汚れた顔の天使

著者メグ・アレクサンダー
翻訳江田さだえ

ジャンル：ハーレクイン小説
長さ：278ページ
4.8 (4件) 4 4

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作品詳細

■捨て子のプルーデンス、十七歳。母を探して南へと旅立った。
■一七八九年九月、冷たい雨の降りしきる中、プルーデンスは十二歳の少年ダンとともに南めざして歩いていた。人使いの荒い北部の紡績工場から逃げてきて、今日で三日。ゆうべはもう少しで農夫に襲われるところだった。そこで、途中見かけた案山子の服を拝借し、腰まであった髪も切った。ウェントワース卿に初めて会ったとき、彼女は薄汚れた少年のなりをして、馬小屋のにおいを漂わせていた。豪華な馬車で南部ケント州の館に向かっていた彼は、プルーデンスとダンを宿屋に連れていき、食事と衣服を与え、さらに、一緒に南へ乗せていってあげると申し出た。この人はわたしが女と知っても紳士的な態度を崩さず、むしろ貴婦人に対するように接してくれる。わたしを産んで捨てた母を探すためにも、一日でも早く南に行きたい。プルーデンスはウェントワース卿の申し出に従った。
■生まれて間もなく捨てられたプルーデンス。産着に留めてあった紋章入りのブローチを手に、自分の出生を探る旅に出ます。果たして彼女の親は誰なのか、そしてウェントワース卿に抱く身分違いの恋の行方は……？　期待の作家が描く究極のシンデレラ・ストーリー！

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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5
まるさん

2018-08-25

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ウェントワース卿、とっても理想の王子様です。プルーデンスを見つめる時やプルーデンスの癇癪などをおこしても、逆ギレせずに対応してくれて、いままでの、イケメンでツンデレ系のヒーローではなくてすごくいい感じです。ウェントワース卿のお母様やウェントワース卿の兄弟も、貴族なのにプルーデンスとダンに家族に接するようにしてくれて、温かい気持ちになって良かった。

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5
miyuさん

2017-05-04

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面白かったです。ヒロインが不幸な生い立ちでとても可哀想。でも何でヒロインの祖父は紋章の金のブローチを入れて手がかり残したんでしょうか？そこが分からない。顔が似てなかったら、どーするんだと思った次第です。

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5
nobikoさん

2017-02-14

※このレビューにネタバレが含まれています。
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　途中まではロードムービーを見ているようです。館に着いてからは身分違いのヒロインとヒーローの恋はとても成就しそうにないのでせつないですね。それにダンの存在がなんといっても効いてます。ダンが居なければヒロインはただの勝気な娘で終わってしまいそう。他の展開もバランスよく、あまりハラハラドキドキはありませんが、読んで良かったと心から思える一冊でした。

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4
ナインさん

2017-11-15

※このレビューにネタバレが含まれています。
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日本には「氏より育ち」と言う言葉がありますが、ヒロインは「育ちより氏」な女性で、ヒーローの家族に馴染むのが早いです。少し司祭に教育を受けていたとは言え、孤児で工場で働いていたのになと驚きました。出会う切っ掛けから、場を和ませたりピンチをヒーローに知らせたり、無邪気なダンの活躍がナイスです。欲を言えば、出自の問題が解決して身分差もクリアしてハッピーエンド、の後の家族やまわりの反応や様子が読みたかったです。

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