描かれています。
私も阿佐ヶ谷は夜の散歩でよく歩くのですが、そのときに感じる"静かだけれどキラキラして温かい"阿佐ヶ谷の空気感がそのまま味わえます。
また4巻では、これまで各々の生活を送っていたさまざまな登場人物たちが、ヒロトを中心として徐々に繋がり始めます。
お気楽に生きていたヒロトも、あるハプニングがきっかけで大きな変化が…?
嫌なことだらけの現代社会に疲れたら、ぜひこの作品でほっと一息ついてほしいです。
「帰り道ふたりで心霊スポットに寄り道しませんか?」
そんな出だしで始まる『ゆうやけトリップ』。ここだけ読むと心霊物かと思われがちですが、どちらかというとライトミステリで街の噂を確かめに回る放課後の小さな冒険譚、やさしくて懐かしく少ししんみりするお話です。
主人公の二人は対照的で、小さくてちょこまかと動き回り『小動物』と評される蜷森さんと、物静かでおっとりとした非常に長身な転校生・雨村さん。
クラス内ではほとんど認知されていない関係ですが、放課後の寄り道の中で交わされる微笑ましい会話は二人だけの秘密でもあります。また会話の端々からお互いを思い遣る気持ちが滲んでおり、とても優しい気持ちにさせてくれます。
二人が探す噂の真実はどこにでもありそうな、分かってしまえば他愛のないものでしょう。しかし、二人の放課後の寄り道はかけがえのない思い出の時間として残るのだと思います。
グレースケールで描かれる宵の坂町はどこかぬくもりを感じさせ、その造形も坂の町の名の通り無数の階段にレトロな街並みと、とても魅力的です。また描き込み密度もさることながら空気の匂いさえ感じるような描写に、タイトルにもあるゆうやけに通ずる薄暗さ。
とあるシーンでカラーページが挿入されるのですが、今までグレーで表現されていたこともあり、非常に鮮やかに心へ沁みてきます。この作品一番の見所かもしれません。
そして転校生の雨村さん。彼女がいつ転校してきたのか蜷森さんは覚えていません。そんな雨村さんは蜷森さんにある問いかけをします。
「幽霊って…いると思う?」
まずはなんといっても絵が、特に猫が可愛いです。癒されます。タマとじいちゃんは人より猫の方が多いんじゃないのかと思うくらい猫だらけの島で暮らしています。
タマはじいちゃんを「大吉つあん」と呼び、ばあちゃんに頼まれたから面倒を見てやっているしもべだと思っている様子。じいちゃんはじいちゃんで、ばあちゃんの忘れ形見のようなタマさんをとても大事にしていて、タマさんがお出かけしていなければどこに行くにも一緒です。
ねことじいちゃんという組み合わせだけでも可愛いが過ぎるのに、そんな仲良し2人の様子にも和みます。また、可愛いだけののほほん猫漫画のようですが、登場人物と猫たちの人間味(動物味?猫味??)溢れるやり取りや関係性など、それぞれの背景描写も見どころです。
猫が嫌いだと言いながら猫たちにご飯をあげる大吉さん家のお隣の根はやさしい巌さんや、ご年配の方が多い島で元気に声をかけながら郵便配達をする島の若者さとし、毎日喧嘩しながらも片方の具合が悪いという知らせを聞くと心配する天邪鬼なばあちゃん達。
親しいご近所さんを気にかけるような気持ちで続きが気になってしまいます。
しんみりしたり、ほんわかしたり、自分を顧みたり、これからの事を考えてみたり、、、といろいろな感情を思い起させてくれるのもおすすめできるポイントです。
水彩画のようなタッチで柔らかい絵ながら、じいちゃんとタマさんを中心に島の人々や猫たちが生き生きと描かれていて、絵としても物語としても楽しめますので、癒されたくなったら読んでみてください。
子育てが落ち着いたり、定年退職したり、自分の時間が増えて
昔好きだったことや新しいことを始める周囲の人たちを最近羨ましく眺める機会が多く、こちらの作品もそんな気持ちで手に取りました。
離婚という形で自分だけの時間を取り戻し実家に帰ってきた主人公。
40歳という年齢と土地柄のせいで前途多難ではありますが、「自分が心から楽しいと思えて夢中になれるもの」への情熱のおかげか、少なくとも私にはただの“出戻りのかわいそうな人”には見えません。
そしてそのまっすぐな想いがかつての天才ピアノ少年の心も動かす…?
