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レビュー一覧
シアワセニナール
3.8
11件
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- 未購入レビューは星の評価（★）の対象外となります。
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2015-05-20
なんというかとても哲学的。ファンタジーと言ってしまえばそれまでだけれど、BLである必要は一切ない話だなぁと思いました。エロ無し。一冊丸々表題作です。人を幸せにする天使となんでも愛してしまう人間の話。個人的には48Hがあったらそちらでアップグレードはしなかったかなぁ。
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ののさん
3
2018-02-04他の方々のレビューのとおりですね。世間一般の普通の幸せの押し付けに絶望した過去を持つ天使と、普通ではない幸せを追求する人間のお話。ある人にとっての幸せが他の人にとっての幸せとイコールではないというテーマは、ある意味BLのよくあるテーマと近いのだと思います。ですが、どうも作者さんの中ではっきりした信念と結論があった話ではないらしく、あまり説得力を感じませんでした。この確信のない感じが行き先を模索する主人公たちとオーバーラップしていると思えればいいのかもしれません。私はあまり好みではなかったですが、一定のニーズはありそうな作品だと思います。
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ゆーこっこさん
5
2019-04-27手っ取り早く幸せになるには誰かの幸せを祈る事です。誰かの幸せを自分の幸せのように感じられたらそれが本当のしあわせーーーなんて、それは怠け者の言い訳でしょうか？でも、やっぱ、自分がどん底にいるなーと思うほど、落ちた井戸の底が深ければ深いほど、見上げるしか無い空は高くて青くて美しいよね。その美しい場所には、例えかりそめでも幸せな人々がいてくれるといいなぁと、誰かの幸せを祈りのように願う気持ちは一筋の光。すがりつきたい心の中の宝石。心がある限り宝石がある限り誰かの幸せを願う心は幸せ。ナーーーンテネ。やっぱ私は恵まれてるんだなぁ。何言っても偽善だわ。幸せについては皆んなが考えるよね。上り詰めるほど落ちる恐怖はハンパ無い。けっこー長く生きたけど、いつ幸せだったって思い出すと、周りから見たら一番不幸な時かな。誰かの幸せを心から祈る事が出来たから。誰もこんなに悲しい思いをしませんようにって。
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kiyoiさん
5
2018-12-11
小難しい小説のよう。意味を噛み砕こうとすると物凄く頭を使う。哲学書の意味がわかりました。ほとんどの人が、すべてを許せる優しい人間に恐怖や疑問を覚える。優しい人が損をする世の中、切ない。ぜんぶを許し愛したいという人間のクラベが、初めて何を犠牲にしてでも選んだもの。難しいし上滑りするとサラッと読めてしまうけど、ひとつひとつを理解しながらゆっくり読むと、ものすごく大きな愛の話になると思います。ラブもなくハイテンションでもないので、ただのBLを求める人にはオススメしにくいな。ローテンションな小説が好きな方にオススメしたいです。幸せの定義なんて人それぞれなんだよなぁ、と私は気持ちが少し楽になりました。
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誰も書いていないのが意外で思わず初レビューです。私的には文句なしに☆5つですが好みが分かれそう。明るく楽しいBLを求める方にはお勧めしません。あとエロもなしです。最近増えてきた叙情詩のようなモノローグを含む作品です。とても難解な言い回しをするのでゆっくりと噛み締めるように読みました。シリアス、でもちゃんとハッピーエンド。終わり方がちょっと汲み取れなかったのは、何度か読み返せば解るのかな。読み手に解釈を任せてる感じでしょうか。話は静かに淡々と進みますが、それが逆に雰囲気を醸し出しています。ARUKU先生の作風とどこか似ている気がしました。何が正しくて何が間違っているのか、その幸せは正しいのか、正しい幸せとは何なのか、胸にグサリと刺さりました。