綿の国星
須和野家に拾われた捨て猫は、いつかは人間になれると信じていたが……!? まんがのワクを超え、大きな反響を呼んだファンタジーの最高峰。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エディターのおすすめ
猫漫画なのに猫の姿が一切出てきません。登場する猫は全て人の姿。かろうじて耳としっぽがついています。「猫耳」のはしり、巨匠・大島弓子の30年以上前の名作擬人化少女漫画です。
人間に拾われた捨て猫「チビ猫」。チビ猫はふわふわ髪の人間のかわいい女の子として描かれていますが、れっきとした猫なので人間には猫に見えます。猫なのに、人の姿で描かれている不思議。
猫と人間のなんともない日常がファンタジーに様変わりしている異質さと、いつか猫は人間になれると信じているチビ猫の、いじらしい程の純真無垢さがこの作品の根底に流れています。猫の世界と人間の世界の心温まるところと悲しいところが、シンプルながら抽象的な表現で、1話ごとに素敵なテーマタイトルが付けられ完結していきます。「ピップ・パップ・ギー」「苺苺苺苺バイバイマイマイ」「毛糸弦」「夜は瞬膜の此方」「ド・シー」「晴れたら金の鈴」…タイトルだけでうっとり。
特長としてところどころに作者またはチビ猫の叙情詩のようなものが入るのですが、リズムといい言葉選びといい、作者のセンスに感性が刺激されずにはいられません。
美しい画集や詩集を眺めているような極上の時間をこの美しい漫画で。
(編集:安田|作成日:2013/11/12 )