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午後5時からは、ひとつ屋根の下。尊敬するボスとの偽りの恋……。
秘書のアビーが高名な富豪弁護士グレイの下で働き始めて1年。ボスは傲慢で実に扱いにくい半面、とても優秀で魅力的な男性だ。そんな彼が求める秘書であろうと、アビーはしかつめらしい服に眼鏡とひっつめ髪のスタイルで、有能な仕事ぶりを見せていた。だがある日、ボスの予定帳に書かれた取引相手の名に、激しく動揺する。二度と会いたくないと思っていた、卑劣で薄情な元恋人……。やむをえずグレイに事情を話し、もうここにはいられないと告げると、ボスは僕たちが公然と同棲すれば、相手は手出しできなくなると言う。二人で寝食をともに……? 戸惑いを見せるアビーに、彼は釘を刺した。「ベッドの心配なら無用だ。君は僕の好みじゃないから」
■1980年代にダイアナ・ブレイン名義で書かれた、貴重な作品の初邦訳です。見せかけの恋人関係をスタートさせた二人。偽りのはずなのに、アビーがよかれと思ってしていた地味な外見に、グレイが物申して……。本気になってはいけない、切ない恋の物語をどうぞ。
秘書のアビーが高名な富豪弁護士グレイの下で働き始めて1年。ボスは傲慢で実に扱いにくい半面、とても優秀で魅力的な男性だ。そんな彼が求める秘書であろうと、アビーはしかつめらしい服に眼鏡とひっつめ髪のスタイルで、有能な仕事ぶりを見せていた。だがある日、ボスの予定帳に書かれた取引相手の名に、激しく動揺する。二度と会いたくないと思っていた、卑劣で薄情な元恋人……。やむをえずグレイに事情を話し、もうここにはいられないと告げると、ボスは僕たちが公然と同棲すれば、相手は手出しできなくなると言う。二人で寝食をともに……? 戸惑いを見せるアビーに、彼は釘を刺した。「ベッドの心配なら無用だ。君は僕の好みじゃないから」
■1980年代にダイアナ・ブレイン名義で書かれた、貴重な作品の初邦訳です。見せかけの恋人関係をスタートさせた二人。偽りのはずなのに、アビーがよかれと思ってしていた地味な外見に、グレイが物申して……。本気になってはいけない、切ない恋の物語をどうぞ。
愛してしまったのは、永遠の愛を誓ってはくれない人。ロマンスの名手L・ヒースが情感豊かに綴る、切ない愛の一幕。
マティルダはその午後、ハンサムな来訪者に厳しい視線を向けていた。妹の求愛者として現れたレクストン侯爵は、英国社交界最高の花婿候補と謳われ、家柄も立ち居振る舞いも完璧だ。しかし、かつての自分のような不幸な結婚をさせないため、マティルダは二人の外出にお目付役として同行する。完全無欠な侯爵の、不適切な一面はすぐに明らかになった――冬空を思わせる青い瞳はマティルダに向けられるときにだけ、暗く官能的な熱を帯びるのだ。危険な男性だ。妹にはふさわしくない。憤りつつも、彼のまなざしに体は熱くなって……。
マティルダはその午後、ハンサムな来訪者に厳しい視線を向けていた。妹の求愛者として現れたレクストン侯爵は、英国社交界最高の花婿候補と謳われ、家柄も立ち居振る舞いも完璧だ。しかし、かつての自分のような不幸な結婚をさせないため、マティルダは二人の外出にお目付役として同行する。完全無欠な侯爵の、不適切な一面はすぐに明らかになった――冬空を思わせる青い瞳はマティルダに向けられるときにだけ、暗く官能的な熱を帯びるのだ。危険な男性だ。妹にはふさわしくない。憤りつつも、彼のまなざしに体は熱くなって……。
ウィルがこの病院に戻ってくるなんて……。看護師のルーは1年前に別れた恋人の復職に動揺していた。亡き姉夫婦の代理出産を控えた今、小児科医の彼と一緒に働く自信はない。怯える彼女に、ウィルは酷薄な言葉を浴びせた。「すぐに次の男を見つけたようだな」
ひとりぼっちの壁の花
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ミシェル・ウィリンガム 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:258ページ
- ポイント数:購入740ポイント
- レビュー:(1)
男性が怖い。肌を重ねずにすむならと受け入れた婚約だったけれど……。
時は1813年。“壁の花”“氷のレディ”と陰口をたたかれている伯爵の娘レジーナは、許婚との結婚式に臨もうとしていた。男性恐怖症に悩まされる彼女が、親の決めたこの婚約を受け入れたのは、当面は形だけの結婚で床入りの必要はないと許婚に言われたからだ。ところが式の当日、祭壇の前に許婚は姿を現さなかった。置き去りにされた花嫁として世間の白い目に耐える覚悟をしかけたとき、彼女の前に現れたのは、ハンサムなキャムフォード子爵ダルトン――7年前に一度だけ会ったことがある、許婚の親友だった。彼は驚きざわめく参列者たちを尻目にレジーナを連れ出すと、言った。「私と結婚してほしい。でも、君を誘惑しないという約束はできない」
■端整な顔立ちで頼りがいのある子爵と、かつては天真爛漫だったのに今は壁の花と化した伯爵令嬢の切なくも美しい恋物語。開くことをやめてしまったつぼみのようなヒロインの心を、子爵はどう溶かすのでしょうか?
