レビュー一覧

タイトル通りの突き抜けるぐらい爽やかな恋のお話です。ちょっとしたある出来事が、いつまでも続くと思っていた日常に変化を与え、２人の関係性を変えていきます。それぞれの気持ちがわかるコッチは読んでいて、もうもどかしくて、もどかしくて。前作を読んだ時も思ったんですが、全然大したこと起こってないのになんでこんなに面白いんだろう。（失礼な発言すいません。）この方の作品てありふれた日常を輝かせますよね。読むたびに心があらわれます。

一冊丸っと表題作です。この作家さんの作品は初めてだったのですが、いや～甘酸っぱい！(笑)前半は快の視点で語られていき、後半は漣のターンで、両者の気持ちがよく見えて良かったです。成就を諦めた快の片想いのジリジリする感じと、鈍ちんの漣が自分の気持ちを自覚し始めてジワジワと高ぶっていく感じがたまらんでした( ；´∀｀)難を挙げるなら、高3にして二人共にピュア過ぎること。キスで赤面って、今時中学生でも少ないんじゃ？というノリです(笑)それぐらいにエロい描写は一切ありません。でも、この作品の場合はそれがまた良かったのかもしれないですね。絵はスッキリと読みやすいのですが、表情が乏しい分、まだまだ伸びしろを感じます。その二点が気になり★-1の評価に。ただ、脇キャラも含め、個性のかき分けはとても上手くできていて、魅力的な作品なので、次回作が楽しみな作家さんになりました。BL初心者の方、濃厚・露骨なシーンが苦手な方、高校生のピュアラブがお好きな方におすすめします(*^^*)

お話自体は可もなく不可もなく、王道の学生BLです。絵もまぁまぁです。ですが、一つ気になったことが……一応キーワード的に将棋の駒が使われていて、その関連で将棋のことがわずかに出てくるのですが、将棋は「打ち」ません、「指す」んです。それを編集者も筆者も誰も気づかずに書きすすめたことが残念です。大切なモチーフだと思ったのですがその扱いがこれでは…話も脳内でこねくり回した感があるな、と思ったのですが、たぶん下調べとかあまりせずに描いてるんだろうなと思いました。そういう意味で学生ものなら描けるでしょうが、それ以上は描けない作家さんかなというのが印象です。話自体は、繰り返しますが、可もなく不可もなく、です。王道が好きであまり考えないものがお好きなら、いいかもしれません。

大好きです。中１から高２まで同じクラスだったのに３年になって別れてしまった。仲間内での悪ふざけでBLごっこをやったりしてたけど片方は途中から恋愛感情を持ってしまう。でもそれを言うつもりはない。スタートとしてこの前提で物語が進んでいくんですが、片想いの苦しさ、友達としての距離感、気持ちが相手に知られてしまう恐怖、知られてからの態度などどれもぎゅーっと心臓を締め付けられる感じでした。エロはありません。でも満足です。続編とか欲しいです(T_T)切望。

深くなく、浅くなく、本当に純愛ものです。長い付き合いの友達関係から恋人へっていう王道ドラマです。ちょいちょいコメディタッチなとこもあって流れ的には面白かったです。ただ、あっさり読める分内容はあんまり残らないのとBLの醍醐味とも言えるエッチシーンやキスシーンがほぼ皆無だったことに物足りなさを感じたので星三つ

爽やかなお話でとってもよかったです！前半は親友の事が好きなカイ君目線で進みます。これがまた切なくて萌える。悩んで、でも打ち明けられないと諦めてて、それなのにBLごっことかさせられるの地獄だろ！後半は想われ人レン君のターン。ジワジワと自分のカイ君に対する気持ちに気が付いていく様子が描かれています。友人の一人がナイスアシスト！主人公二人の心情が丁寧に描かれているので違和感なくストーリーに入り込めました。ただし若干告白のシーンに萌えなかった感は否めません。高校生がこれを言うかな？言葉のチョイスが微妙で盛り上がりに欠けたように思います。その後のお互いの名前を呼びながら抱き合うシーンはすごく良かったです。そして告白も初キスもレン君の方が積極的だったのは個人的に凄く萌えた。あれ、このカップルは受け攻めどうなるんだろう？というのは無粋な考えですねwすみません。でも大学生編、社会人編、と続きが読みたくなる程の良作でした。

あぁあぁぁぁぁ！！もう。なんて言えば良いんだろう？ツボすぎる。ヤバいですよ。あすなろ抱き最高！！エロはなく、ただひたすら青春してる胸キュンストーリー。テイストは前作に似た感じ。出来れば次は一歩進んで切ないお話を読んでみたいかな。

エロもエッチもないんだけどねぇ～この友情からチョット恋情に突入する辺りのドキドキ感が堪らない。うわぁー青春だぁ。DK 最高に萌えるぅ～読後のスッキリ、さっぱりサラッと感いいわぁ。エロ、エッチ大好きだけど、たまにはこんなピュアな日常ものもいいやぁねぇ～縮まって行く距離感にご馳走様でした。ふふっ。

物足りなかったかなあ…。この作者さん好きなんですが、そんなに波がなかった。受けの子の鈍さ、どうしても友情としての好きより深い好きだけど恋愛的な好きじゃないんじゃないかなあと思ってしまい、書き下ろしのキスシーンに不思議と違和感を覚えてしまいました。居心地が良すぎると、恋愛感情の好きと勘違いしやすいものです。恋愛ってプラトニックだけじゃ語れない部分てあるよなあと思うので、別に二人のエチが見たかった訳ではないのですが、受けの子の好きと自覚する要素の一つに、例えば手が触れそうな距離感にもどかしさを覚えるとか、唇に目がいってしまうとか、そういった事があれば説得力があったかなあと思います。今回のお話は攻めの子の気持ちの方が恋愛感情として育ちすぎていて二人の先がすごく不安になってしまいました。相変わらず絵はお上手です。

絵柄も好きです。ストーリーも本当に綺麗だなと思う良い作品でした。ですが、将棋は打つのではなく指すものです。これがストーリーそのものを台無しにしてしまっているなと思います。作者さんはともかく、編集が気づかなかったことが残念でした。絵柄は本当に大好きなのでこの評価です