別れの手紙に愛をこめて

エヴリンは兄のイートン校進学に伴い兄の学友ヘイスティングズと手紙を通して知り合う。その後、気が合った二人は文通を重ねて親密さを増していった。一度も会わずに二人だけの時間を共有して五年になろうという頃、彼からエヴリンの許に心ない言葉を書き連ねた絶縁状が届く。失意のどん底に落とされるエヴリン。しかしそれから七年後、ヘイスティングズは名前を隠し、兄と共にエヴリンの前に姿を現わして……。リージェンシー・ロマンス界に彗星の如く登場した新進気鋭作家のデビュー作！

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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• 4

  うそさん

  2022-12-14
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  リジェロマ界の新星、渾身のデビュー作は大変良かったです。物語は新しく、構成は挑戦的でオシャレです。ただし日本の若者が好む小説と同じように、ライトさが際だった作品でもあります。古き良きリージェンシーが埃臭くもなければカビ臭くもなく、明るく軽いのではちょっと好みが分かれるでしょう。主役の二人の慎重な恋は、未成年読者の皆さんにも安心して読んで頂けます。翻訳も読みやすかったです。通常日本では使われていないような比喩表現を自分なりに意訳したりしないで、原書そのままの言葉を残しながら分かりやすく料理してくれている気がします。

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