日本デビュー作『領主様の家庭教師』の関連作。
時は1813年。“壁の花”“氷のレディ”と陰口をたたかれている伯爵の娘レジーナは、許婚との結婚式に臨もうとしていた。男性恐怖症に悩まされる彼女が、親の決めたこの婚約を受け入れたのは、当面は形だけの結婚で床入りの必要はないと許婚に言われたからだ。ところが式の当日、祭壇の前に許婚は姿を現さなかった。置き去りにされた花嫁として世間の白い目に耐える覚悟をしかけたとき、彼女の前に現れたのは、ハンサムなキャムフォード子爵ダルトン――7年前に一度だけ会ったことがある、許婚の親友だった。彼は驚きざわめく参列者たちを尻目にレジーナを連れ出すと、言った。「私と結婚してほしい。でも、君を誘惑しないという約束はできない」
■端整な顔立ちで頼りがいのある子爵と、かつては天真爛漫だったのに今は壁の花と化した伯爵令嬢の切なくも美しい恋物語。開くことをやめてしまったつぼみのようなヒロインの心を、子爵はどう溶かすのでしょうか?
日本デビュー作『領主様の家庭教師』の関連作。
子爵が乙女の唇に残した永遠に消えない、キスの刻印。
18歳のルーシーは、遠方の父親から思いも寄らぬ手紙を受け取った。なんと彼女を結婚させるというのだ。ずっと年上の、中年男と!婚約を社交界公認のものにするため、彼女は無理やり盛装させられ、婚約者となる男とともに、華やかな舞踏会に連れていかれた。と、二人の間に割って入ったハンサムな男性がいた。ロックリー子爵だ。彼はルーシーを静かな庭園に連れ出すと、優しく慰めた。「君は無垢で、若すぎる」そう言いながらも、甘いくちづけをして……。ルーシーは、子爵こそ私の愛する人と悟ったが、このキスによって婚約は破談になり、ルーシー自身も欧州に身を隠すことになる。1年後、美しい淑女となって戻った彼女に、ロックリー子爵は――
■ヒストリカル・ロマンスのベテラン作家ヘレン・ディクソンによるみずみずしい初恋の物語をお贈りします。美しい大人の女性となり再び子爵とめぐり会ったルーシーですが、実は彼と元婚約者との間には因縁があることがわかり……。波瀾万丈なロマンスの行方は?
18歳のルーシーは、遠方の父親から思いも寄らぬ手紙を受け取った。なんと彼女を結婚させるというのだ。ずっと年上の、中年男と!婚約を社交界公認のものにするため、彼女は無理やり盛装させられ、婚約者となる男とともに、華やかな舞踏会に連れていかれた。と、二人の間に割って入ったハンサムな男性がいた。ロックリー子爵だ。彼はルーシーを静かな庭園に連れ出すと、優しく慰めた。「君は無垢で、若すぎる」そう言いながらも、甘いくちづけをして……。ルーシーは、子爵こそ私の愛する人と悟ったが、このキスによって婚約は破談になり、ルーシー自身も欧州に身を隠すことになる。1年後、美しい淑女となって戻った彼女に、ロックリー子爵は――
■ヒストリカル・ロマンスのベテラン作家ヘレン・ディクソンによるみずみずしい初恋の物語をお贈りします。美しい大人の女性となり再び子爵とめぐり会ったルーシーですが、実は彼と元婚約者との間には因縁があることがわかり……。波瀾万丈なロマンスの行方は?
愛なき結婚と人は言う。ならば、この胸のうずきを何と呼ぶの?
21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね……。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。
■人気作家がきらめく真冬のヨーロッパを舞台に描く、ゴージャスなラブストーリーをお楽しみください。可憐で健気なヒロインを、思わず応援したくなります!
