大金持ちの実業家・カービー氏は、工業用地の買収に奔走していた。ところがある奇妙な一家の反対にあい、その計画は暗礁に乗り上げてしまう。そんな折、カービー家の跡取り息子・トニーが恋人のアリスにプロポーズした。そのアリスが例の一家の孫娘であることを知ったカービー氏は、2人の結婚に猛反対する。アリスは何とかカービー夫妻に気に入ってもらおうと、彼らを自宅に招くことにするが……。

大銀行家アンドルースの娘エリーは、頑固な父の承諾を得ずに飛行家キング・ウェストリーと婚約したために、マイアミ港外でヨットに監禁される。彼女は海に跳び込んで逃げ、キングのいるニューヨークへ向かうべく人目を忍び夜間バスに乗る。そこでエリーは、失業中の新聞記者ピーター・ウォーンと出会う。娘を心配したアンドルースは、1万ドルの懸賞金付きで行方を捜索させていたが、ピーターは1万ドルを手にしようともせず、彼女とのバス旅行を続けていく。苦楽をともにしながら、遂にニューヨーク郊外まで来た2人は、お互いに惹かれ合う仲となっていた。エリーは父が出した結婚を許可するから居場所を知らせよ、という新聞広告を目にする。ピーターに自分の想いを打ち明けるエリーだったが、ピーターは無一文では億万長者の娘に結婚を申し込む訳にゆかぬと、エリーが眠るのを待ってひとり抜け出してニューヨークへ向かい、そこで2人の旅行記を新聞社に売り、急ぎ引き返す。置きざりにされたと思い、父に連絡してしまうエリー、そして……