唇にマティーニ

他の方もおっしゃっているように、アメリカのドラマのようです。（まぁ、そもそも海外の作者の作品だから当たり前だけど、コミカライズされると日本的になるのが多い…）男女4人それぞれの恋の行方が、恋に恋しているわけでないので読んでいて実に楽しめました

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購入したのは二年ぐらい前だけど、そこそこの頻度で何度も読み返しているので今更ながらレビュー投稿。都会でキャリアを積んだコンサルタントのナタリーと地元を愛するバーテンダー・ジョニー、恋人に傷つけられた過去を持つバーテンダーのリタと建築業者のベン。二組のカップルの恋愛譚が並行して進みます。私は都会のお堅い経営コンサルタントがリゾート地での冒険を、に始まって「キャリアと愛する人、どっち？」という後々たられば必至な苦悩を抱えたナタリーに目を引かれました。が、ナタリーにとってはジョニーが本気なのかどうかという悩みの方が大きかったのかなー……そこの結論の出し方は個人的にちょっと残念な感じに。でも、たぶんどんな結論を出されてもモヤモヤする気はしている。もう一方のカップル（リタとベン）の話は安心して読めました。ごく自然にリタに感情移入して読めるので（ベンの感情が読めないせいでもある）、気分はリタに合わせて浮いたり沈んだり忙しかったけど楽しかったです。ちょっとした不満や残念な点はあるけど面白かった！

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前の方のレビュー通り、確かにドラマや映画にありそう！ 2カップルのお話で、4人が愛憎入り乱れて…って展開ではありません。夏のビーチリゾート風味のロマンチックコメディ映画をかるーく楽しむ感じで。

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HQ色はかなり薄く、4人の駆け引きの変化を絡めてストーリーが進行していきます。なんというか男女4人にビーチ、カクテル…こういう映画とかドラマありそうだなあ（笑）ダイナミックな起伏はありませんがお洒落な気分に浸れます。BGMに「イパネマの娘」でもかけるといいかも知れません（笑）

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WヒロインにWヒーローとは珍しい話ですね。理論的に動いてきたヒロインと本能的のように行動するヒーローの組み合わせはなんだか可愛らしく見えました。もう片方のヒロインは皮肉なようで臆病なんでしょうか。どちらのヒロインもお互い背中を押し合って、ヒーローへの一歩を踏み出すところが女の友情を感じられて良かったです。勝手に犬に餌はやっちゃダメだと思うけど…。あと元カノはどういう神経してんだろう。

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