レビュー一覧

戦国時代のオメガバース、面白かったです。一気に読んでしまいました。ただ、双子の兄が不細工、みっともないなどの表現が大勢から多々出てくるので、兄をどう捉えたらよいのか微妙な所だったのでマイナス１。

戦国時代のお話。主人公で大名の息子で二十歳で遅い発情が来たオメガの侍大将の葉月は、侍大将の任を解かれ、政略結婚で嫁ぐことに。輿入れ先が子供のころ見知った椿木家の次男最近アルファになった傑でした。小さいころオメガらしくないと悪口を言われ続けても繊細ながらもまっすぐな性格で自分のできる限りの努力をして頑張る主人公と、次男で父親が小さいころに亡くなってしまい、後見人に不遇な扱いを受け自分で何とかしなければ生きながらえることができなかった傑と、相手と家の為に前向きに頑張る主人公がとても素敵でした。主人公の弟が言う通り、主人公の発情があらわれた時期と、相手がふつうからアルファになったのとがとても時期的に運命的だったと思います。戦国で自分を頼ってくるものを守るために自信が卑劣だと思う策を練る傑はそんなことはないのですが自身のことで落ち込みますが、主人公がそんな相手を世の中の世情を冷静に判断して受け止めて一緒に頑張っていこうとするので大変な家の事情とかがあっても、それほど暗くならずに作品を読めました。丁寧に時代背景とかが描かれていたと思います。

オメガバースを上手く時代背景に取り込めていて話はハッピーエンドで良かったです。信じたい、信じられない、信じない、他人を信じることの大変さ、切なさが書かれていて途中何度も泣きました。

子供の頃から周りから酷い扱いをうけていてもある言葉を胸に前向きに一生懸命な葉月が健気です。さいごの「はじめまして」の話はないほうが良かったな

葉月が素直で何事にも一生懸命で本当に可愛らしかったです。政略結婚の駒として嫁ぐけれど、相手が子供のころに気になっていた傑で嬉しいような困惑しているような感じでした。なかなか気持ちが伝わらなくてもどかしいです。でも、楽しく読めました。

コミカルなとこもあり、暗くなりすぎないとこはよかったです。でも…鈍感過ぎてない？ってとこが全体的なバランスを崩していると思いました。

超ポジティブと超ネガティブな時代劇オメガバース。シェイクスピア悲劇を思わせる心情のあれやこれやオンパレードでした。ポジティブ葉月に引き込まれるハピエンが良かった。

面白い。スラスラ読めます。主人公の明るさと、攻めの知略、そして幼少期の初恋の相手との結婚。甘々ですがストーリーがしっかりしていて楽しめます。続きがありとっても面白いので、総合すると☆5です。

ボリュームが有りすぎて、読むのがだんだんしんどくなりました。時間のある時にじっくり読み返します。

戦国時代が舞台のオメガバース。珍しいですが意外にオメガバースと相性の良い設定でした。ただ、受けが不細工という表現が多くなされているわりに、受けの容姿の描写ではどう想像しても美形なので、ちょっと混乱しました。