【全2巻】完結
ひばりの朝
少女の正体は魔性か、凡庸か。
[HER]を超えるヤマシタトモコ快作、誕生。
「あたしがわるいんです」 手島日波里(てしまひばり)、14歳。同い年の子どもより、肉感的な身体つき。彼女を知れば、男はたいがい性的な感情を抱き、女はたいがい悪意の弾をこめる。「値段のついてる『おんなのこ』……あたしとは違ういきもの」 彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも繁(しげ)るが、真実の正体は誰が知るのか──。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
レビューPICK UP
みんなの感想
シリアス (6人)
ダーク (3人)
男性もOK (2人)
切ない (2人)
ひばりの朝 (2)
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父親からの性的虐待”。学校中に広まった噂に日波里(ひばり)は完全に居場所をなくすが、彼女に恋する同級生・相川(あいかわ)はその手をとろうとする。また一方で、日波里の闇を知った富子(とみこ)は、女としての劣等感を抱えながら恋人・完(かん)との7年の歪みに対峙する瞬間を迎えていた。「息を止めていたので平気でした」少女の最も気持ち悪い噂。男は、女は、少年は、華族は、毒の渦中にたたずむ少女に何をもたらすのか―?ヤマシタトモコの怪作にして真骨頂、ここに完結!【全198ページ】