21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね……。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。
■人気作家がきらめく真冬のヨーロッパを舞台に描く、ゴージャスなラブストーリーをお楽しみください。可憐で健気なヒロインを、思わず応援したくなります!
求婚を断った相手が、まさか沙漠の君主だったなんて。
大人気作家J・リンジーの伝説のデビュー作、満を持して登場!
18歳になった令嬢クリスティーナの初めてのロンドン滞在は、フィリップという男のせいで台なしになる。裕福そうな身なりに、社交界で異彩を放つ漆黒の髪と浅黒い肌――セクシーな風貌に惹かれたのも束の間、彼はいきなりクリスティーナに求婚し、唇を奪ったのだ。思わず彼の頬を打ち、クリスティーナは逃げだした。数日後、彼女は就寝中に襲われる。目隠しをされ、肩に担がれ、何日も経て辿り着いた場所は、見渡すかぎりの砂の国。暴漢が顔を覆っていた布を取る。クリスティーナは息をのんだ。それは、あのフィリップだったのだ。
大人気作家J・リンジーの伝説のデビュー作、満を持して登場!
18歳になった令嬢クリスティーナの初めてのロンドン滞在は、フィリップという男のせいで台なしになる。裕福そうな身なりに、社交界で異彩を放つ漆黒の髪と浅黒い肌――セクシーな風貌に惹かれたのも束の間、彼はいきなりクリスティーナに求婚し、唇を奪ったのだ。思わず彼の頬を打ち、クリスティーナは逃げだした。数日後、彼女は就寝中に襲われる。目隠しをされ、肩に担がれ、何日も経て辿り着いた場所は、見渡すかぎりの砂の国。暴漢が顔を覆っていた布を取る。クリスティーナは息をのんだ。それは、あのフィリップだったのだ。
一度だけ、夢を見させて。もう二度と叶わなくても。
心を閉ざした億万長者に、彼女は身分違いの恋をした――
J・R・ウォードが紡ぐ、切ない純愛ロマンス
湖畔の小さな町で暮らすジョイ。
恋愛経験もなく、家族の世話に明け暮れる毎日だが、夏だけは心が浮き立った――
避暑のため、名家の御曹司グレイがやってくるからだ。
長年彼に思いを寄せながらも、いつもなら挨拶をかわすだけだが、今年は何かが違った。
ひょんなことからNYで彼と数日間過ごすことになったのだ。
魔法のような時間のあと、ついに夢見た二人きりの夜が訪れるが、待っていたのは冷たい現実で……。
*本書は、mirabooksから既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
心を閉ざした億万長者に、彼女は身分違いの恋をした――
J・R・ウォードが紡ぐ、切ない純愛ロマンス
湖畔の小さな町で暮らすジョイ。
恋愛経験もなく、家族の世話に明け暮れる毎日だが、夏だけは心が浮き立った――
避暑のため、名家の御曹司グレイがやってくるからだ。
長年彼に思いを寄せながらも、いつもなら挨拶をかわすだけだが、今年は何かが違った。
ひょんなことからNYで彼と数日間過ごすことになったのだ。
魔法のような時間のあと、ついに夢見た二人きりの夜が訪れるが、待っていたのは冷たい現実で……。
*本書は、mirabooksから既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
公爵の許嫁は孤独なメイド
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:パーカー・J・コール 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:266ページ
- ポイント数:購入740ポイント
灰かぶり娘と公爵家子息の“友情”が、永遠の愛に昇華するはずもなく――
1771年フランス。孤児のリラはラングドック公爵家のメイドとして、12歳の頃から働いてきたが、使用人たちにいじめられてきた。つらいときに救いとなったのは、公爵の子息バスティアンの存在だった。リラはいじめられるたびにかばってくれる彼を密かに慕うも、身分違いも甚だしい恋などこの世界にはありえなかった。そんなある日、公爵の書斎に呼ばれたリラは、驚きの事実を告げられる。彼女はさる伯爵の、出生時に死んだと思われていた娘と判明したという!しかも父親同士の取り決めで、将来バスティアンと結婚するのだ、と。だが、弾みかけたリラの心に、バスティアンの冷たい言葉が突き刺さった。「君との結婚は私の計画にはない。私が結婚するのは、元使用人ではなく、非の打ちどころのない評判の高貴な女性でなくては」
■心の拠り所だったバスティアンからの容赦ない言葉に深く傷ついたリラ。彼が国外に旅立ってしまったため、その日を最後に二人が会うことはありませんでした――4年後に、彼が公爵となって帰国するまでは。気鋭の作家パーカー・J・コールが放つ、濃厚で情感豊かな灰かぶり物語!
