手をつないで眠ろう
高校三年生にして主婦業をせざるを得ない寺島籐也。父親が生活無能力者の作家で母親が他界したとなれば、それも仕方のないところ。そんな寺島家の現状を救ってくれたのが編集の白川だった。彼女が住み込みの家政夫を連れてきてくれたのである。家政夫は楠本深幸という二十歳の青年で、彼には稔という息子がいた。籐也は深幸を見た瞬間、一目惚れをしたのだが、深幸たち親子には実は秘密があった!
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