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ノベル|巻晃司は中学三年生。スナックを経営する母親と暮らしている。生まれたときから父親を知らず、そのために肩身の狭い思いをしてきた。「あんたのお父さんは医者なんだよ。やればできる子なんだから」伯母はそう言って晃司を慰めたが、余計に反発心を募らせ、喧嘩に明け暮れた。ある日、喧嘩の帰りに晃司は一人の少女と出会った。バスから降りたものの冷たい雨に戸惑っている。晃司は黙って自分の革ジャンを少女にかぶせた。「送って行く。遅い時間だし」少女はためらいながらもうなずく。途中、少女は週に2回ピアノのレッスンに通っていると言った。仲間たちとは異なり、清冽で凛とした姿勢に晃司は惹かれる。以来、レッスンの日に少女の前に現れ「俺なら用心棒になるから」と家まで送るようになった。
