レビュー一覧

コミックで全巻持ってます。帝とヒロインが、お互いが気になって気になってしょうがないのに、実は運命の相手って位気になってしょうがないのに。お互いが意地っ張りで、すれ違ってすれ違ってすれ違う話です。すれ違いすぎてお互いが交差しなくなっても、一生を通してお互いを思いあってるんだから、もっと素直になっときゃいいのに…とおもうけど、痛ましい…という感じで、なぜか切なく心に残るお話です。意地っ張りとか照れ屋属性のない人からしてみたら「何この変な話」って話かも。お互い思っていても結ばれることのない、藤沢周平の「蝉時雨」って時代小説があるんですが、「蝉時雨」好きな人なら好みかも。一生人生が交わらないのに、一生相手を思い続ける話なので、ある意味凄いロマンティストじゃないと意味不明な話かもしれません。

絵は安定してるし可愛らしいけれど、みんな同じ顔で表情も乏しくアングルも単調、文字での説明が多くて疲れたのにほぼなんにも頭に入ってこなかった。漫画でこの作者ならではという演出もないし、これじゃかいつまんで短くした活字読んでるのとあんまり変わらない…

この作者がおそらく殿上眉（いわゆる麻呂眉）のつもりで描いているあの眉毛、位置が間違っているから、自分にはただのゲジ眉にしか見えなくて、ひたすら気になって仕様がなかった。あと他の方も仰っていたように、登場人物が全員見事に同じ顔で、最初から最後まで誰が誰やら状態で、内容も引き込まれるものはありませんでした。

先にいがらしゆみこさんの「とはずがたり」を読んでいたので、もっと細かく掘り下げた内容で描かれているのかと期待したのですが、読み辛い。。。　女性が色々と登場しますが、識別が難しいです。　

低いレビュー陣を読んでから本作を読み始めましたが、皆さんがおっしゃっていた通り、全員同じ顔度が半端無いです。無理です。

内容としては面白いのですが、やはり鎌倉時代と現代では文化や社会システムが違いすぎるので、主人公の感情や行動には共感できない部分が多々あると思います。歴女様方にはオススメ。原本の解釈の仕方など、多方面から見て面白い作品だと感じられると思います。

原作おもしろそうだけど、原文で読むのがしんどそうな古典を漫画で読めて楽しかった。話は面白かったですよ。顔が皆一緒なのは、絵物語って本来そうだからいいんでは。たしかに、歴史とか古典に格別興味なければ、きついかましれません。画力のある人が描けば全然違う世界になりそうです。

星０個があるならつけたいくらい、採点に値しない拙い作品です。他の方のレビューにいくつもある通り、人物の描き分けが全くできていない。ゆえに内容が全く入って来ず、感情移入などできようもない。古典好きとしては許せないです。酷すぎます。

絵があっさり簡略化されているのはいいんだけど、顔の描き分けもう少しなんとかならないかな。主人公の女目線のせいか、登場人物が少ないから何とかなってるけど…。殿上人の話なのにいい意味でも悪い意味でも卑近な話のように描かれてて面白いと思った。重厚感はゼロだけど、それが持ち味かなと。

この作品、評価は低いようですが、私は結構よかったんですけど。絵とかさらりと流すストーリー運びは相変わらずとして、この作品を読む前に杉田圭さんの「うた恋　和歌撰　恋いのうた」を読んで二条という人物の一端を知っていたからか、「あーあの和歌が歌われる前にこんなことがあったのね」「二条の置かれた境遇はこんな感じだったのね」と非常に興味深く読めました。「うた恋…」読んでいる人は多分大丈夫。それにしても昔の女性の地位ってほんっと低かったのですね〜。流されるままというか……。