才能を持ちながら、売れない幽霊画を描き続ける画家・内海素馨（うつみ・そけい）。 食い詰めた内海は、一度きりの贋作作りに手を染めてしまう――。丁寧な描写で描かれる贋作作りの過程と、緊迫の売買シーンは必見！ 昭和初期の東京を舞台に、黒川裕美が描くアート×クライム。【著者プロフィール】黒川裕美（くろかわ・ゆみ）広島県出身。2015年、ハルタコミックグランプリを受賞。2020年、初連載作『夕凪に舞え、僕のリボン』を刊行。卓越した画力と演出力を持つ期待の新鋭。

童話の世界は実は超過激！？
エロティックで残酷な世界を描く大人の女性のためのコミックアンソロジー。
特集は「大奥 〜陰湿イジメと寵愛バトル！〜」。
罪人の娘が大奥へ！
陰口と嫌がらせの中、将軍の寵愛を勝ち取っても、さらなるライバルが登場して！？
「大奥夜又の道 〜お楽の方〜」（まんが／池田ユキオ）。
大奥内での権力闘争は、恐るべき呪術バトル！？
「大奥怨謀記」（まんが／天ヶ江ルチカ）、
寝取り大好き将軍に目をつけられた人妻が、閨で凌辱の嵐！！
「阿久里 将軍に奪われた操」（まんが／本橋馨子）、
使用人と令嬢の駆け落ちを妨害する、強姦と監禁！！
「成らぬ恋」（まんが／麻実美里）、
ヒモ画家にすべてを貢いだ年増女の悲恋！！
「約束 美人幽霊画奇譚」（まんが／高木裕里）
美人で優しい姉が憎い！！
立場を奪った妹の転落劇！！
「天使の嫉妬」（まんが／柳田やなぎ）
純真な少女の周囲で大人たちの復讐と裏切りが渦巻く！！
「くるみ割り人形」（まんが／まつざきあけみ）

三世澤村田之助、江戸末期から明治初期にかけて一世を風靡した歌舞伎の名女形。舞台の最中の怪我から脱疽となり結果として四肢を切断せざるを得なかった悲劇の名優である。明治3年、異彩の画家・河鍋狂斎の描いた幽霊画を発端とした連続殺人事件が、猿若町を震撼させる。幽霊画には歌舞伎界を揺るがす秘密が隠されているらしい――。
滅び行く江戸の風情とともに、その事件の顛末を戯作者見習いのお峯の目を通して丁寧に活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』に、その後のお峯たちの姿を描いた未完の長編ミステリ『双蝶闇草子』を付す。／解説=浅野里沙子