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ヨーロッパ生活9年目の私にはものすごく心に沁みました。EUはアジア人には辛いです。「差別」にあったり、ののしられたり平気でありますよ。日本食屋はあっても高いしほとんど中国人経営。先進国なのに放漫なインフラ整備。日本人はたくさんいても語学留学以外の長期滞在者はあまり関わり合ったりしないです。中には変な人もいる。鬱になる人もたくさんいます。この話はよくある「海外移住モノ」にありがちな言葉も不自由なくすぐに馴染んで、いつまでも「日本人でいる」事を尊重されて…なんて非現実的な話ではなく、実際にインタビューしたのかなって位リアルな内容と心情でした。異国という孤独な空間に2人きりで、この想いが正気なのか否か。主人公それぞれが絶望的な孤独に押し潰されそうな夜から始まり、山あり谷ありながらも成長する2人の姿を描いています。この一冊で全てが完結しているのがとても気持ちよく、読み応えがありました。
言葉の分からない海外で一人で一から生活したことのある人にはたまらないと思います。私は震えるほど泣きました。
泣きそう。仕事煮詰まってる時の気持ちとおんなじ感じで、へこんでる今読むと、救われる二人にこっちも救われる気がする。いいなあ。素敵なお話でした。これは何回も読み返すタイプの本です。二人で頑張れ!人間最後は一人だけど、やっぱ一緒にいれる人がいると強くなれる気がする!
この作品で作者買いすることに決めました。心理描写の天才です。男同士であることになんの不自然さもない作品で、特に前半は秀逸。郷里を離れた日本人のリアルな孤独感は、かなり胸に応えました。この孤独の前では、肌を合わせて身を寄せ合うことに性別など些細なことだと自然に思えました。難を言えば、お互いが好きかどうかも怪しい段階で流されるように身体の関係が始まってしまうので少しモヤモヤします。が、その齟齬でさえ日本人的あるあるに思えたとこが凄い。くっついた後はひたすらラブラブなので安心して読めましたが、もうひと山があったら満足度がアップしてたかも。
とてもよかった!読み返ししています。普通の二人が仕事もして、生活もして、恋もして、というリアルな感じが大好きです。
この作家さんの作品、大好きです。野球少年の話が可愛かったので、本作品も購入しました。単純なラブストーリー?だけど、登場人物の心の揺らぎも、矛盾しているように見える行動も、突飛な展開も、この作家さんの手にかかれば、すごく自然で、可愛く見えてしまうから不思議。ラフに描かれた感じの絵も、作品の雰囲気に合っているから全然雑には見えないし…。物凄く力量のある作家さんなんだろうなと思います。
作家買いです。レビュー見て、始めてサンプル読まずに買いました。相変わらずの心理描写のうまさ、けっしてセリフが多いわけでもないのにストンっと、ストーリーがはまっていく感じ。サラサラーっと読んだあとに、もう一回、あと一回、と読み込みたくなる作品です。
セリフやモノローグが多くを語らないのに、とてもリアルで真に迫っていて、二人を天上から覗き見してるような臨場感がありました。普段気になる「なぜ攻が受を好きになったのかわからない」とかいう議論が、もうどーでもいいとさえ思える。寂しくて寄り添って、その温もりが手放せないくらい大事に思えて、いて当たり前になっていく、その自然な流れと説得力がさすが。最初のエロで、ベッドから洗面所、そして布団にくるまれたままソファへ移動してく一連の流れがほんとリアルでドキドキしました。個人的にはAVみたいな絡みより、よほどヤバいです。あと、ユキサダは何気に小悪魔体質だと思う・・・。結果的に振り回されている太田の「薄切り牛肉」探しのくだりでは、握りこぶしで応援モードに入ってしまった。読み応えがありました。大満足。
ホームシック、リアルにこんな感じだよ…なる人はなるんだよ…私は「事故ったら帰れるよな?」と真剣に車道を眺めた経験があるよ…経験したことない程の寂しさなんだよ…米が異様に食べたくなるんだよ…まじでトンチキになったよ…。と、いうホームシックへの共感が半端ないので評価爆上げ(笑)。寂しさから依存、そして恋。でも居心地良いんだから恋になるんだよね。ふわふわしてる雰囲気なのにオス感もある。お互いベタ惚れな感じがとても良い。どこへ行っても2人でふわっと生きていってほしいです。
とってもリアルなお話で驚きました。普通の日本人が突然ヨーロッパで暮らすことがどんなに寂しいか、経験者のように描かれています。涙が出ました。私は通算10年以上、ヨーロッパ3カ国で生活しました。夫の転勤で一緒に行っただけですが、言葉の壁、人種の壁、習慣や気候…様々な障壁に落ち込む事がたくさんありました。特に最初の国では、海外生活が初めての上、初めての言葉で看板も読めず、有色人種がほとんどいない国だったので、バスに乗っても私のそばだけ誰も座らず、お店に入ると挨拶するのが当たり前なのに私にだけは店員さんが何も言わず…無視されたり、冬は夕方には真っ暗、朝の出勤時間帯も真っ暗で車のテールランプが物悲しく、気持ちが落ち込んでいる時は、嫌な気分になるのが怖くて家に閉じこもっていました。そんな差別や疎外感に立ち向かって、更に、言葉を習得し楽しめるようになるまでには、何年も掛かりました。お話にあるように、中国人と間違われ嫌がらせされた事もあります。帯同家族でこれだから、実際、外人と一緒に働く辛さは想像に余りあると思います。日本人と違い、自己主張が強く、絶対に自分の非を認めない人々と毎日仕事をするなんて、最初の何年かは本当に辛いですよね。今から15年前くらい、海外駐在の単身赴任の男性と総合職の単身女性の不倫も横行していましたが、みんな寂しかったんです。このお話を読んで、そんな昔のことを思い出しました。現実味のある、よく出来た作品です。現実と異なり、願わくば彼らの関係が末永く続きますように……
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ヨーロッパ生活9年目の私にはものすごく心に沁みました。EUはアジア人には辛いです。「差別」にあったり、ののしられたり平気でありますよ。日本食屋はあっても高いしほとんど中国人経営。先進国なのに放漫なインフラ整備。日本人はたくさんいても語学留学以外の長期滞在者はあまり関わり合ったりしないです。中には変な人もいる。鬱になる人もたくさんいます。この話はよくある「海外移住モノ」にありがちな言葉も不自由なくすぐに馴染んで、いつまでも「日本人でいる」事を尊重されて…なんて非現実的な話ではなく、実際にインタビューしたのかなって位リアルな内容と心情でした。異国という孤独な空間に2人きりで、この想いが正気なのか否か。主人公それぞれが絶望的な孤独に押し潰されそうな夜から始まり、山あり谷ありながらも成長する2人の姿を描いています。この一冊で全てが完結しているのがとても気持ちよく、読み応えがありました。