後悔と真実
19人目の求婚者を断り、ポリーは憂鬱な気持ちで考えた。若く愚かだった5年前、わたしは親の言いなりだった。だからヘンリー卿への思いに胸を焦がしながらも、彼の熱烈な求愛に応えられず、駆け落ちを拒んだ。あのとき、もしも彼の胸に飛び込んでいく勇気があったら……。ヘンリー卿のほうも、あれからすっかり放蕩に溺れて、ひどく退廃的な生活を送っているという。わたしたち二人とも、そろそろ過去を清算しなければ。覚悟を固めたポリーは、舞踏会の夜、ある大胆な行動に出た。
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