1771年フランス。孤児のリラはラングドック公爵家のメイドとして、12歳の頃から働いてきたが、使用人たちにいじめられてきた。つらいときに救いとなったのは、公爵の子息バスティアンの存在だった。リラはいじめられるたびにかばってくれる彼を密かに慕うも、身分違いも甚だしい恋などこの世界にはありえなかった。そんなある日、公爵の書斎に呼ばれたリラは、驚きの事実を告げられる。彼女はさる伯爵の、出生時に死んだと思われていた娘と判明したという!しかも父親同士の取り決めで、将来バスティアンと結婚するのだ、と。だが、弾みかけたリラの心に、バスティアンの冷たい言葉が突き刺さった。「君との結婚は私の計画にはない。私が結婚するのは、元使用人ではなく、非の打ちどころのない評判の高貴な女性でなくては」
■心の拠り所だったバスティアンからの容赦ない言葉に深く傷ついたリラ。彼が国外に旅立ってしまったため、その日を最後に二人が会うことはありませんでした――4年後に、彼が公爵となって帰国するまでは。気鋭の作家パーカー・J・コールが放つ、濃厚で情感豊かな灰かぶり物語!
神の御使い〜任務はエクスタシー〜
- ジャンル:恋愛小説
- 著者:ミーガン・ハート 琴葉かいら
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 長さ:53ページ
- ポイント数:購入300ポイント
ある日、裸の男が天から降ってきた。
たくましい体。情欲に燃える目。
「ぼくの任務は、君がしてほしいことをすること」
ブリザード吹き荒れる凍えるような夜、
雷鳴とともに、裏庭に大きな何かがおちてきた。
物だと思ったら――裸の男だった。
豊かな黒髪と、光る肌。広い肩と胸。引き締まった腰。たくましい太腿。
きれいに筋肉がついた丸い尻。男性器は……。
リリーは驚いて彼を家に入れた。毛布を着せかけ、ココアをいれる。
ザカライアと名乗った男を、リリーはザックと呼ぶことにした。
大雪が降っているのに、彼には雪のかけら一つついていない。
いったい何者? 宇宙人? 未来人? それとも――。
「どうしてここに来たの?」「君がしたいことをするためだ」
「もし出ていけと言ったら?」「ぼくは任務に失敗しない」
彼の黒い目に何かが光った。
大きくてたくましい手が伸びてきて……!?
たくましい体。情欲に燃える目。
「ぼくの任務は、君がしてほしいことをすること」
ブリザード吹き荒れる凍えるような夜、
雷鳴とともに、裏庭に大きな何かがおちてきた。
物だと思ったら――裸の男だった。
豊かな黒髪と、光る肌。広い肩と胸。引き締まった腰。たくましい太腿。
きれいに筋肉がついた丸い尻。男性器は……。
リリーは驚いて彼を家に入れた。毛布を着せかけ、ココアをいれる。
ザカライアと名乗った男を、リリーはザックと呼ぶことにした。
大雪が降っているのに、彼には雪のかけら一つついていない。
いったい何者? 宇宙人? 未来人? それとも――。
「どうしてここに来たの?」「君がしたいことをするためだ」
「もし出ていけと言ったら?」「ぼくは任務に失敗しない」
彼の黒い目に何かが光った。
大きくてたくましい手が伸びてきて……!?
