インディゴの気分
[ポルノグラファー]の過去編にして完結編、担当編集・城戸×若き日の官能小説家・木島のスピンオフ! ポルノ作家と俺の“言えない”お仕事――「さっきの……気持ちよかった?」
【登場人物】
◆木島(きじま)……純文学崩れのポルノ作家。蒲生田の弟子になる。
◆城戸(きど)……官能小説の編集者。困窮する木島に執筆を依頼。
◆蒲生田(がもうだ)……死期の迫る官能小説の大家。鬼畜なくせ者。
(〜本文より一部抜粋〜)
「じゃあ、こいつのブツをしゃぶれるか?」
――イカせられたら俺の遺作はくれてやる。蒲生田の問いかけに、木島は訝しく眉をひそめた。あまりの提案に悪趣味だと狼狽する城戸だったが、木島の脳裏には、この仕事が絶対に欲しいと懇願してきた城戸が、あのとき握られた手の熱さが、よぎった。
「やるよ。何てことないだろ、これくらい」
そう言うと、城戸のまだ柔らかなそれを口に含み、いやらしく音を立てながら舌を這わせはじめる……。かつて憧れた男が跪き、淫らにその屹立を咥える光景は城戸の嗜虐心をひどく煽った。そして――……。
[ポルノグラファー]から遡ること数年。凡人の憧れ×天才の孤独を描いた、城戸と木島の“言えない”過去の物語。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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インディゴの気分
配信日:2017/09/01
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とても綺麗にまとまっていてストーリーのテンポも良く、文句無しに100点の1冊です。元の作品が好きな方は読むべきと自信を持って言えます。爺さんが粋で良かったです。巻末2話も面白かったです!