砂の海に眠れ【イラスト入り】
名家の若き当主・萱嶋清良は、写真家だった兄の死地・サハラ砂漠を訪れ、砂漠に生きる民族の末裔であるアズィールと出会う。そして、なりゆきで彼が清良の屋敷に逗留することになる。朝目覚めると清良の寝台に寝ていたり、屋敷内を半裸で歩き回ったり――アズィールの言動に戸惑い苛立つばかりの清良。けれど、彼の高潔な強い眼差しと優しく伸ばされる手は、当主として己を律してきた清良の奥底に眠る孤独感を揺るがす。そして戯れで唇を重ねた日から、彼の体温が忘れられず――?
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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思っていたより壮大な世界観の話で面白かった。砂漠に生きる部族の最後の生き残りである攻めと、兄を介して知り合った受け。全く異なるバックグラウンドの2人がそれぞれに孤独を背負い、互いに惹かれていく、割とロマンティックな物語。決して年下攻め好き派でもないのですが、年齢より大人びている攻めが受けが砂漠では生きられないと断ってしょんぼりしたり、経験なしでエッチが余裕なくて初々しいのが何とも可愛らしくて良かった。受けのお兄さんが自由人なような器大きい掴みどころがない人物で、既に亡くなってしまっているため殊更ミステリアスな人に思えて気になった。砂漠で1年でも長く幸せに暮らしてほしいCP。