セッちゃん
セッちゃんのセはセックスの「セ」。
誰とでも寝てしまう女の子・セッちゃん。
誰にも興味を持てない男の子・あっくん。
交わらないはずだった二人の生活と人生。
でも、理不尽な「暴力」が世界を分断して。
二人は、「こっち側」で肩寄せ合って。
そして、最期はとてもあっけなくて。
「わたしもう間違わないのかもしれない」
――気鋭イラストレーター・大島智子による初の漫画作品、待望のコミックス化。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エディターのおすすめ
ゆるくておしゃれな表紙に惹かれて読んだら、1ページ目からまさかの展開でした…
冒頭にラストシーンが描かれて、どうしてそこに至ったのかを追っていく構成になっているのですが、とにかくラストが衝撃すぎるのでサンプルだけでも読んでもらいたいです…最初に読んだときの「えっこういう話なの!?」という驚きが忘れられません。
メインの登場人物は冷めた男の子・あっくんと、貞操観念がゆるい女の子・セッちゃん。
同じ大学だけど全く関わりがなかった二人が、とあるきっかけで近付いて…
という、あらすじだけだとそこから恋が始まって〜みたいな話になりそうですが、
もっともっと複雑な関係性や感情が描かれています。
ストーリーはすごく起承転結がはっきりしていて、平坦なようで急展開もあり、すごく惹きこまれました。
序盤、主人公・あっくんの大して楽しくなさそうな大学生活の描写が妙にリアルです…
中盤以降は、とある出来事によって平和な日常が一転して緊迫したものになるのですが、淡々とした描写のおかげでそこまでの悲壮感はなかったです。
日常が変わったことをきっかけに、ずっと付き合っていた彼女との関係が変わったり、違う世界の人間だと思っていた女の子と距離が近づいたり、人間関係が大きく変わっていく様子がすごく丁寧に描かれていて、共感したり悲しくなったりしながら読みました。
終盤は少し明るい方向に向かいそうな雰囲気を感じつつ、やっぱり冒頭のあのラストシーンは覆らないんだろうなという悲しさも感じつつ…
それでも最後まで読んで良かったなと思う終わり方でした。
ずっとオススメしたかった作品なのですが、言葉で良さを伝えるのがすごく難しくて抽象的なオススメ日記になってしまいました…
とにかく読んで!!としか言えない!
(編集:村田|作成日:2019/12/10)