聖職者のおっさんは勇者を捨てて逃亡します。探さないで下さい。
勇者の執着(愛)が止まらない――!?
クラレンスは気がつけば殿堂入りゲーム『勇者の凱旋』のオープニングに立ち会うNPCの司祭に憑依していた。
現実の自分はいつ死んだのかもわからない。
何故司祭になったのかも……。
ただわかっているのはここがゲームの世界だということ。
目の前には親を亡くしひとりぼっちになってしまった勇者。その勇者を導くのがクラレンスの使命であり、ゲームのクラレンスが亡くなってしまう運命でもあった。
簡単に死ぬのは嫌だったため、魔王討伐を簡単にできるチートモードを勇者「エドワード」に導き手として授けた。自分の運命を握っている勇者なのだから指導にも熱が籠る。
『きみならできるよ』
『私にとってきみは特別な子なんだ』
『きみには私がついてる。安心して』
……もちろん私利私欲のための言葉である。
それなのにある日、縋るような熱の籠もった視線でクラレンスに欲情したと告げられ、エドワードを定期的に性教育のために部屋に呼ぶことになってしまった。
さらには魔王討伐後はなし崩しに体を許してしまった。
一度抱かれてしまうと、それは魔王討伐後の凱旋パレードの今日まで続いた。
いろいろなことが重なりついに限界がきてしまったクラレンスは決意する。
「よし、逃げよう!」
すぐさま荷物をまとめて勇者のパーティから逃げ出したのだった――
果たしてクラレンスの逃亡は成功するのか――!?
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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聖職者のおっさんは勇者を捨てて逃亡します。探さないで下さい。1
クラレンスは気がつけば殿堂入りゲーム『勇者の凱旋』のオープニングに立ち会うNPCの司祭に憑依していた。
現実の自分はいつ死んだのかもわからない。
何故司祭になったのかも……。
ただわかっているのはここがゲームの世界だということ。
目の前には親を亡くしひとりぼっちになってしまった勇者。その勇者を導くのがクラレンスの使命であり、ゲームのクラレンスが亡くなってしまう運命でもあった。
簡単に死ぬのは嫌だったため、魔王討伐を簡単にできるチートモードを勇者「エドワード」に導き手として授けた。自分の運命を握っている勇者なのだから指導にも熱が籠る。
『きみならできるよ』
『私にとってきみは特別な子なんだ』
『きみには私がついてる。安心して』
……もちろん私利私欲のための言葉である。
それなのにある日、縋るような熱の籠もった視線でクラレンスに欲情したと告げられ、エドワードを定期的に性教育のために部屋に呼ぶことになってしまった。
さらには魔王討伐後はなし崩しに体を許してしまった。
一度抱かれてしまうと、それは魔王討伐後の凱旋パレードの今日まで続いた。
いろいろなことが重なりついに限界がきてしまったクラレンスは決意する。
「よし、逃げよう!」
すぐさま荷物をまとめて勇者のパーティから逃げ出したのだった――
果たしてクラレンスの逃亡は成功するのか――!?【全140ページ】
聖職者のおっさんは勇者を捨てて逃亡します。探さないで下さい。2
クラレンスが目覚めると、目の前には満面の笑みを浮かべたマクシミリアンがいた。
確かに死んでいた自分の体は、マクシミリアンにより無事『復活』している。
クラレンスが死んでから十年の月日が流れていた。
勇者エドワードは諸国に散った仲間を再度集めて国をまとめ上げ、周辺の小国と合併させた共和国を作ったという。
その過程で様々なことを学び時には裏切られたり騙されたりして、成長して名実共に国のトップとなったらしい。
そして魔王城へ第二の魔王となったマクシミリアンを討つため、仲間と共に攻め込んでくるだろうと思われたが……。
彼は単騎で魔王城へとやってきた。
十年が経ち、二十七歳になり輝くばかりに凜々しいエドワードを見たクラレンスは涙が止まらなかった。
「……俺の宝を返してもらいに来ました」
執着が止まらない勇者エドワードと司祭クラレンスの恋――完結。
さらに魔王アデルバート×マクシミリアン編の大ボリューム書き下ろしあり!【全154ページ】
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