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でりこさんは本当に描かれる作品が極端です(笑)エロエロなギャグ線もあればこういう胸にくる作品もあって、とても惹かれる作家さんです。この作品もすごい好き。
ボーイズラブって言うかメンズラブでしたね。パートナーを寝盗り寝取られることでしかお互いの想いを確かめ合えない枯れ男達と、彼らのコマになることで自分の想いを遂げようとする青年の話。もう、不毛過ぎる。痛々しくて哀しくて、どの立場を想像しても胸がジリジリと焼けるようでした。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、というか終わらない?物語でスッキリしません。だからこそ後を引くというか、胸に爪痕を残された気分です。昭和初期の文学作品のような言葉遣いが、彼らが青春時代を過ごしたであろう60〜70年代の空気を醸し出しています。活字萌え堪りませんね。後半に似たような枯れ男CPのお話が収録されてますが、こちらは更に痛く切ないお話でした。間にちょっとだけ普通っぽいCPが出てくるので、ホッとしました。
ブラボー、でりこ先生。こんな枯れた男たちの恋愛をよくもまぁ、描ききってくれました。天晴れ。表題作ともう一編の二作品ですが読み応えあり。三角関係とか本当は苦手でハピエン好きなのですが、でりこ先生の描くキャラは一途でガツガツしているように見えて実は繊細で控えめな人が多く、そういう人たちが好きな気持ちの歪みを修正出来ないまま拗らた関係だから、三角関係とは言えちっとも嫌じゃなかった。それに何だか3人全員が報われている気がしました。彼らにとってはハッピーエンドなのかも。もう一編の三角ではない三人の関係は確実に報われてないのですけど、これまたアリな感じで、この報われてない感じが何とも言えないエロスになっていて、この思いが通じない感じが何とも痛気持ちいい(笑)私も随分と枯れた年齢になって来たからでしょうか。この元気過ぎない枯れ具合の作品群が妙に心地良かったです。先生、ありがとう。
良くも悪くもチョベリバは越えなかった、という印象!表題作は歪んだ愛情で結ばれてるオッサン二人の間に若者が割って入る話ですが、オチが結構アッサリで拍子抜けしました。構え過ぎてたんでしょうか。チョベリバはしばらく読み返せない程に衝撃だったので。何故か全然毛色の違うスピンオフも一話収録されてます。もう一作は故人を挟んだ三角関係のお話でした。全体的にアダルトで枯れた感じの一冊という印象を受けましたが、色っぽい仕草や表情はさすがお上手でした。
表題作と、もう1作品(2話で完結)入ってます。どちらもアダルト。紳士なおじ様達が紙面を賑わせております。表題作は『チョコ…』とは趣の違う三角関係。『チョコ…』では積極的なシェア。こちらは、奪います。静かに淡々と。けれど、その行為には含みがあり、それを利用する男の存在。感情の流れを見せるコマの使い方も素晴らしく、あぁ、これも確かに三角関係なのだと納得できます。が、『チョコ…』ほどの感情の複雑さは感じられず…。期待し過ぎてたかな。たぎる感じがなかったのも残念。もう1作品の方は短いですが哀愁もあり、とても良かったです。
もっと評価されても良いと思います!おじ様たちのお話だし好みも分かれるかとは思いますが。好きだからこそ好かれたくないって気持ち凄い分かります。この方のお話は独特で面白いです。
それほど、衝撃的な何かもなく。うーん、なんだかかっこつけちゃってるけど、いい年してかっこ悪いなぁっていう印象です。いい年した大人だからこそ素直になれないって気持ちは勿論理解できますけど、これを見て魅力を感じることはないですね。まさに、タイトル通りです。
んんんー。でりこさんも枯れたおっさんも好きなのですが、今一つピンと来なかった作品。きっと琴線がずれてしまったのでしょう。シリアスでどっぷり重い話なんだけどさらりとまとまっています。その流れるようにさらりと読めてしまったので、あっけなく感じてしまったというか、「あっもう終わり?」と感じてしまいました。残念。あと何だろう…全体を通して、まるでフィルター越しに見えたというか、わざとそういう手法なのでしょうが、そこがまた入り込めなかった要因。多分2度めは読まないかもしれない。
前作に続き歪んだ愛を描かせたら天下一品。またその感情がとても奥深いです。理解しがたいけど(笑)私は楽しかったです。でも何度も読み返す気持ちにもなれないのでー1。
最後の話が泣けた。なにさ、愛し、愛されてたんじやない。(*^^*)
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でりこさんは本当に描かれる作品が極端です(笑)エロエロなギャグ線もあればこういう胸にくる作品もあって、とても惹かれる作家さんです。この作品もすごい好き。