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大国・ソレシアの留学生としてやってきたアリョーシャ。彼女の本当の姿は暗殺者「コールティク」。だが転校先の学校で出会った友達によって彼女の生活は変わっていき…!?シビアなのか?ほっこりなのか?脱力感が絶妙な癒し系アサシンコメディ!
「俺の女神でいてほしい」――トラジル王国の皇太子で友人でもあるアリョーシャから頼まれた涼。密かに想いを寄せていたアリョーシャからの言葉に戸惑いつつも彼との繋がりを保てるという誘惑に抗えず、それを承諾するのだが……訪れたトラジルで王位継承問題に巻き込まれた涼は囚われの身となってしまう。トラジル王国の伝説の白の騎士<女神リョ・ウー>の存在が示すもの……それが涼の運命を!?
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
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貴族の一人娘として生まれたことで、幼い頃から厳しく育てられたクララ。出世欲が強く、爵位を得るためだけにクララと結婚したアリョーシャ。二人は共に夢や希望を抱くこともなく結婚をした。愛はなくとも互いの利害が一致した新婚生活は、何の問題もなくそこそこ幸せに過ぎていくはずだった。しかしある日、クララがこっそりと「王子」宛の手紙を出すところをアリョーシャが目撃してしまったことで、新婚生活は急変する。クララに対し恋愛感情など持ち合わせていないはずのアリョーシャだったが、妻が「王子」と浮気しているかと思うと苛立ちが募り、クララの文通相手である「王子」は誰なのか、その正体を探り始める。しかしクララの手紙には、アリョーシャが思いもしなかった彼女の悲しい生い立ちが関係していて……!? 貴族という階級がため心に傷を追った少女と、貴族という階級がため愛を捨てた騎士が織りなす、政略結婚から始まる純愛ストーリー!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
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この世界が存在する価値があるのかを問う問題作!
世界一有名と言ってもよい小説に、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』がある。哲学好きの方は、3兄弟の中でイワンに惹かれる人が多いかもしれない。イワンとアリョーシャの掛け合いは、作中で屈指の見所となっている。物語的には、イワンは破滅し、アリョーシャが宗教的な勝利をおさめたかに見える。しかし、言論における論理としてみると、アリョーシャはイワンを論破できていない。
小説の知名度に比べ、この作品のイワンの問い(★)は、あまりにも哲学的に難解なため、ほとんど論じられてこなかったというのが実情である。『カラマーゾフの兄弟』には多くの解説書があるが、このイワンの問いに哲学的に肉薄している作品はおそらく皆無。哲学者ベルクソンですら、『道徳と宗教の二源泉』でこの問題に少し触れているにすぎない。W.S.モームは『世界の十大小説』で、この問題が未解決なことを指摘している。イワンの問いと類似した問題は、ウィリアム・ジェームズの『信ずる意志』や、アーシュラ・K・ル・グィンの『オメラスから歩み去る人々』に見ることができる。しかし、これらの作品でも、問題提起にとどまっており、満足な回答にはいたっていないといわざるをえない。
本書はこの問題に正面から取り組み、論理的な構造を明らかにし、そこから結論を導きだした稀有な書である。
★イワンの問い
いいかい、すべての人間が苦しまねばならないのは、苦痛をもって永久の調和を贖うためだとしても、なんのために子供がそこへ引き合いに出されるのだ、お願いだから聞かしてくれないか? なんのために子供までが苦しまなけりゃならないのか、どういうわけで子供までが苦痛をもって調和を贖わなけりゃならないのか、さっぱりわからないじゃないか
【目次】
第I部──謳われぬ詩
はじめに──警告
第1章 最強の真実
第2章 世界の構造
第3章 世界の終わる理由
第4章 心の可能性の零点への収束
第5章 永遠の沈黙
第II部──詠われる歌
第1章 真実との対峙
第2章 世界の超越性
第3章 世界の豊穣性
第4章 ある国の真善美
第5章 日本の道
おわりに
参考文献
世界一有名と言ってもよい小説に、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』がある。哲学好きの方は、3兄弟の中でイワンに惹かれる人が多いかもしれない。イワンとアリョーシャの掛け合いは、作中で屈指の見所となっている。物語的には、イワンは破滅し、アリョーシャが宗教的な勝利をおさめたかに見える。しかし、言論における論理としてみると、アリョーシャはイワンを論破できていない。
小説の知名度に比べ、この作品のイワンの問い(★)は、あまりにも哲学的に難解なため、ほとんど論じられてこなかったというのが実情である。『カラマーゾフの兄弟』には多くの解説書があるが、このイワンの問いに哲学的に肉薄している作品はおそらく皆無。哲学者ベルクソンですら、『道徳と宗教の二源泉』でこの問題に少し触れているにすぎない。W.S.モームは『世界の十大小説』で、この問題が未解決なことを指摘している。イワンの問いと類似した問題は、ウィリアム・ジェームズの『信ずる意志』や、アーシュラ・K・ル・グィンの『オメラスから歩み去る人々』に見ることができる。しかし、これらの作品でも、問題提起にとどまっており、満足な回答にはいたっていないといわざるをえない。
本書はこの問題に正面から取り組み、論理的な構造を明らかにし、そこから結論を導きだした稀有な書である。
★イワンの問い
いいかい、すべての人間が苦しまねばならないのは、苦痛をもって永久の調和を贖うためだとしても、なんのために子供がそこへ引き合いに出されるのだ、お願いだから聞かしてくれないか? なんのために子供までが苦しまなけりゃならないのか、どういうわけで子供までが苦痛をもって調和を贖わなけりゃならないのか、さっぱりわからないじゃないか
【目次】
第I部──謳われぬ詩
はじめに──警告
第1章 最強の真実
第2章 世界の構造
第3章 世界の終わる理由
第4章 心の可能性の零点への収束
第5章 永遠の沈黙
第II部──詠われる歌
第1章 真実との対峙
第2章 世界の超越性
第3章 世界の豊穣性
第4章 ある国の真善美
第5章 日本の道
おわりに
参考文献