徳川家光 英明・武勇の三代将軍
徳川三代の政治顧問であった天海大僧正が、「徳川家康公は万事に通じており、何事をたずねても滞るところがなかった。秀忠公は資質が温和柔順だったので、同様であった。しかし、家光公は、極めて聡明であり、武勇にすぐれていた」と評している。
天海があえて、家光だけを聡明英武と称えているのは、家光の中に底知れぬ叡智を見出していたからではなかろうか……と、著者は言う。
その通り、家康、秀忠が苦労して創って来た徳川幕府の土台は、後を継いだ、三代将軍・家光によって、盤石なものとなった。彼は、柔軟な思考力を持ち、物事の善悪をよく見極め、それを自分の中で十分に咀嚼し、善しとしたことだけを用いた。それでこそ、心もとなかった幕政を上手に熟させることができたのである。
また“生まれながらの将軍”として、強気の姿勢で世に処したのも、その治の特徴であった。戦乱の残り火を吹き消し、泰平の道を拓いたリーダー像を描く長編歴史小説。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
みんなの感想
本編が同じ内容の作品があります
まとめてカート
購入版をまとめてカートに
追加しますか?
本編が同じ内容の作品があります。
カート内でご確認ください。
・カートに追加できるのは最大100点です。
・レンタル中/購入済みの作品は追加されません。
・まとめてカートは購入版限定の機能です。