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今や私たちの生活になくてはならない宅急便。便利で信頼性の高いサービスによって、需要が拡大し、消費者の生活が豊かになり、かつ日本経済全体の成長に大きく貢献している。宅急便の普及は小倉昌男の存在なしにはありえなかった。宅急便が普及していく規制緩和をめぐり、ヤマト運輸が旧運輸省と、旧郵政省と対立した話はよく知られている。小倉昌男は、企業のトップとして先頭に立ち、理不尽な要求に毅然とした姿勢を貫き通し、強いリーダーシップを発揮した。そして中小企業であったヤマト運輸を売上一兆円の大企業に育て上げた。本書は、小倉昌男の言葉を1冊にまとめた「小倉昌男語録」の決定版。厳しい経営環境にありながら、強いリーダーが不在の時代の「人生・仕事の指針の書」である。
宅急便の生みの親・小倉昌男ヤマト運輸元会長による仕事論。「経営者になれても経営はできない」「最後にものをいうのは人柄」「悪い循環は隠し事と嘘からはじまる」「『会社のため』に倫理観を失ってはいけない」「人を動かすのは『知恵』より『情』」「仕事で本当に大切なものとは」……。いまだから名経営者に聞きたい、経営や仕事の基本。働くこと、起業すること、経営することで大切なものを、わかりやすい言葉で述べる!
1976(昭和51)年にサービスが開始された「宅急便」は、現在では身近すぎてその誕生のインパクトを想像することがかえって難しい。しかし、たとえば地震や豪雪で荷物が滞ってしまったときなど、その大切さに改めて気づかされる。すなわち、宅急便は今日、水道や電気のように、私たちの生活を支える必需的インフラとなっているのである。そのような新産業はいかに創造され、日本中に展開されたのか。小倉昌男はきわめて論理的な経営者であると同時に、「人間」についての洞察も深い経営者である。本書は経営学的視点から、資料を駆使しつつ徹底的かつフレームワーク的にその真価を読み解いていく。宅急便に秘められた画期的なイノベーション、それを高め完成させていく小倉昌男の緻密な論理的思考。ビジネスを支える巨大な人的組織とその背後にあるマネージメントの核心とは。PHP研究所創設70周年記念出版シリーズ「日本の企業家」の完結となる第13巻。