籠蝶は花を恋う

不憫で健気な受けと最初は傲慢で受けに冷たい攻めのお話が大好き！なのでとても楽しめました。すれ違いや病気ネタなどの王道な展開も良かったです。この作者さんの他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

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ベタだけど、受けがけなげでうるっときました。いろいろ面白そうなキャラが出てくるものの、さらっと退場してしまうのが残念。攻めもちょっと酷い態度をとったりするのが気になりました。受けが幸せになる姿を見たいという一心で、夢中で読みました。

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ドラマＣＤが凄く良かったので、原作も読んでみました。後日談のおまけもあって、期待を裏切らない内容で大満足でした。

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遊廓モノは、受けが己の運命に必死に抗って胸を張って男前であるか、その出自に引け目を感じて劣等感から引っ込み思案で臆病であるかわかれると思うのですがこちらは後者でした。攻めの鼎さんがかなり酷い言葉を吐いたりするけどこの人はほんとは詩央が可愛くてたまらんのだろうなあというのは読者からしたら解るので嫌いにはなれなかったです。彼は彼で大変な苦労をして、ようやくお家を立て直せた直後に待っているはずの子を迎えに行ったらもう居ない。その時のポツンと絶望に佇む彼を想像すると、そちらも詩央にも劣らず可哀相だと思えてしまって。ちゃんと相手と冷静に向き合って気持ちを言葉にする勇気を二人ともが最後まで持てなかったのですれ違いや誤解が長引いてしまって終盤までなかなか辛い展開ばかりでした。初めはイヤミで感じ悪いと思っていた中津さんがどんどん変わっていって彼の心にある苦しみを知ったら切なくて堪らなかった。世話焼きでちょっといたずら心もあって、ほんとは優しいそんな中津さんもどうか幸せであってほしいです。

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実業家の伯爵攻め様と、子爵ご落胤の遊郭下男受け。そして、受けちゃんの教育兼お世話係の中津！攻めと中津がリベラルと保守でいい塩梅です。そして寝取らせのような受けを介在した倒錯的なエロスがあります。中津最高でした。

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