音楽マンガならではのドラマチックな展開に期待が高まります!
まだ1巻ですがもう「Over the Rainbow」の脳内再生の準備もばっちりです…!
いくつになっても自分の心に正直でいたい。でも現実はなかなか上手くいかない…
そんな方にぜひ手に取って頂きたい作品です。
登録者数100万人越えのYouTuber【コズミック】。スバル・コスモ・ギンガのイケメン3人でゲーム実況や面白い系企画の動画配信を行っているグループです。
タイトルの通り、その3人にそれぞれ”ガチ恋”してしまった女の子が理性と本能の狭間で揺れ動く物語です。
一見、狂気的なぶっとんだオタクが怖い話なのかな?と思われてしまいそうですがそんなことはないです!
彼女達(ガチ恋してる女の子達)の思考プロセスをたどると、めちゃくちゃリアルで、何かを推したことがある人間の誰しもが一度は思ったことのある感情が詰まっています。
他人事ではなく、行動に移すか移さないかの紙一重の差なのかな〜とジワジワ思います。
また、話しが進むにつれて彼女たちとコズミックの関係性もかなり味わい深いものがあり、
単に”ヤバいオタク”として処理できるものではなく、ある種の悲哀があって描写が絶妙だなぁと感心します。理性や倫理を上回る激アツ感情をみると、一周回ってみんな愛おしく見えてくる不思議です。
人気YouTuberもただの人間ですし、それぞれの葛藤や自己矛盾があり、どうしようもできないこともありますよね。。
ギャグも面白いし、オタクの描写が上手すぎます!
私はほぼYouTubeを見ない人間なのですが、本当に現実でコズミックが存在していて欲しかった〜!推したい〜〜!下火になんてさせない…!!!という気持ちにさせてくれます(笑)
コスモくん推しがギンガ推しに変わりそう…いや全員好きだわ…
ぜひ読んでみてください
「普通はこう」「〇〇とはこうあるべき」みたいな決めつけにモヤっとすることありませんか?
そんなモヤっとを100%解消!とはいかないものの、友達に悩み相談した後のように気持ちが楽になる作品です!
結婚願望強め・仕事はバリバリのあいこと、恋愛や結婚にはあまり興味なし・家事が好きな絵本作家のともこ。一緒に暮らせばお互いの苦手分野を補えるのでは?ということで、正反対な二人のシェアハウスが始まります。
最初は価値観の違いで衝突したりもしますが、自分の考えを正直に伝えたり、ご飯を食べながら話したり、対話を通して解決していく様子がとても素敵でした。
「この人は私と考え方が違うんだな…」と諦めちゃうのってすごくもったいないんだな〜
違った価値観の人間との共同生活を経て、自分の中にあった「普通はこうでしょ」「〇〇なんてありえない」という決めつけを少しずつ捨てて「自分はどうしたいかな」という考え方で人生を選ぶようになった二人。
みんなこういう風に考えられたらしんどいしがらみも無くなるのにな、でもそもそも自分もそういう決めつけしちゃうときあるな、とすごく色々考えてしまいました。
読んだ後少し人に優しくなれる作品なので、なんか最近自分荒れてるな…という方にぜひおすすめしたいです!
表紙買いしたらウィ〇ペディアを漁る毎日になりました。史実に興味がないという方にもぜひお勧めしたい作品…!
