鉄道少女漫画
車内、駅前、駅構内、情景模型──……鉄道周辺のあれこれを舞台に展開する5本の作品を中心にwebにて発表した短編1本&描きおろし10Pを含めた作品集。カラーイラストもカバー他描きおろし多数。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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鉄道と聞いて、あなたは何をイメージしますか? しんどい通勤電車をイメージする人もいるのかな。でも、その電車を使って楽しい旅行をする人もいる。様々な乗客が乗り合わせ、入れ替わっていく。それぞれの想いを抱えて。だからこそ、ドラマが生まれる。
本書は小田急電鉄を舞台にした短編5本+αが収録されている。どの物語も登場人物の気持ちの揺れ動きや間の取り方が絶妙。著者の小田急愛もがっつり伝わってくる。有川浩著『阪急電車』のような爽やかさやキュンとする気持ちを感じることもできて、思わずほっこり。
一番のオススメは『夜を重ねる』ですかね。終電後の片瀬江ノ島駅。浮気をされたと思っている女と荷物を取りに来た女が話し込む。彼氏の部屋から女モノの服やお泊りセットが出てくるのは、浮気に違いないと思っていたけれど……というお話。踏切の近くで花を手向け、小田急線が通過していくシーンは、鮮烈な印象を与える。
鉄道は人を運ぶ。それは、人生を運んでいるのと同じと言えるかもしれない。人生はマラソンに例えられるけど、鉄道的なところもある気がする。各駅停車でゆっくり進んでいく人もいれば、特急で目的地に向かっている人もいる。途中で乗り換えることだってある。そして最後には、必ず終着駅がある。あれ、例えヘタだな、私。
(編集:高倉|作成日:2014/3/4 )