「無頼−BURAI−」続編。京都市中に不穏な空気が立ちこめる中、かつて天海僧正が施した京都封じの呪法、「天海外法陣」の存在が明らかになった。魔都京都の封印が破られるとき、何が起こるというのか?
本編後日談にあたる特別編読み切り「菊一文字」、油小路事件を描く「蒼天」収録
幕末。腕は立つが人付き合いを苦手とする斎藤一は、とある事件をきっかけに試衛館道場の面々と奇妙な縁で結ばれた。京に上り新選組の中核となった彼らは不逞浪士を取り締まり、時に怪異な事件に遭遇する。「仲間」との距離に慣れない斎藤を沖田総司は放っておかない。新選組軍中法度には「奇矯妖怪不思議の説を申すべからず」とある。
語られない物語と語り尽くされた物語を、斎藤の視点で描く異色の新選組譚。