ヤマシタ先生の作品には大好きなのとそうでないのとあって(私は大抵、好きな作家さんのはどれも好き、ということが多いのですが・・・)、だからこそ、とてつもない奥深さを感じる作家さんです。さて、この本はどの話しも大好きです!!ヤマシタトモコ先生の天才的な台詞回し炸裂ですよ☆人間の心を詩的に、それでいて鮮明に映し出す天才だと思う。どうしたらこんなストーリーを思いつくのだろうと、ただの会社員の私には不思議でなりません。暗くなりがちな同性愛者たち(ここでは全部男性)の思いを、時にさらりと軽く、時に涙で、あるいはすごく切なく描いています。最後の”Once Apon a Time..."を読み終え、ヤマアシタ先生に強く懇願したくなりました。「どうかふたりをまた会わせてあげて?やっぱり、流れ的に別々の人生を歩くことになっちゃう?でも、できたらハッピーエンドにしてあげて貰えませんかね!?」と。しかし、この切なさが物語りを深くしていて、だからこそ話が光るんですよねー。でも、切ない。切なすぎるーー!。
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すっっっごく面白かったです!色々な恋が成就するまでの短編が沢山入ってます(1話だけ違いますが)。1話1話短いのに、それぞれの空気感とか会話とかキャラも凄く良くて楽しめました。表題作のジュテーム~一番好きです!このお話はその後が是非とも読みたい!エロは皆無ですよ。ヤマシタトモコさんの作品が好きな方はとっても楽しめると思います。