倒錯薔薇園
- ジャンル:恋愛小説
- 著者:バーバラ・J・ハンコック 琴葉かいら
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 長さ:32ページ
- ポイント数:購入300ポイント
念入りなマッサージをお願い。
敏感な部分は指と舌で、ゆっくりと。
ワーカホリック気味のキャリアウーマン、アレクシアはひとときたりとも携帯電話を手放せない。たとえヴァカンスの最中でも……ほら、また電話がかかってくるわ――
だが、いまはそれどころではない。さきほどバーで知り合ったホテルのオーナー、逞しい肉体を持つリヴェラに魅入られて、ロビーの一角で抱きすくめられているのだから。
誰かが角を曲がると、丸見えだと思うと鼓動が高まるけれど、それでもリヴェラの執拗な指がレースの布片を横にずらすと、ぞくぞくする。
繊細な蕾がほとんどあらわになって脈打つと、リヴェラが指を止め、アレクシアを抱き上げて、夢のような屋上薔薇園へと誘うのだった……。
辺り一面、酔わせるような薔薇の香りが漂うけれど、薔薇の茂みにはもう、花ひとつ、咲き誇ってはいなかった。リヴェラがアレクシアのために、花をすべて摘み取り、急ごしらえのベッドにまき散らしたから。
逃れられないように覆いかぶさってくるリヴェラの美しい横顔から、どれほどの美しい声が漏れでるだろうと期待するのに、いつまでたっても何も言ってくれないのだ。だから、アレクシアは脚を大きく広げ、自ら哀願するように囁いた。
愛・し・て・ほ・し・い、と――
敏感な部分は指と舌で、ゆっくりと。
ワーカホリック気味のキャリアウーマン、アレクシアはひとときたりとも携帯電話を手放せない。たとえヴァカンスの最中でも……ほら、また電話がかかってくるわ――
だが、いまはそれどころではない。さきほどバーで知り合ったホテルのオーナー、逞しい肉体を持つリヴェラに魅入られて、ロビーの一角で抱きすくめられているのだから。
誰かが角を曲がると、丸見えだと思うと鼓動が高まるけれど、それでもリヴェラの執拗な指がレースの布片を横にずらすと、ぞくぞくする。
繊細な蕾がほとんどあらわになって脈打つと、リヴェラが指を止め、アレクシアを抱き上げて、夢のような屋上薔薇園へと誘うのだった……。
辺り一面、酔わせるような薔薇の香りが漂うけれど、薔薇の茂みにはもう、花ひとつ、咲き誇ってはいなかった。リヴェラがアレクシアのために、花をすべて摘み取り、急ごしらえのベッドにまき散らしたから。
逃れられないように覆いかぶさってくるリヴェラの美しい横顔から、どれほどの美しい声が漏れでるだろうと期待するのに、いつまでたっても何も言ってくれないのだ。だから、アレクシアは脚を大きく広げ、自ら哀願するように囁いた。
愛・し・て・ほ・し・い、と――
過激な寵愛
- ジャンル:恋愛小説
- 著者:アニヤ・リチャーズ 琴葉かいら
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 長さ:50ページ
- ポイント数:購入300ポイント
「奴隷よ、私の足をなめろ」
私はたちまちびしょ濡れになった。
古代ローマ時代、ブリタンニア――奴隷小屋で競りにかけられていた私は、堂々たる体躯の男性を一目見て直感した。
彼こそ夢に見ていたご主人さまだ。
私はその裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。
その夜、あてがわれた粗末な部屋で寝床に横たわっていると、ご主人さまが現れた。
私の胸をあらわにして片方を吸い、指で反対側の乳首をつまんで痛いほど駆り立てる。
私はひざまずき、すでにそそり立っていたご主人さまのモノに触れ、口に含んだ。
「あっ!」という驚き混じりの叫び声とともに、彼が私の喉の奥へと高ぶったモノを押し込んできた。
口内にほとばしるご主人さまの精。私がうっとりと味わっていたとき、突然、彼は激高し、私の手首を縛って吊るし上げた。
乱暴に後ろから貫かれ、私は歓喜のエクスタシーにうち震えた。
ご主人さまはなんと誇り高く、厳しく、容赦しないお方なのだろう。
私は奴隷としての夜のお勤めが待ち遠しくてならず……。
私はたちまちびしょ濡れになった。
古代ローマ時代、ブリタンニア――奴隷小屋で競りにかけられていた私は、堂々たる体躯の男性を一目見て直感した。
彼こそ夢に見ていたご主人さまだ。
私はその裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。
その夜、あてがわれた粗末な部屋で寝床に横たわっていると、ご主人さまが現れた。
私の胸をあらわにして片方を吸い、指で反対側の乳首をつまんで痛いほど駆り立てる。
私はひざまずき、すでにそそり立っていたご主人さまのモノに触れ、口に含んだ。
「あっ!」という驚き混じりの叫び声とともに、彼が私の喉の奥へと高ぶったモノを押し込んできた。
口内にほとばしるご主人さまの精。私がうっとりと味わっていたとき、突然、彼は激高し、私の手首を縛って吊るし上げた。
乱暴に後ろから貫かれ、私は歓喜のエクスタシーにうち震えた。
