その愛、最後まで貫いて下さい。

没落寸前の子爵令嬢アメリアは、侯爵家の若き当主カルロと婚姻を結ぶ。
それは、カルロには別に愛する女性がいることを承知の上での契約結婚だった。

嫁ぎ先の侯爵家では、アメリアは二人の仲を引き裂く邪魔者扱い。
妻に関心がない夫や、嫌がらせをする使用人たち……。
ひどい扱いを受けながらも慎ましく暮らしていたある日、アメリアは夫の愛する女性と偶然出会う。

彼女が余命僅かであることを知ったアメリアは、自らの能力を使って彼女の治療に協力することになり――？【全92ページ】

夫の愛人であるジェナを治療するようになって以降、カルロとの交流も増えたアメリア。

相変わらずジェナを中心にまわっている侯爵家で、お飾り妻として生活をしていたある日、カルロと共に王宮で開催されるパーティーに参加することになる。

パーティーでの騒動の最中、危機に瀕したアメリアを助け出してくれたのは、以前から彼女のことを気にかけてくれている魔導士ウォーレンだった。
無事に侯爵家へと戻り平穏な生活が訪れたのも束の間、ジェナのとある一言で事態は一変し……。

アメリアが求めていた『永遠の愛』は見つかるのか？　そして彼女が最後に手を取る相手は――。【全105ページ】