盆の国
お盆を繰り返す町で巻き起こるエンドレスサマーストーリー! お祭り、夕立、花火、恋…… いろんな夏が詰まってる。お盆に帰ってくるご先祖さまの姿が見える女の子・秋。会えないはずの人たちに、もう一度会える楽しい季節。このままずっとお盆だったらいいのに……ふと頭に浮かんだ妄想は、なぜか現実になってしまう。同じ一日を繰り返す町の中で出会った謎の青年・夏夫と、誰も知らない不思議な冒険がはじまる
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
レビューPICK UP
みんなの感想
本編が同じ内容の作品があります
まとめてカート
購入版をまとめてカートに
追加しますか?
本編が同じ内容の作品があります。
カート内でご確認ください。
・カートに追加できるのは最大100点です。
・レンタル中/購入済みの作品は追加されません。
・まとめてカートは購入版限定の機能です。
エディターのおすすめ
夏が終わっちゃって寂しいな〜という方にぜひ読んで頂きたい!
日本の夏の雰囲気を存分に感じられる作品です。
お盆の間に帰ってくるご先祖「おしょらいさん」が見える少女・秋。
なぜかお盆のある一日に閉じ込められてしまった彼女は、何回も同じ日を繰り返すことになります。
何かを知っていそうな謎の青年・夏夫と一緒に、お盆を抜け出そうとするのですが―…
この和とSFが混ざった不思議なストーリーがとっても新鮮でした!
お盆っていう風習は非日常的な感じがしますよね、
亡くなった人が帰ってくるっていう感覚はすごく日本人ぽいのかなと思います。
序盤はそんなお盆独特の空気感が穏やか〜に描かれていて、ページを眺めているだけで夏を感じられました。
そして「おしょらいさん」の見た目が超可愛い!!ゆるいフォルムととぼけたような表情に癒されます…!
しかしそんなゆるめ非日常な序盤から一転、中盤以降はハラハラ&ドラマチックな冒険譚が展開します。
何回か同じ日を繰り返すうち、「おしょらいさん」たちの力がどんどん強くなっていることに気づいた秋と夏夫。
そしてそれに反比例するように、生きている人たちが弱っていく描写が、直接的なことは描いていないのにとても霊的でゾクゾクしました。
お盆はあの世とこの世の境目があいまいになる、という設定、すごく説得力があるなあと思いました。
力を増した霊たちがすごくすごく怖くて、「この世のものでは無い感」が本当に不気味です!
ラストはとても前向きなのですが切なくて、何度読んでも泣きそうになります。
夏の終わりってなんであんなに寂しいんでしょうか…
社会人になると、お盆ってたくさん休めて嬉しい〜くらいの感覚になりがちですが、
お盆本来の意味を思い出させてくれる作品だと思います。
過ぎた夏に思いを馳せたい方は読んでみてください!きっと夏とお盆が待ち遠しくなりますよ(´▽`)
(編集:村田|作成日:2017/9/19 )