ABURA
幕末を揺るがした、激戦の一夜!動乱の幕末・京都――殺された仲間の遺体を取り戻すため、わずか七人の御陵衛士(ごりょうえじ)たちが新選組に立ち向かう……新選組最後の内紛にして、日本剣術史上における最大の戦い“油小路事件”が始まる!!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
みんなの感想
ABURA 1
ABURA 2
二刀流の剣士・服部武雄が
三十名を超える新選組隊士を単身で迎え撃つ!!
日本刀が最良の武器とされた唯一の時代・幕末。
絶体絶命の窮地で剣士たちの“武”が輝く――【全168ページ】
ABURA 3
油小路の激戦を生き延びた者たちは新選組への復讐を誓う。各地を転戦していた新選組局長・近藤勇を追い詰める御陵衛士だったが…
わずか一夜の戦いから始まった激動の物語、ここに完結!!【全200ページ】
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エディターのおすすめ
『ABURA』は新選組作品では悪く描かれがちな御陵衛士の方々を主役に据え、彼らの盟主が非業の死を遂げた「油小路事件」を描いた作品になります。
幕末の新選組を扱った作品は数多くあれど、その敵役の伊東甲子太郎率いる御陵衛士(ごりょうえじ)をテーマ据えた作品はあまり見かけないように思うので、この作品はそういった意味でも貴重かもしれません。
1巻の主人公として表紙を飾るのは、元新選組隊士で後に御陵衛士に加わった、魁先生こと藤堂平助。
新選組時代は「池田屋の変」でも活躍し、有名な新選組作品『薄桜鬼』にも登場する剣客です。
伊東一派の粛清を図った近藤や土方も、古い仲間の藤堂だけは助けようとしていたのは幕末好きには有名な話ですが、本作でも藤堂との回想を交えてそこに至る情景を丁寧に描いています。
また物語が御陵衛士側の視点で進む為、伊東をはじめとする藤堂の仲間たちの正義がしっかりと描かれているのは勿論、敵対する新選組側の正義もちゃんと描かれており、ありがちな敵味方の抗争にはなっていないのが嬉しいところです。
幕末、新選組、人間ドラマが好きな方にはオススメの作品です。
(編集:山科|作成日:2023/5/3)