レビュー一覧

ステキな愛の物語でした。思い続けているといつか叶う。

原作のレビューでかゆまりさんが述べておられる様に津谷さとみ先生がコミック化された『子爵の贈り物』とハヴロック子爵夫妻が主人公の『子爵の理想の花嫁選び』(原ちえこ先生がコミック化されています)の続編です。今作ヒーローは『子爵の理想の花嫁選び』でも「アッシュ」名義で出ています。話の内容ですが、ページ数の都合もあってかかなり改変されています。ヒーローは原作では原先生が描いたような学者肌の眼鏡男子キャラだったのですが、こちらでは違いますし、ヒロインも原作では子供時代ヒーローとボクシング勝負をするキャラだったのにコミック版はその設定がなくなっています。一番違うのは原作は主人公や彼らの親たちが「女らしさ」「男らしさ」の規範に苦しめられる様がメインテーマだったのにコミック版はその要素が希薄になっていることです。ヒロイン義母とヒーロー母は原作では悪役であると同時に当時のイギリス社会の規範に虐げられた被害者という一面もあったのに対し、コミック版は2人ともちょっと単純なキャラになったきらいがあります。また原作はヒロインのセックス嫌悪も重要テーマだったのですが、コミック版はそこもなくなっています。

この作者さんの作品はヒロインに感情移入して物語を楽しむことができます。ヒーローの母親が酷過ぎる。継母とその娘が酷過ぎる。こんな方と再婚させられた亡き父もお気の毒。互いの気持ちが伝えられて良かった。

ヒーローのお母さん怖いわ！病気だって言ってたけど、あの人が姑になるとこれからヒロインは苦労すると思います!!

読み始めてあれ？って思いました。大抵意地悪な継母には意地悪な娘がペアなのに庇ってくれてる！でも、性悪娘でした。あの母娘がどうなったのか気になってます。ヒロインとヒーローがずっと想い合っていたことが分かり、良かったです。大好きなお話です。

ひどいと思います。ヒーローの母親が病んでいたのだと思いましょう、がひどい。ヒロインのお義母さん手付が返せなかったら、娘を結婚させるのですかね。バツは受けさせないと。ヒロインのお父さんもかわいそうでしたね。昔の話だからと思いますが、人生変わるくらいのことなのに、ひどいです。て、星3つ。

予想外にいいお話でした！絵に関しては好みが分かれると思いますが、大丈夫であればおすすめです。

ヒーロー母の2人を引き離す工作が周到で、ヒーローへの執着が恐ろしい感じです。ヒーローは少なくとも呼び出しの手紙をもらってからは誠実だと思うし、ヒロインも美しくて聡明でお似合いだと思いました。

長崎先生の独特な絵はヒストリカル物語にピッタリです。シンデレラ境遇のヒロインは、幼馴染みのヒーローとの再会で、長い間の無気力から徐々に本来の意志ある姿を取り戻していきます。が、展開がやや物足りないので星３つです。意地悪義母との再婚させたのはヒーロー母との暴露あるも逃げて退場。社交パーティーのページが多すぎるからでしょうか。

昔の、どこにでもある話ですね。意地悪義母が、どいなるか、知りたかったです。