ご主人さまはなんと誇り高く、厳しく、容赦しないお方なのだろう。
私は奴隷としての夜のお勤めが待ち遠しくてならず……。
恍惚のサプライズ
- ジャンル:恋愛小説
- 著者:エヴァ・カッセル 琴葉かいら
- 出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
- 長さ:47ページ
- ポイント数:購入300ポイント
「エロティック・タッチ・マッサージです。
ご用件をおうかがいします」
夫の35歳のバースデイに、私はある“サプライズ”を用意した。
寝室のベッドサイドテーブルには、シャンパンと、とっておきのランジェリー。
夫は喜んでくれるかしら? シャンパングラスを合わせたとき、玄関のチャイムが鳴った。
時間どおりだ。だが、黒髪の女性と金髪の女性を目にして、私は訝った。
予約したのは1人のはずだわ。追い返すべきか迷ったが、好奇心が邪魔をした。
CEOという職業柄、常に支配的な夫が、2人の官能マッサージ師に意のままに操られる――
黒髪の女が夫を寝室へ促し、ベッドに寝かせた。
淫らな手つきで脚から腰、そして下半身へと巧みな愛撫を受けた夫は、あっという間に達してしまった。
彼がほかの女性にイカされるなんて……。私は嫉妬混じりの言いしれぬ興奮に身を震わせた。
そのとき、黒髪の女が私を振り返った。「次はあなたの番よ」
ご用件をおうかがいします」
夫の35歳のバースデイに、私はある“サプライズ”を用意した。
寝室のベッドサイドテーブルには、シャンパンと、とっておきのランジェリー。
夫は喜んでくれるかしら? シャンパングラスを合わせたとき、玄関のチャイムが鳴った。
時間どおりだ。だが、黒髪の女性と金髪の女性を目にして、私は訝った。
予約したのは1人のはずだわ。追い返すべきか迷ったが、好奇心が邪魔をした。
CEOという職業柄、常に支配的な夫が、2人の官能マッサージ師に意のままに操られる――
黒髪の女が夫を寝室へ促し、ベッドに寝かせた。
淫らな手つきで脚から腰、そして下半身へと巧みな愛撫を受けた夫は、あっという間に達してしまった。
彼がほかの女性にイカされるなんて……。私は嫉妬混じりの言いしれぬ興奮に身を震わせた。
そのとき、黒髪の女が私を振り返った。「次はあなたの番よ」
昼間は秘書。午後5時からは恋人。傲慢なボスとの、偽りの恋……。
秘書のアビーが高名な富豪弁護士グレイの下で働き始めて1年。ボスは傲慢で実に扱いにくい反面、とても優秀で魅力的な男性だ。そんな彼が求める秘書であろうと、アビーはしかつめらしい服に眼鏡とひっつめ髪のスタイルで、まじめに働いてきた。だがある日、ボスの予定帳に書かれた取引相手の名に、激しく動揺する。二度と会いたくないと思っていた、卑劣で薄情な元恋人……。やむをえずグレイに事情を話し、もうここにはいられないと告げると、ボスは僕たちが公然と同棲すれば、相手は手出しできなくなると言う。二人で寝食をともに……? 戸惑いを見せるアビーに、彼は釘を刺した。「ベッドの心配なら無用だ。君は僕の好みじゃないから」
■アビーは客用寝室を与えられ、グレイと一つ屋根の下で暮らし始めます。彼から、地味なスーツをやめ、髪を下ろして眼鏡も外すよう言われて従うことに。さらに、二人が恋人同士であることをまずは職場の人間に信じさせなければならないと、オフィスでキスを……。
*本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
秘書のアビーが高名な富豪弁護士グレイの下で働き始めて1年。ボスは傲慢で実に扱いにくい反面、とても優秀で魅力的な男性だ。そんな彼が求める秘書であろうと、アビーはしかつめらしい服に眼鏡とひっつめ髪のスタイルで、まじめに働いてきた。だがある日、ボスの予定帳に書かれた取引相手の名に、激しく動揺する。二度と会いたくないと思っていた、卑劣で薄情な元恋人……。やむをえずグレイに事情を話し、もうここにはいられないと告げると、ボスは僕たちが公然と同棲すれば、相手は手出しできなくなると言う。二人で寝食をともに……? 戸惑いを見せるアビーに、彼は釘を刺した。「ベッドの心配なら無用だ。君は僕の好みじゃないから」
■アビーは客用寝室を与えられ、グレイと一つ屋根の下で暮らし始めます。彼から、地味なスーツをやめ、髪を下ろして眼鏡も外すよう言われて従うことに。さらに、二人が恋人同士であることをまずは職場の人間に信じさせなければならないと、オフィスでキスを……。
*本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
放蕩貴族にときめかない方法
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ジェニファー・マクイストン 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:440ページ
- ポイント数:購入980ポイント
英国社交界一のプレイボーイと地味であかぬけない“本の虫”――正反対の二人が奏でる恋の協奏曲(ラプソディ)。
