女の穴
『女の穴』:自分は宇宙人で、地球人の子どもを作るよう命じられているので自分と寝てほしい……と担任教師に迫る女子高生の虚無。
『女の頭』:禁断の想いが抑えきれず、死んだ兄を人面疽として後頭部に寄生させ続ける妹の純愛。
『女の豚』:ハゲでチビでデブで同性愛者の中年男性教師を、豚扱いしていたぶり続ける女子高生の倒錯した愛。……女は不思議で、怖ろしくて、いやらしくて、そして愛おしい……。
「コミックリュウ」誌上での掲載時から、独特の感性を持った女流新鋭として各方面より絶賛されたふみふみこ、記念すべきファーストコミックス。前記3作品に加えて、『女の豚』を別視点で描いた意欲作『女の鬼』40pを描き下ろし。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エディターのおすすめ
この作品が映画化される、という情報を耳にしてからというもの、どうやってこの世界観をフィルムに落とし込むのだろう…と、よけいな心配が止まりません。それくらい独特の魅力をもったマンガです。
例えば、収録作品の1つはこんなストーリー。
男子生徒に片思いしている初老の先生(男)の前で、その生徒と一線を越えてしまう女子生徒。しかもその女子生徒は、その先生のことが好き…。
どうでしょうか。昼ドラ顔負けのドロドロな愛憎劇ではないでしょうか。午後1時半から放送したらとんでもない視聴率をたたき出すのではないでしょうか。
しかし、実際にマンガを読んだら、その印象は大きく覆されると思います。ふみふみこ先生にしか描けない、何とも言えない丸みを帯びたカワイイ線で、上記ストーリーが展開されるのです。笑えて、泣けて、しまいにゃ爽やかな感動に包まれます。…こんなドロドロのストーリーなのに!
気になった方は是非読んでみてください!そして、私と同じようによけいな心配をした後、映画館に駆け込みましょう。
(編集:星原|作成日:2014/2/10 )