可愛い笑顔が売りの奴隷の少女シタラは、教養を付けさせるべくとある学者の家に預けられる。内心奴隷としての身分を受け入れられないシタラは脱走を試みるもあえなく失敗。しかし、居合わせた子息との出会いが彼女の人生観を変える。それからは自身の人生を切り拓くため、「知」を求めるが――。
かわいらしいイラストとは裏腹に、「知」を題材としたハードな内容が絶妙なバランスで、読み進める指が止まりません。
これでまだ序章とは…!早く続きが読みたい!ムハンマド坊ちゃん(泣)
精緻な時代考察と丁寧に描かれるストーリーに知的好奇心をくすぐられる方も少なくないのでは。いつの間にか少女シタラの不思議な魅力に取り憑かれること間違いなしです!
問題児たちばかりのクラスに担任としてやってきた美人の新米教師・葛西先生
男子生徒は色めき立ち卑猥な言葉を浴びせるもうまくかわす先生。
先生が教室に入ろうとするとことに水を浴びせかけ、笑う生徒たち。
これはそんな問題山積みの生徒たちと、新米美人教師が様々な問題を乗り越えて少しずつ心の距離を縮めていくハートフル青春ストーリー!…ではもちろんありません。
タイトルの通り「サイコ」なんです。この先生。
1巻から早くも本性があらわになりますが…2巻でさらに加速。
調子に乗ったいじめっ子が痛い目に合う…なんてレベルを超えています。ぜひその目で、葛西先生の「サイコ」っぷりを、目をそらさずに見てもらいたい!
明治時代の学校を舞台にした青春群像劇。
主人公は俳句の中興の祖と呼ばれる俳人・正岡子規(作品内では升)と、日露戦争でロシア艦隊を打ち破った名参謀・秋山真之(作品内では淳五郎)。
司馬遼太郎先生の歴史小説『坂の上の雲』にも描かれた内容でもあるのですが、歴史物特有の堅さは全くなく、実在する二人が実際に過ごした学生時代が、ほのぼのとした温かい絵柄で描かれます。
登場人物の一人「清水」との絡みは、脚色はあるにせよ実際にあった話のようなので、その点に関しても胸にせまる物がありました。
登場人物たちの予備知識が全くなくても十分に楽しめる作品なのですが、物語自体が彼らの青春時代で完結しているので、作品を読んで彼らの行末が気になった方は江川達也先生の『日露戦争物語』も併せて読んでみるとスッキリするかも知れません。
少女漫画の見どころといえば「お互いの気持ちが通じ合うシーン」
こちらの作品は自分史上トップ3に入るほどの名シーンでした!あぁ、こんな彼氏欲しい…涙
2人の出会いはネットゲームですが、読者にゲームの知識は特に不要。
思いやりがあって常識人(バイトもできる!)だけど恋愛は苦手な茜ちゃんが、レベルMAXの山田くんをどう攻略するのか。心を空っぽにしてキュンを享受してください!
なおカップルになってからも未成年の山田くんとの寸止め感(?)が逆にエロく、イケメンフェロモンが大量発生しております。
良い人ばかりでないリアルな人間模様も面白いので、興味を持たれた方はとにかくまずは4巻まで読んでみてください〜!
作品全体の雰囲気がとても素敵でお気に入りの漫画です!
物語は、フィンランドで営んでいる小さなホテル“メッツァペウラ”へ
ある吹雪の日に、謎の青年“ジュン”がたどり着くところから始まります。
ジュンは、厳しくも温かく迎えてくれる老紳士:クスタとアードルフの元で
ホテルで働き始めるのですが、本当に温かくて優しい、素晴らしく面倒見の良いイケオジ2人なんです!!!
ジュンとの3人との生活がほっこりするしずっと見ていたい…
個性豊かな客が訪れる、ホテルでの人間ドラマがじんわり沁みます。。
フィンランドの大自然や可愛いお部屋や小物、美味しそうな料理と
みてるだけで癒されるような丁寧な描写が満載で何度も読み返してしまいます。
個人的には秋や冬にピッタリの作品だと思いますので、この季節にぜひ♪
最近、推しと○○っていう作品増えたなぁと思いながら好きなので読んでしまう今日この頃です。
母の再婚でできた兄は、推しの人気モデル・ノアだった!という王道設定ながらテンポよく進んでいくためどんどん読み進めてします!
