花生みの涙で愛は彩られる 【電子限定おまけ付き＆イラスト収録】

“花生み”とは、流した涙を美しい花に変える体質の者。
花生みは、秀でた知力と体力を持つ“花食み”から汗や涙などの体液を得ないと生きていけない。
同じく花食みも、花生みの体液と涙の花を糧とし、依存関係を求める――。
花生みの孤児・アミリは、十歳の時、修道院で花食みのレオナルドと出会う。国の第四王子である二十八歳のレオナルドは、孤独に泣くアミリに寄り添い、瞳から流れる薔薇の花びらを「美しい」と称賛してくれた。そんなレオナルドから「いつか家族になろう」と約束されたアミリは、彼のすべてに惹かれ、花嫁になりたいと強く夢見るようになっていった。
それから七年、一国の王となったレオナルドの元で暮らす日がやってきた。迎え入れてくれたレオナルドは心からアミリを慈しみ愛してくれるが、それは親愛の情であって、アミリが望む大人の花生みに向ける情ではなかった。どうすればレオナルドに愛され、花嫁にしてもらえるのかと思い悩むアミリだが…？

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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• 5

  いがさん

  2025-01-16
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  花吐きであったり、涙が宝石になるなどの作品は見たことがあるのですが、花生みと花食いというオメガバとケーキバースが混じってるような独創的な設定が凄く面白かったです。ガーデンバースというのを初めてみたので先入観などもなくストーリーも出会いから二人の仲が深まっていくまでの過程もとても丁寧で良かったです。勝気な性格だけど花嫁になりたくて一生懸命に頑張る健気で美しいアミリが可愛くて可愛くて、アミリのことが大切すぎて傷つけたくなくて奥手な王様だけど攻める時は激重なのが最高でした。変に当て馬だったり、意地悪な侍女などもいなくて皆心優しくていい人ばかりで読んでいてとても気持ちよかったです。カラーのイラストも凄く美しくて目を奪われました。ガーデンバースとてもロマンチックで大好きな設定になりましたし、何度も読み返したくなる作品の一つになりました。

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