伯爵令嬢でありながら、26歳まで田舎に引きこもっていたメアリー。姉の出産に付き添うためいやいやロンドンに出てきたものの、到着早々、泥酔した男のあらぬ姿を目撃してしまう。最悪のトラウマを残したこの彼は数日後、別人のような見目麗しい姿で再び現れた。彼こそ、ベッドの前に女達が列をなすという社交界一の放蕩者ウェスト。警戒するメアリーだったが、なぜかとんでもないスキャンダルに巻き込まれ……。
伯爵令嬢でありながら、26歳まで田舎に引きこもっていたメアリー。姉の出産に付き添うためいやいやロンドンに出てきたものの、到着早々、泥酔した男のあらぬ姿を目撃してしまう。最悪のトラウマを残したこの彼は数日後、別人のような見目麗しい姿で再び現れた。彼こそ、ベッドの前に女達が列をなすという社交界一の放蕩者ウェスト。警戒するメアリーだったが、なぜかとんでもないスキャンダルに巻き込まれ……。
公爵令嬢の恋わずらい
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:キャンディス・キャンプ 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:437ページ
- ポイント数:購入800ポイント
社交界ぎらいのレディと、ハンサムな堅物研究者。19世紀ロンドンに、身分違いの恋がそっと花開く…
変わり者ぞろいで有名なモアランド一族の長女シスビーは、公爵令嬢でありながら科学の研究に没頭する日々を送っていた。浮いた噂もないまま23歳になったある日、こっそり参加した公開講義で、才能あふれるハンサムな青年デズモンドと出会う。身分を隠して接するうちに、彼への友情はいつしか初めての恋心へ変化していくが、デズモンドにはシスビーを愛してはならない理由があって……。
変わり者ぞろいで有名なモアランド一族の長女シスビーは、公爵令嬢でありながら科学の研究に没頭する日々を送っていた。浮いた噂もないまま23歳になったある日、こっそり参加した公開講義で、才能あふれるハンサムな青年デズモンドと出会う。身分を隠して接するうちに、彼への友情はいつしか初めての恋心へ変化していくが、デズモンドにはシスビーを愛してはならない理由があって……。
スター作家傑作選〜甘やかな白昼夢〜
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ローリー・フォスター キャロル・モーティマー グレース・ドタール アニヤ・リチャーズ 仁嶋いずる 細郷妙子 西間玲 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:241ページ
- ポイント数:購入700ポイント
『ヴァージン卒業宣言』
十代の頃から病弱な母の介護に明け暮れたウエイトレスのメリリー。気づけば同世代の皆が恋に結婚にと忙しい中、いまだ男性経験すらない。メリリーは意を決し、前から気になっていたセクシーな客ブリックに“初めての相手”を頼む。すると彼は一晩考えた末……。
『身も心も』
アンジェリーナは天涯孤独の身となり、寄宿学校へと送られて教育を受けた。アレクサンダー・セントクレア――第9代スタワーブリッジ公爵の計らいのおかげだ。3年後、彼女はロンドン随一の高級住宅街にある公爵の屋敷を訪れた。恩に報いて身を捧げるために。
『海賊に贈られた花嫁』
ガートルードは修道院から海賊船へ差し出された。船長の求める役目を果たすために。湯浴み中の船長に裸を誇示され、彼女は叫んだ。「ああ、神様!」船長が不敵に告げる。「海賊は奪う。持ち腐れの宝を狙う。優秀な海賊は、何一つ返さない――おまえを帰さない」
『過激な寵愛』
古代ローマ時代――奴隷小屋で競りに出された私は、堂々たる体躯の裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。夜、ご主人様が私の粗末な寝床に現れ、容赦ない歓びを与えてくださった。そこから、奴隷としての“お勤め”を待ちわびる日々が始まった――
十代の頃から病弱な母の介護に明け暮れたウエイトレスのメリリー。気づけば同世代の皆が恋に結婚にと忙しい中、いまだ男性経験すらない。メリリーは意を決し、前から気になっていたセクシーな客ブリックに“初めての相手”を頼む。すると彼は一晩考えた末……。
『身も心も』
アンジェリーナは天涯孤独の身となり、寄宿学校へと送られて教育を受けた。アレクサンダー・セントクレア――第9代スタワーブリッジ公爵の計らいのおかげだ。3年後、彼女はロンドン随一の高級住宅街にある公爵の屋敷を訪れた。恩に報いて身を捧げるために。
『海賊に贈られた花嫁』
ガートルードは修道院から海賊船へ差し出された。船長の求める役目を果たすために。湯浴み中の船長に裸を誇示され、彼女は叫んだ。「ああ、神様!」船長が不敵に告げる。「海賊は奪う。持ち腐れの宝を狙う。優秀な海賊は、何一つ返さない――おまえを帰さない」
『過激な寵愛』