私はハイスピードハートフルホームドラマとかってに名付けました。
主人公のハルちゃんがかわいいくて見ていてにっこり(*'▽')
ノア君のお兄ちゃんムーブも最高!
そしてハルちゃんのお母さんのために頑張るところ、グッときます!
基本コメディなのに、家族間の話はしっかり描かれていてメリハリがいいのも魅力だと思います!
出てくるキャラクターがみんないい子なのでストレスフリーで読めるのもおすすめポイントです!
毎巻続きが気になるところで終わるので早く!次!となってしまうところが難点ではありますが(笑)
推しと○○設定が好きな人もそうでない人も、読んでみてはいかがでしょうか。
所詮は他人事。だから面白く感じる。
とある女性ブロガーのブログが炎上した。個人情報を晒され、心ない書き込みをされる日々。突然、被害者となったブロガーは意を決して弁護士に相談することになるがーー。
「いつの間にか犯罪しちゃってた」恐ろしさがリアルに描かれており、”生活からネットやSNSを切り離す事が出来ない”という心当たりがある方には一読をおすすめしたい作品。
法律に苦手意識がある方でも、作品内で分かりやすく説明されているので安心して読めます◎
「所詮は他人事」。当事者にとってはたまったものではありません。明日は我が身。
自分は大丈夫、は大きな罠かもしれません。
主人公はとあるベンチャー企業の社長。仕事がうまくいかず、友人からも見放された彼が明治時代初期にタイムスリップ。
アンパンをはじめとして、普段当たり前のように身の回りにあるものが、過去には如何に珍しいものであったか。またそれを作り広めるのにどれだけのドラマがあったのかが主人公の目を通して語られていきます。
物語は今も銀座に本店を構えるアンパンの老舗の創業者と主人公が中核になって進むのですが、それ以外にも静岡の茶畑栽培だったり、上野のレストランだったりと一度は聞いたことがあるような老舗の店名が沢山出てきます。
明治の人からすれば未来から来た主人公ですから色々とチートが出来そうなものですが、この作品では現在の常識が災いして思わぬ危険を招き寄せることもしばしば。
元々はサムライだった人たちがいかに考え、悩み、商人として起業し成功していったのか。
チートでサクサク物事を解決していく物語には無い熱さとロマンを感じられる作品です
江戸幕末といえば、一般的には新選組や坂本龍馬といった志士たちが活躍する革命期といった印象があります。でもその時代を生きた人全員が、チャンバラで血生臭い日常を送っていたかというと、そうでもないようです。
この『勤番グルメ ブシメシ!』は、実際に江戸幕末の動乱期を生きたひとりのサムライの日記が原作です。ただ物語の冒頭こそ「桜田門外の変」というテロ事件の描写から始まりますが、それ以降は物騒な話は殆どありません。
唯一の事件といえば、主人公が楽しみにとっておいた晩御飯のおかずを、親戚の叔父さんが勝手に食べてしまったことくらい…。当時の京都では新選組が壮絶な殺し合いをしていたことを考えると、同じ時代とは信じられないほど平凡なサムライの生活が描かれていきます。
そしてそんな日常の中で描かれる、当時の人が食べていた料理の数々。
柏餅や揚げ饅頭、寿司や刺身、鍋に味噌田楽といった品々を、主人公のサムライが某孤独な貿易商よろしくこれまた旨そうに食べていく。
私自身、最近料理にハマっていることもあり、作中の料理を実際に作ってみたり、物語に出てきたお店に実際行ってみたりと、この物語の世界にすっかり引き込まれ気付けば続編も含めコンプリートしておりました。
江戸幕末のサムライが記したグルメ日記、是非読んでみてください。
