現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集
本書の書名中の「酔古堂」とは、中国・明時代末の教養人・陸紹コウの雅号で、世の中の名利など眼中になく、悠々たる生き方を追い求めた人物のこと。
「剣掃(けんすい)」とは、彼が愛読した『史記』や『漢書』をはじめとする、五十種以上に及ぶ古典から選び出した名言・嘉言を、剣(心)で世間の邪気を掃(は)らい味わう、という意味である。
この『酔古堂剣掃』を愛読し、その名言・嘉言をどう味わうかを、陽明学者の泰斗・安岡正篤師が「講話」というかたちで解説したものが、本書である。
内容は、「足るを知る虚無観」「好煩悩と百忍百耐」「生活・自然・風流」「山居・幽居の楽しみ」など、人格よりも経済力を、過程よりも結果を重視しがちな現代人に、自然と共生して生きる喜びを味わえと訴える、警鐘の書ともいえる内容である。
本書は「安岡正篤 現代活学選集」(全七巻)の五巻目。今、結果のみを重視し、急ぎすぎる日本人に心の滋養となる一冊である。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集
先哲たちの名言・嘉句を集めた『酔古堂剣掃』。「幻の名著」を通して安岡師が示唆を与える自然と共に自由に闊達に生きる喜びとは。【全139ページ】
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