結婚という名の檻の中で

著者ジュリア・ジェイムズ
翻訳小林ルミ子

ジャンル：ハーレクイン小説
長さ：161ページ
3.3 （3人） 3

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作品詳細

割りきったはずの契約結婚。なのになぜこんなに胸が騒ぐの？

なんとしても父が遺してくれた屋敷だけは守りたい──日々の生活にも困窮しているダイアナの望みはそれだけだった。そんな彼女の前に現れたのがニコス・トラモンティス、若くして巨万の富を築いた億万長者だ。彼は野心を隠しもせず、社交界へ足を踏み入れるのに彼女の家柄が必要だと言い放ち、大金と引き替えに2年間の契約結婚を申し出た。両親から愛は危険なものだと学んでいたダイアナは、愛するリスクもなく純潔も守れるならと、承諾してしまう。“ベッドで楽しみ、飽きたら捨てる”という彼の邪心も知らずに。

■無垢で愛らしいヒロインを描くことに定評のあるジュリア・ジェイムズ。今作も期待に違わぬシンデレラ・ロマンスです！　紳士的な富豪ニコスがハネムーンで見せた別の顔にダイアナは驚いて……。

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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3 1 梨太陽想定外の展開に翻弄された二人。　このカップルは過去のつらい体験からものの見方が偏ってしまっていて、愛とか恋になかなか順応しきれない、理解や気づきが難しい人たちでした。　それぞれに当たり前だと思っていた親密な関係の有り無しが完全に食い違っていることに気が付かないまま結婚してしまったわけで・・・お互いに聞くまでもなく当たり前と思い込んでことが実は全然違っているとか、普通の結婚でもありそうで気を付けたい事案だと思いました。　ヒロインは捨てられることを恐れるあまりでしょうか、現在の幸せを捨てて・・・一度受け入れた彼を拒絶してしまいます。愛し合っていなければ捨てられないとかそんな発想なんでしょうか？　ヒロインに拒絶された彼（夫）はトラウマのせいで過剰に反応してヒロインにむちゃくちゃ冷たい態度になり、彼女を苦しめます。　普通なら、契約結婚でも仲良くなれたら期間を延長しようとか普通の結婚に変更しようとか考えると思いますが、ヒロインにその発想はなかったんですね。　彼の方はせっかくいい関係になれたと思ったとたんの拒絶についていけなかったというところでしょうか。　色々こじれて修復が難しい事態に陥った二人に助けの手が差し伸べられました。　ニコスの兄とプリンセス・ファティマのおかげでそれぞれ自分の気持ちが変化したり整理がついて、前へ進むことができました。はーやれやれ。お幸せに。　　　　　・・・・・・ちょっと気になった・・・ひとつはヒロイン父なんですが、娘を愛していて家を遺贈しようと思っていたのに相続税や維持費のことは考えてなかったんでしょうか？愛情が足りないのかそれともそこまでは力が及ばず、金持ちの夫を見つけることに賭けていたんでしょうか？　　もうひとつはアラブ（砂漠の国）でシャワーやプールの水が冷たいと書いているのですが、日本でも真夏はプールの水や水道水はぬるいのに・・・気温が高すぎてぬるま湯でも冷たく感じるのでしょうか？ 2022-08-03 5026069 1 0 BJst-a-v2 b5tf7-%CD%FC%C2%C0%CD%DB-v2