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キツネの花よめいしょう
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作 | 森はな |
絵 | 梶山俊夫 |
発行 | PHP研究所 |
ジャンル | 絵本 |
レーベル | PHPわたしのえほん |
紙初版日 | 2007年1月26日 |
レビュー |
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おおきなスギノキ山のクマザサのなかに、かあさんギツネとむすめのキツネがすんでいました。むすめのキツネは、あきになると、むこうの山へおよめにいきます。
――美しい文としみじみやさしい絵でおくる珠玉の一冊。
嫁ぐ日が近いむすめの体を、母ギツネはヤマツバキの実でせっせとみがいていました。谷川のむこうの染め物屋さんが、河原の石の上にひろげたあざやかな布をみて、「あのぬので花よめいしょうをつくったら、きっとお山一のおよめさんになるだろうな」と母ギツネはいつも河原の布をながめていました。ひとかげがなくなったとき、母は布をくわえて走りましたがすぐに見つかり、命からがら草むらに逃げ込みました。美しい布があきらめきれない母ギツネでしたが、かみなりのあとのあめつぶで七色にかがやくむすめのからだをみて、娘がどんな布よりもきれいなことに気がついたのです。
娘を思う母ギツネの愛情が、せつないほど伝わってくるお話です。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
――美しい文としみじみやさしい絵でおくる珠玉の一冊。
嫁ぐ日が近いむすめの体を、母ギツネはヤマツバキの実でせっせとみがいていました。谷川のむこうの染め物屋さんが、河原の石の上にひろげたあざやかな布をみて、「あのぬので花よめいしょうをつくったら、きっとお山一のおよめさんになるだろうな」と母ギツネはいつも河原の布をながめていました。ひとかげがなくなったとき、母は布をくわえて走りましたがすぐに見つかり、命からがら草むらに逃げ込みました。美しい布があきらめきれない母ギツネでしたが、かみなりのあとのあめつぶで七色にかがやくむすめのからだをみて、娘がどんな布よりもきれいなことに気がついたのです。
娘を思う母ギツネの愛情が、せつないほど伝わってくるお話です。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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