影を呑んだ少女
メイクピースはずっと母とふたりで暮らしていた。悪夢にうなされるたび、母は怒った。メイクピースは幽霊を憑依させる体質だから、抵抗しなければいけないというのだ。そんなある日、ロンドンで暴動に巻きこまれ、母が命を落としてしまう。残されたメイクピースのもとへ会ったこともない亡き父親の一族から迎えが来た。父は死者の霊を取り込む能力をもつ旧家の次男だったのだ。父の一族の屋敷で暮らし始めたメイクピースだったが、屋敷の人々の不気味さに嫌気がさし、逃げだす決心をする。
『嘘の木』の著者が17世紀英国を舞台に描く歴史大作。/解説=杉江松恋
※こちらの作品は同名作品の文庫版です。重複購入にご注意ください。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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