古代ローマ時代――奴隷小屋で競りに出された私は、堂々たる体躯の裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。夜、ご主人様が私の粗末な寝床に現れ、容赦ない歓びを与えてくださった。そこから、奴隷としての“お勤め”を待ちわびる日々が始まった――
涙色の聖夜に愛は カッターネオ家のクリスマス III
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ソフィー・ペンブローク 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:163ページ
- ポイント数:購入600ポイント
私の愛も死んだと思っていた。あなたに愛されないとわかったときに。
クリスマス間近、マリアは愛する息子を連れて、かつて夫セブと過ごしたカッターネオ家の別荘を訪れた。仕事第一の大富豪実業家の彼に耐えられず、家を出て1年。それでもここにやってきたのは、クリスマスを家族で祝うためだ。夫が最近、両親を亡くしたうえ、存在すら知らなかった兄に会社の経営権を突然奪われたことも、気にかかっていた。家族の大切さを思い知ったというセブは、マリアに復縁を求めた。そして、以前とは変わって家族のために努力する夫の姿に、マリアはかつての想いを取り戻しかける――まさかイブの日に、置き手紙一つでまた置き去りにされるとは思いもせず。
■イタリア大富豪一族の3兄妹を描いたミニシリーズ<カッターネオ家のクリスマス>もついに最終話。第1話『摩天楼のシンデレラ』の主人公である長男レオの出現で、人生が激変した次男セブ。彼の不器用な愛を、イマージュの話巧者S・ペンブロークが綴ります。
クリスマス間近、マリアは愛する息子を連れて、かつて夫セブと過ごしたカッターネオ家の別荘を訪れた。仕事第一の大富豪実業家の彼に耐えられず、家を出て1年。それでもここにやってきたのは、クリスマスを家族で祝うためだ。夫が最近、両親を亡くしたうえ、存在すら知らなかった兄に会社の経営権を突然奪われたことも、気にかかっていた。家族の大切さを思い知ったというセブは、マリアに復縁を求めた。そして、以前とは変わって家族のために努力する夫の姿に、マリアはかつての想いを取り戻しかける――まさかイブの日に、置き手紙一つでまた置き去りにされるとは思いもせず。
■イタリア大富豪一族の3兄妹を描いたミニシリーズ<カッターネオ家のクリスマス>もついに最終話。第1話『摩天楼のシンデレラ』の主人公である長男レオの出現で、人生が激変した次男セブ。彼の不器用な愛を、イマージュの話巧者S・ペンブロークが綴ります。
貴方が触れた夢
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:キャンディス・キャンプ 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:374ページ
- ポイント数:購入800ポイント
公爵家の末っ子が恋したのは、男装した記憶喪失のレディ!?あの<モアランド公爵家>が15年の歳月を経て、新章開幕!
モアランド公爵家のアレックスはその日、双子の兄弟が営む調査所にたまたま一人でいた。そこへ、帽子を深々とかぶって顔を隠した、小柄な紳士が依頼に現れる――と思いきや、なんとその紳士は男装した、黒髪の美しきレディ。どうやら気がついたときにはいっさいの記憶をなくしていたらしく、「自分を探してほしい」という。しかし手がかりは身につけていた指輪やロケットのわずかな所持品と、そこに記されていた“サブリナ”という名前だけ。行くあてのない彼女をひとまず公爵家に連れて帰ることにしたアレックスだが……。
モアランド公爵家のアレックスはその日、双子の兄弟が営む調査所にたまたま一人でいた。そこへ、帽子を深々とかぶって顔を隠した、小柄な紳士が依頼に現れる――と思いきや、なんとその紳士は男装した、黒髪の美しきレディ。どうやら気がついたときにはいっさいの記憶をなくしていたらしく、「自分を探してほしい」という。しかし手がかりは身につけていた指輪やロケットのわずかな所持品と、そこに記されていた“サブリナ”という名前だけ。行くあてのない彼女をひとまず公爵家に連れて帰ることにしたアレックスだが……。
地味秘書ジェーンの願いごと
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ヴィクトリア・ダール 琴葉かいら
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:324ページ
- ポイント数:購入700ポイント
チェイスは取引先の建築事務所でジェーン・モーガンに出会った。社長秘書の彼女はいかにも真面目な女性。対するチェイスはいかつく、服装もラフなため、一見すると会社経営者には見えない男だ。ちらりとも笑わぬジェーンの澄ました態度にそそられ食事に誘ってみるも、あえなく撃沈。やはり僕みたいにがさつな男はタイプではないんだろう、と諦めたチェイスだったが、その夜、意外にもジェーンから“会いたい”と電話がかかってきた! 期待と混乱が渦巻くなか駆けつけたチェイスに、彼女は潤んだ瞳でとんでもない頼みごとをする。