幻惑の鼓動

高校三年生の晃一は額にケガをして以来、悪夢に引きずり込まれてしまう。超ブラコンの弟・淳は、そんな兄が気になって仕方ない。【全171ページ】

精神を侵食するように、悪夢と異変が続く晃一。そんな晃一を心配気に見守るのは、弟の淳とクラスメートの塔谷。一方…【全171ページ】

俺の中に何かいる、何もかもが見えてしまう！神生葉月との接触により≪邪眼≫が覚醒した晃一。暴走する晃一を助けたのは…【全171ページ】

学校を休む葉月を探し、神生邸に赴く晃一と淳。そこで晃一は夢に現れた紋様と同じ護符を見る。これは単なる偶然なのか？【全179ページ】

葉月に精神を囚われ、意識不明となった晃一。捨て身で晃一の精神世界へ飛び込んだ塔谷は、彼を助け出し、信頼を取り戻すが…。【全177ページ】

悪夢を断ち切るため、塔谷と一緒に、神生邸を訪れた晃一。ところがそこで、≪蓮≫と共鳴して晃一の≪邪眼≫が発動！【全169ページ】

監禁された「塔谷」家の牢から脱走した晃一。晃一の濃密な≪気（オーラ）≫に飢えた葉月も、策略を弄して「塔谷」家を脱出！【全179ページ】

葉月との接触で「天野」本家へ飛ばされた晃一。そこで御神体の緋水晶を体内へ取り込み、神将≪羅鬼≫として前世の記憶を取り戻す。【全183ページ】

九年前、幼い天野兄弟を襲った犯人は本家の後見人だった。激怒する晃一。彼の桁外れの力に神生の次期当主・彰は魅せられ…【全189ページ】

本家の魅耶に晃一の子を生ませる。天野血族総意の元、神生の次期当主・彰の策略が密かに進行していたが…【全187ページ】

彰からの暴行で受けた、晃一の心の傷を知った塔谷。「晃一を守るためなら、手段を選ばない」と血族へ反旗を翻すが…【全185ページ】

仮死状態から蘇生した彰が、門外不出の宝刀「麒麟」で塔谷を刺した！？晃一は瞬間移動で駆けつけるが…【全169ページ】

先祖返りした外見で、晃一に告白した塔谷。前世から抱えてきた想いに晃一もキスで応え、永きに亘る片恋はついに終止符を打つ…【全161ページ】

守護聖獸タルパの力を求め、葉月の額の忌石を狙った「蓮」。そんな「蓮」の焦燥は、塔谷の恋にシンクロする…【全187ページ】

前世から焦がれた晃一（こういち）を、初めて抱いた塔谷（とうや）。けれど不安は少しも消えず、強い飢渇感だけが募っていく…。【全167ページ】

神生邸の≪蓮≫の結界が、ついに破れた！晃一がそこで霊視したのは、呀雷が抱き続けてきた剣に貫かれた羅鬼の姿…。【全179ページ】

ついに来た、結界崩壊の日─。『蓮』の眠る神生邸に塔谷と赴いた晃一。その結界の深淵で晃一は、呀雷の剣に貫かれた羅鬼と邂逅！【全161ページ】

結界が消滅して以来、なぜか異世界で戦う夢を頻繁に見始めた淳。夢の中の晃一にそっくりなこの人は一体誰なんだろう…。夢の意味が気なる淳は、ある日かつての親友・神生に再会。額の忌石を見てしまうが、それが晃一や塔谷と同じ「選ばれた者の証」と知って呆然自失！【全177ページ】

神生の額にある忌石…あれは本来俺のものだ！霊玉タルパの所有権を確信し、神生に「返せ」と迫った淳。けれど、眷属としての証を失えない神生は激しく拒絶！晃一との強い絆が欲しい二人は、ついに決裂してしまう─。【全180ページ】

黒龍沼で結界が崩壊し、封印を解かれた蛇神が人を襲い始めた─！要請を受けて現場に向かった塔谷は、晃一と葉月の力を借りて、祟り神の滅却に成功する。けれど…【全179ページ】

文化祭当日、高校上空に謎の光点が現れた！？正体を見極めようと近づいた塔谷は、そこで前世の神魔将、琉王と紗那に邂逅！けれど、話しかけてもなんと言葉が通じない！？【全195ページ】

穢れた気を纏う葉月が、神獣タルパの継承者！？神生邸跡地で晃一や塔谷と対峙していた琉王は、驚愕の事実に呆然として―！？【全169ページ】

晃一と塔谷は、転生した前世の神霊だった！？葉月との情報交換で、少しずつ真実に近づく淳。同じ頃、平岡公園に巣食う妖の正体を探るため、晃一は神眼ルーシェを発動！【全187ページ】

葉月が晃一の《気》を貪るいつもの食事風景。それを神魔将たちに目撃されてしまった！最近、晃一への興味を隠さなくなった琉王は、一瞬で理性が吹き飛び大激怒で！？【全220ページ】

「悪食」の中川の暴走を、紗那が結界を張って守ったと聞いて、琉王は愕然！晃一に惹かれる紗那に、胸騒ぎを抑えられない。そんな時―！【全193ページ】

羅鬼の参謀にして右腕、眞魅夜は生きている！生存を確信した琉王は、希望と同時に一抹の不安を拭えない。そんな中、ついに虚空門が出現する─！【全180ページ】

再会に逸る眞魅夜は、虚空門を偵察中、そこで偶然晃一と遭遇！「神眼も発現していない、あんな貧弱な器が羅鬼の転生体なのか！？」晃一の纏う気に驚愕し、ますます興味を煽られていく。【全195ページ】

【電子限定版】描き下ろしおまけ番外編「おまえが言うか」収録。●「神霊憑きの霊視眼」の能力値が知りたい──。神祇院の精鋭“七星”を晃一に潰されても、怒るどころか興味津々の若き総帥・九条。自ら立ち合いの元、晃一のテストをすることに…。けれどその試験場は、辿り着くことすら困難な神佑地の聖域だった！！　しかも、その上空では眞魅夜たち神魔将が成り行きを見守っていて！？【全204ページ】

大学のカフェテリアで、無自覚に派手なオーラを垂れ流している男がいる！？　密かに驚愕する晃一（こういち）と偶然相席したのは、三年生の先輩・真嶋（まじま）。実は、神祇院（じんぎいん）の精鋭部隊“七星”の末席に、最年少で抜擢された、期待の新人治癒師（ヒーラー）だった！！　一方、試行錯誤を重ねる眞魅夜（マミヤ）は、ついに言語翻訳機を完成させて…！？　互いに素性を知らぬまま邂逅する晃一と真嶋、会話が成立した神魔将たちとの新たな関係――思惑渦巻く大学生編スタート！！【全216ページ】

心優しい先輩だと思っていたのに俺たちの縁はここまでなのか――？　SSS（トリプルエス）の霊視眼を取り込む交渉は、神祇院（じんぎいん）の大惨敗！！　霊力を解放した塔谷（とうや）に捻じ伏せられ、根深いトラウマを植え付けられてしまった真嶋（まじま）。けれど、少しも諦めない総帥・九条（くじょう）は、拒否権ナシの厳命を下す。「直接おまえが出向いて言霊で縛れ」その相手が、大学の後輩・晃一（こういち）だと知って愕然とするけれど…！？　何もオーラを感じない人畜無害な青年は、神祇院が渇望する逸材だった！？　異端の言霊使いと晃一が、ついに全力で対峙する――！！【全208ページ】